わが家には家族の他にもう一匹だけ、かれこれ28年間ほども名前で呼んでいる仲間が居ます。
「カメタロー」って呼ぶと、「ご飯くれるの?」っていうかのように、首をヌッと伸ばして視線をこちらに投げかけてくるのです。
そもそもは、一番上の娘と二番目の娘が共に小学生の頃、JR郡山駅の東口付近にあった“ユアファクトリー”というホームセンターで売られていたゼニガメ(クサガメの子供)を2匹買ってやったことから始まります。カメの子供は結構足が早くて、二番目の娘が育てていたカメは、あるとき娘が他のことに夢中になっている隙に忽然と姿を消しました。カメは本能で水のある方が分かると言いますから、おそらくお隣さんとの堺にある排水溝から田んぼの堀を経て瀬戸川に飛び込んだものと思われます。いまは瀬戸川から本流の阿武隈川へと住み家を移して生活していることでしょう。
ですから、このカメタローは一番目の娘のカメで、かれこれ28才。クサガメの寿命は20~30年、長生きするものは40年などといわれるようですから、わが家のカメタローもすでにご老人というわけです。そして、いつ頃からからなのかは分からなくなってしまいましたが、病気にかかりました。わたしは今になって「くる病」だったのだと思っています。ちゃんとした飼育の勉強もせずに飼い始めた亀でしたから、日照不足(紫外線不足)が原因だったのでしょう。気がつくと両手の動きが悪く、次第に萎縮するように固まってしまいました。
水槽の中では両足が使えるので、それで移動しています。ただ、外を自由に這い回ることが出来ないので、水替えの度にわたしが手に持って庭を散歩してあげています。目がとてもいいというカメが、目の前の動く景色をどう思っているのは分かりませんが、首を伸ばしてあちこち楽しそうに視線を泳がせます。カメタローを不自由な体にしてしまった非は、飼育の勉強をしなかったわたし側にあります。カメタローを最後まで看取ってやる覚悟は出来ていますから、わたしのほうも長生きしなくてはなりません。
カメタローは娘達も好きなようです。好きな人から与えられる餌はちゃんと食べます。魚よりも肉が好きです。牛肉よりは豚肉が好きなように思います。もちろん飼育用の固形餌も水槽にあげますが、カメタローはわたしの手から直接エサを食べることもします。頭をなぜてやると首にギュッと力を入れて頭を持ち上げ、わたしの指に強く押しつけてきたりもします。カメは色も分かるはずだと思うので、散歩しながら庭の花を近くで見せてやったりします。
『カメタロー、幸せではなかったと思うけど、生きているのはつらくないかい?』
思い通りかどうかは分かりませんが、外の空気を吸って庭の花々を愛でられる。
そう思って、余生(あと20年くらい生きるかも)を楽しく過ごせるように、大事にしてください。
そういう我が家も、先月9日から猫を飼っています。三春の「はぴまる」の譲渡会で、八割れの「ユキチ(♂)」です。2月ごろ生まれたようなので、だいたい6ヶ月。家猫なので外の空気は、滅多に吸ったことがありません。譲っていただくときの条件に「外に出さない」という項目がありますし、我が家はバス通りに面しているので、可哀想と思わないことにして、家で可愛がろうと思います。今度、会いに来てください。
その点において、飼育方法を勉強しなかったと言うことは、いまになってとっても悔やんでいるのです。
自由に動き回ることが出来ないカメタローのために、いままでの飼育箱から出して、回りが見渡せるように目線より低い容器で飼育しようと思っています。
“ケンヂさん”は猫が好きなんですね。是非とも可愛がってあげてください。
最初、画像を見てヘビかと思い、ギョ!!としました^^;
亀だったのですね。
28年も生きているのですから、幸せですよ。
亀の飼い方なんて、ちょっとわかりませんよね。
紫外線不足だったのですか…
元気に長生きしてほしいですね。
いまはネットですぐに専門家による詳しい飼い方が分かるのですごいなと思います。
「カメタロー」って声をかけると、すごく喜んで反応しているのが分かるんです。震災の時も子供は真っ先にカメタローを連れて避難したんです。うまく飼ってやれなかったのは申し訳なかったけれど、大事にしてやりたいと思います。
小さいころ、たまに川で見かけた亀はの種類は「ニホンイシガメ」というものらしく、現在は絶滅危惧種らしいですね。
原因は外来種との交配らしいのですが、その交配する外来種として駆除されているのが「アカミミガメ(みどりがめ)」と「クサガメ(ぜにがめ)」です。
大事になさってください。
先日河原の堤防道路を自転車で走っていたら20センチ以上もあろうかというアカミミガメに威嚇されました。自然界はもうそんな状態になっているんですね。