(2014.5.19 『道の駅東山道伊王野』のシンボル“大水車”:栃木県那須町)
天気予報を見て、5月19日(月曜日)は風が無く最高の自転車日和になると思っていました。
目論見の午前3時からは大分遅れてしまいましたが、風のない穏やかな朝の安達太良にあいさつして、午前4時49分、支度を調えて『道の駅東山道伊王野』へ向けてスタートしました。
綺麗な水鏡に遠く安達太良が写っています。
きょうは県道29号線を走っていこうと思っています。あの安積山の麓を走るルートです。
午前5時40分、県道29号線沿いの夏出(なついで)地区を抜けます。夏出はお袋の生まれたところ。小さな頃は、汽車に乗って一旦郡山に出てから、今度はボンネットバスに乗って、ここまで半日がかりの行程でした。今は自転車で40分、あっという間です。
<これはすごい!>満開の藤とタニウツギにしばし足を止めました。
タニウツギは八重桜かと見間違うような見事な咲きっぷりでした。
午前5時54分、堂尻池の夏出橋で恒例の記念撮影。
午前6時39分、風のない穏やかな朝を、とても気持ち良く走って、須賀川市までやってきました。あの山並の一番低いところが、猪苗代湖へ向かう諏訪峠(県道67号線)だと思います。
道ばたに見えたこんな看板。600mとあらば行ってみるしかなさそうです。ここが自転車のいいところ、気軽にサッと寄り道できちゃいます。
何度か通っているルートですが、これは見たことが無かったです。
新しい施設のようで、色とりどりのつつじとシャクナゲが咲いています。
『“響きの森”しゃくなげつつじ苑』というらしいです。
まだ午前7時前でしたが、ここのご主人といろいろお話しができました。ここは昨年からオープンしているそうで、まだまだこれから施設を充実させたいと構想を聞かせてくれました。須賀川牡丹園、大桑原つつじ園に続く第3の見所にぜひしてください。
午前7時16分、仕事の方々には申し訳ないほどの好天の中、長沼を過ぎ、県道29号線から国道118号線を走っています。
ここは勢至堂峠への入り口。“へばなさん”と“ロンリーHさん”とここを走ったときのことが思い出されます。
わたしは、ここから国道118号線をあのときの“へばなさん”とは逆に走っていきます。
ここまでスタートから42キロ。<白河まで29キロか・・・>
じつは、自宅から西側の山ふところまわりで、郡山、須賀川、天栄、白河と抜けると、みちのく自転車道経由で伊王野に向かうときより、10キロほど短いのです。そこで今回はこうして、さらに一回り大外回りで走ることにしたのです。前方に三森峠への交差点が見えてきました。
この交差点のところにあるお店。“だむや”と読んだはずなのですが、どうも違和感があって通り過ぎてから引き返しました。違和感とは“や”の字が逆さまだったからでした。
午前7時48分、聞いたことのある歴史上の人物達が通り過ぎていったという“安養寺の一里塚”を前にして、ここから右へ行くべきか左へ行くべきか迷っています。
ナビに逆らって国道294号線から離れ、小さな山を一つ越えてここまで来たのですが、その先のルートが全く分からないので、結局ナビに従うことにしました。
訳の分からない道を辿って、結局また国道294号線へ戻りました。午前8時25分、大信のセブンイレブンで朝食を買いました。
セブンイレブンのレジ袋をハンドルにかけ、朝食を摂る適当な場所を求めて、隈戸川にかかる美郷橋まで引き返しました。
橋のたもとにあづま屋を見つけ、近くの家のイヌに吠えられながら、そこで朝食にしました。
きょうは最高の天気の中、とても気持ち良く走っているので、いつものルートで真っ直ぐ白河に向かわず、右へ折れて“西郷”に向かってみることにしました。
ナビは盛んにUターンを指示して、ピピッ!ピピッ!と警告音を発していますが、無視してそのまま走っています。
はじめての西郷村に入り、ダラダラと坂を上っています。<これっていったいどこまで続くの・・・>
午前9時20分、ここは阿武隈川だとの表示がありました。はじめて来た“いわねはし”の上で記念撮影。
残雪の那須の山々が綺麗に見えました。
はじめての西郷村、役場と書かれた案内板があったので見ていくことにしたのですが、このユニークな建物が役場なのでしょうか。
<ほほー、白亜の殿堂ですか・・・>
なんと、ここは小学校でした。
少し先に行くと役場がありました。小学校とは違って質素な建物でした。がんばってください・・・。
ここは“西郷村保健福祉センター”。ここの庭先で面白いモノを見つけました。
“マツバウンラン”が庭のあちこちに沢山咲いていたのでした。
次に現れたのは杉並木と牧場の“独立行政法人家畜改良センター”。はじめての西郷村は楽しくってしかたありません。
午前10時6分、国道4号線を横断して白坂方面へと向かいます。途中の道ばたにあった“オープンガーデン山歩”という小さな案内板が目に留まりました。きょうは天気もいいので、少し道草を喰っていくことにしました。
住宅街の細い道をクネクネと進むと“山歩(さんぽ)”の看板を掲げたお宅がありました。
よく手入れされた素晴らしいお庭です。
わたしと頃を同じくして自家用車で来られたご夫妻がおられました。その方達とご一緒に、ご主人に敷地内の庭園を案内していただくことにしました。
(クレマチス・モンタナ系“フレッダ”?)
この造花のような綺麗な花は、一見テッセンカズラのようですが、じつはそうではないということで、ちゃんと○○○と名前を教えていただいて、しっかり頭にメモしておいたはすなのですが・・・。メモ帳を無くしてしまいました。だれか分かったらぜひ教えてください。
裏の山林にもクマガイソウやエビネがあると案内してくださいました。
裏山には、このほかにもヤマユリが群生していて、花の時期にはそれはそれは見事なものだそうです。その時期にはぜひおじゃまさせていただいて、その素晴らしい景観をこの目で見てみたいものです。
ご主人はエビネを栽培なさっているそうで、その栽培ハウスも見せて戴きました。
見事なものでしょう。沢山の種類のエビネがビッシリと育てられて、どれも見事に花をつけていました。
道を挟んでもう一つの庭があり、そちらも拝見させていただきました。
(ヒメフウロ)
(ガザニア?)
(八重オダマキ)
(イベリス・センパビレンス)
とにかくよく管理されていて驚いてしまいました。これだけの敷地の除草もさることながら、植物たちの状態をベストに保って見事に花を咲かせることは、とても容易いことではありません。ご主人始めご家族の植物を愛する心が一つになってこそ成し得ているんだなと強く感じました。
お庭の大きな石のテーブルで、いろいろお話しをお聞かせ戴き、随分長いことおじゃましてしまいました。
<今度はぜひ“ワイフ君”とおじゃまします。ありがとうございました>
午前10時50分、再び伊王野に向けてスタートしました。
ところが、ナビの指示通りに進んでいたのですが、道に迷ってしまいました。
ナビは未舗装のこの道を案内するのです。迷ったときにはナビの言う通り。ジャリ道をトロトロとずいぶん長いこと走るはめになってしまいました。
突然前方に現れた大鉄橋。
東北本線の上下線で二つの異なる造りの鉄橋、黒川橋梁でした。最初は単線、次に複線になるときに新しい鉄橋が造られたのですね。
田んぼの中の道は、両側の土手にハルジオンだかヒメジョオンだかの花が、雑草と言うには見事なほど天晴れに咲いていました。
田舎の道はまたまた上ったり下ったりを繰り返しています。まあ、全てはクランフォンド飯豊の練習だと決めて、きょうはあえて坂道のある方へ進んでいることも確かなのです。
午前11時49分、ようやく走り慣れた国道294号線、伊王野までの道に短絡しました。
そして12時25分、当初の到着予定午前10時より大分遅れて『道の駅東山道伊王野』に到着いたしました。
きょうは月曜日でお客様も少なく、すぐに注文できました。気持ちがいいので、外のテーブル席でお蕎麦を食べました。
そうそう、ここ『道の駅東山道伊王野』には電動アシストのレンタサイクルが用意してありました。今度は“ワイフ君”をつれて伊王野の町を散歩するのもいいですね。そういえば、自分のところにも電動アシストが一台あったのを忘れていました。
すっかり予定より遅くなって、いま伊王野から白河の関へ向かって義経街道(県道76号線)を走っています。
午後1時38分、“へばなさん”が『BRM400いわき』の試走のとき言っていた“矢の根石”。わたしは幾度となくこの道を走っているのに見たことがありませんでした。
前回も探しながら進んでいたはずなのですが、ここを見つけられずにいたのです。きょうはとうとう見つけることが出来ました。いえね、見つけるも見つけないも、じつは道路のすぐ脇にあったのです。きっと、いつも上り坂でヘロヘロになって、回りを見渡す余裕がなかったんだと思います。
いわれは、このようなものです。
午後1時55分、ようやく県境に着きました。
白河の関を越え、セブンイレブン関辺店の店頭でガリガリ君を食べて休憩していると、男の方が歩いて近づいてきました。
「どこまで行ってこられたんですか?」
「はい、きょうは伊王野まで・・・」
「どこからですか?」
「本宮市から・・・」
そんな会話があって、きっとこの方も自転車に乗られる方で、興味があったんだなと思いました。すると“亀のようにのぼり蝶のようにくだる”というブログを書いていて、Youtubeにも動画を投稿していますということでした。
「えっ、それじゃ・・・もしや」
肝心なとき、咄嗟に名前が出てこないのは、老化現象でいつこもこと。わたしのブログにもコメントを頂戴していた“ロータスさん”でした。きょうは茂庭のほうへPV撮影に行っての帰り道ということでした。6月14日に福島県内を走るイベントを構えているそうでお誘いを受けたのですが、高湯側からのスカイライン越えを始め一大山岳イベントのようでしたので、わたしとしてはやんわりとご辞退させていただきました。はっきりいって、わたしがそれに参加したら十中八九死んでしまいます。“ロータスさん”ありがとうございました。イベントの成功を願っております。
きょうは天気が良くて風もないので、いつもと違うところを思いつくまま走ったりしています。すると、立派な洋館が目に留まりました。
大正ロマンか昭和レトロか、戦前の建物だと思いますが、きれいに残っていて驚きです。
午後3時23分、中島村の“童里夢(ドリーム)公園”に到着。
午後4時1分、乙字橋が見えてきました。
きょうは、いつもと違って乙字橋から上流の写真にしましょう。
午後4時38分、須賀川市街地が見える下江持橋近くまでやってきました。そしてここで家に電話を入れました。
「いま須賀川。もうすぐ帰るから風呂焚いておいて」
「わかった、風が強いの?」
二番目の娘の耳に、わたしの携帯から風の音が届いたようです。
「うん、だけどいい風なんだ。追い風!」
風が無いっていうのは、こんなに楽しく自転車を漕げるものなのですね。まあ、そんなことは、“自転車乗り”には十二分に分かりきっていることなのだけれど、改めて本当に恵まれた楽しい一日でした。
午後5時12分、追い風効果の順調な走りで、いつもの定点観測地点に到着です。ここから我が家までは15キロといったところ。6時前には到着できることでしょう。
ツバナの穂が追い風にそよいでいます。向かい風のときは憎たらしい動きにしか見えないのですが、きょうはとても愛らしい動作に見えます。
“自転車乗り”にとっては最高の一日をありがとうございました。本日の・・・
ああ、そういえばガーミンが伊王野に行く途中からおかしくなったんです。スピードが2倍に表示されるんです。最高速度が100キロを越えることもありました。きっとスピード計測用の電池が切れたのでしょう。
予備のサイコンで示された、本日の走行距離192.43 走行時間8:13 平均速度23.3 最高速度57.6
グランフォンド飯豊の体慣らしのつもりでしたが、本番はこの距離にいくつもの峠が加わるんだと思うと、何だかとても無理なことにも思えてしまうのです。はたしてどうなることやら・・・。
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大変お疲れ様でした。
写真が一杯です素敵ですね。
おいらも日曜日はロング走ってきました。
5/18は鯉のぼり祭り最終日でした。
復路は小山ダム~北茨城市まで行き、夕暮れでしたのでうつくしまふくしま(矢祭町)の道路標識をみて、500mだけ福島県におじゃましました。
飯豊がんばってください。
応援しています。
P.S伊王野のコースはいつみてもきついですよね。
“masaさん”も竜神大橋を経由して矢祭まで遠征されたのですね。お疲れ様でした。
GF飯豊は、坂嫌いのわたしにはとてもきついですが、半分以上は景色を見に出掛けていくようなものです。いつも応援ありがとうございます。
ステキな花々も写真もありがとうございます。
グランフォンド飯豊でお会いしましょう。
※土曜は風とロックキャラバン福島の公開生放送で天栄村に行きます。日曜は東北六魂祭@山形。自転車に乗れる日はいったいいつになることやら。
“ケンヂさん”は自転車以外の行事も沢山かかえていらっしゃるのですから、それもいたしかたのないことです。人生は本当に短いものです。どうぞ、十二分に楽しまれてください。