(2012.6.3 圧倒的な存在感でコース上に現れる残雪の飯豊連峰)
6月3日、いよいよ本日はグランフォンド飯豊。午前4時に目が醒めました。
朝風呂を浴びて午前5時、安達太良の上はあいにくの曇り空・・・。
東の空に日は昇っていますが雲の陰です。まだ寝静まった我が家をあとに、さあ出かけましょうか。戦に臨む武士の心境か・・・ハハハ、ちと大袈裟でした。
高速で本宮インターから飯坂インターへ。
午前5時47分、飯坂インターをおりて車もまばらな国道13号線を米沢を目指して走っています。
栗子に近づくと建設中の東北中央自動車道が現れます。完成(平成30年全線開通予定)すれば相馬から秋田の横手まで268キロの自動車道です。もうここまで出来ているところもあります。
栗子峠に近づくと山の上の方はガスに覆われて見えません。
ところが峠を越え米沢に向かって下り始めると、そこには綺麗な青空が・・・。
途中のコンビニで朝からミートソースなんていう高カロリーの朝飯を詰め込み、午前7時10分スタート会場の米沢市総合運動公園に着きました。
まずは受付を済ませ、スタッフの方々にご挨拶。
“ロンリーHさん”はすでにスタンバイして“なでら男さん”とご一緒に歓談中でした。ゴールの早い人はやはり準備も早いですね。
午前7時30分、星輪店店長さんのご挨拶でミーティングがはじまりました。ここで思わぬハプニングがありました。なんと走らないうちからわたしが一番だというのです。
それは参加申し込みが一番早かったということなんです。うれしいことに店長さんからワインのご褒美を頂戴してしまいました。しかしながら、申し込み後の参加費振り込みを早くして欲しいとのご要望でした。しからば次からは参加費の振り込みが一番早かった人にこのプレゼントを差し上げるということにしてはいかがでしょう。ハハハ
午前7時50分、スタート位置にスタンバイします。
10人づつのスタートでわたしは一組目、次の組には“ロンリーHさん”がいました。
午前8時、わたしたちの第一組がスタート。
ブルベと同様、こんな感じで走って行きます。
スタートしてまもなく、遠くの山脈を写していると“ロンリーHさん”が声をかけて通って行きました。“絶対速度”が違いますから、もうこれで“ロンリーHさん”とはコース上で会えなくなってしまいました。
ところで、“ケンヂさん”この山脈はいったい何処ですか?
田園地帯の道路をこうして走っていきます。気持ちが良さそうでしょう。
快晴の真っ青な空とはいかないまでもまずまずの天気です。
写真ばかり撮っていますから、次々と後発スタート組がわたしを追い越していきます。
なにしろわたしは100人近い参加者の一番組スタートですから、後続はまだまだいるはずです。朝早くから大自然のもとでスポーツしているって実に『“健康的”で“飯豊”しょう』(オヤジでした)。
ほらほら、初夏の里山風情が飯豊しょう(ゴメンなさい)。
さて、いよいよグランフォンド飯豊がキバをむいてきました。健康的な運動は一変して、徐々に体に悪いスポーツへと変貌して行くのです。ハハハ
心臓をバクバクいわせながら峠を越えたあとには、気持ちイイ下り坂のご褒美と・・・
こんな絶景が待っていてくれるのです。
午前9時14分、白川ダム湖の向こうに残雪の飯豊連峰が見えてきました。スタートから27.9キロの第1エイドステーション(チェックポイント)はこのダム湖の外れです。
この第1CPまでにおそらくわたしは最後尾になっていたはずです。朝のスパゲティはまだ消化中でしたから、ここでは水分補給だけにしました。グランフォンド飯豊名物の手作りジャムパンとバナナを補給している方々より少しだけ先に出発しました。
コースのいたるところで、こうしてニョキッと飯豊は現れます。すると嬉しくてたまらずパチリというわけです。
わたしが写真を撮っていると後続者がきまって追い越していきます。
九才(クサイ)峠を越え、現れたダム湖でここまで来たという記念写真(万が一途中棄権のときの証拠写真)をパチリ。
程なく次の朴ノ木(ホウノキ)峠へ。いまここではピンクのタニウツギと藤の花が満開です。写真の藤の花はその色も姿もピカイチでした。
午前10時38分、峠を下り始めると逆送してくる参加者。まさか帰り道ということはないはず・・・。スタッフとのことでした。こうしてルートを案内してくださったり危険箇所を教えてくださったりと本当に細部にまで気配りが行き届いた大会なんです。
めったに来れない場所ですから、写真を沢山撮りながら進んでいます。カメラを構えていると数人の集団がパスして行きました。かくしてわたしはまたまた最後尾を走っているのだと思います。
飯豊からの川はエメラルドグリーン。この景観がたまりません。
いよいよ折り返し点が近づいてきました。午前11時、早くも折り返した参加者が「折り返しもうすぐですよ~」などと遅いわたしにエールを下さって次々と走り去っていきます。
午前11時9分、“ロンリーHさん”とすれ違いました。“ロンリーHさん”は引き返してきてくださって、折り返しはもうすぐですよと励ましてくださいました。この連帯感がたまらなく嬉しかったりするのです。
折り返しはもうすぐなのでしょうが・・・
ここまで来るとますます飯豊は近くなって・・・
写真を撮るために立ち止まる回数も当然多くなってしまうのです。
「ああ、ここもやっぱり撮っておかなくちゃ・・・」
この橋を渡ったところが折り返しの飯豊の湯“川入荘”です。ここまで来たという証拠写真を一枚。
ああ、この景観がたまりません!
折り返しからの参加者がつぎつぎと後半戦へ走り去っていきます。
折り返しでは名物のジャムパンとバナナをいただきました。午前11時49分、スタッフの方々に見送られて後半戦へと突入しました。
後半戦へ入って間もなく“マタギの館(小国町マタギの郷交流館)”に寄り道しました。ここでソフトクリームを食べて行くためです。前々回の大会の時もここに寄りましたが、その時ここから“わたしの後ろが回収車”になってしまいましたっけ。ソフトクリームなんか食べているから。ハハハ
帰りの朴ノ木峠でのスナップです。いったい誰が撮ってくれたのかって?
じつはマタギの館でソフトクリームを食べていたら、やっぱり“わたしの後ろが回収車”になっていたんです。上りがきつくて休んでいるときに、回収車の店長さんが記念に撮って下さったのです。
この後、ここで脚攣りが始まりました。回収車の店長さんといろいろお話ししながら脚の回復を待ち、またノロノロと坂を上り始めます。そんなことを数回繰り返しながら、ようやく峠の頂上に着きました。
頂上のスタッフの方々が準備していた冷たいドリンクをいただきました。午後1時8分、スタッフの方々を記念撮影して峠を下り始めました。
午後1時36分、朴ノ木峠を下り、次の極楽峠へ向かおうというときに突然の雷雨に見舞われました。すかさず近くの大型車の入った車庫の中へ避難しました。
午後2時少し前に回収車の店長さんが様子を見に戻って来てくださいました。自分のレインウェアは車の中に置いて来てしまったのです。少し待って止みそうもなかったらこのまま走り出そうと思いました。店長さんは車の中から簡単なビニル合羽を見つけて渡してくださいました。ヘルメットカバーとビニル合羽で武装して極楽峠に乗り入れました。
ここからはカメラを防水バッグに詰め込んでしまいましたので、残念ながら写真がありません。この後、極楽峠の頂上で雨が上がりお借りしたビニル合羽を店長さんへお返ししました。その後、長い長いあきれるほど長い九才峠の上りに入ると、再びの雷雨に見舞われました。ずぶ濡れになりながら九才峠を越え、雨で濡れた国道121号線を、自分で巻き上げた道路からのしぶきを全身に浴びながらぶっ飛ばしました。
午後4時58分、なんとかゴール出来ました。
先にゴールしていた“ロンリーHさん”とスタッフ業務で忙しかった“ケンヂさん”が揃って出迎えてくださいました。
“ロンリーHさん”はこうしてわたしのゴールを待っていてくださり、記念の写真を撮って下さいました。こんなに嬉しいことはありませんでした。
“なでら男さん”が渡して下さった完走賞のオタカポッポには『記録8時間58分』と今までで最も早いタイムが記してありました。種を明かせば、今回はメインの樽口峠が通行止めとのことでいつもとルートが違っていからに他なりません。
(完走賞の笹野一刀彫と“一番申し込み”ご褒美のワイン「わたし、これだったら飲めます」)
こうして第5回グランフォンド飯豊が楽しく完走できましたのも、星輪店の店長さんはじめ、沢山のスタッフの方々、“なでら男さん”“ケンヂさん”そして“ロンリーHさん”から力をいただいたおかげだと感謝しています。
次々と現れる峠の苦しい坂道を上っているときは、どうしてこんな大会に申し込んでしまったんだろうなんて思ったりもしますが、走り終えた後の満足感は青空にそびえるあの残雪の飯豊山を、そしてまた次のグランフォンド飯豊を期待していたりするのです。
本日の走行距離161.92 走行時間7:24 平均速度21.8 最高速度57.7
★第8回グランフォンド飯豊はこちら。
★第7回グランフォンド飯豊はこちら。
★第6回グランフォンド飯豊はこちら。
★第4回グランフォンド飯豊はこちら。
★第3回グランフォンド飯豊<前編>はこちら、<後編>はこちら。
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昼頃に飯豊方面から嫌な雲が張り出してきたので,これは拙いと思っていたのですが,やはり降られてしまいました。朝から気温湿度ともにかなり高くなっていたので,いや~な予感はしていたのですが,..。
でも,ご無事の完走は何よりでした。来年には,多分樽口峠が通行可能になっていることと思われます。
絶景の飯豊山、雷雨のグランフォンドと今まで参加した3回大会と4回大会を足して2で割ったような大会でした。
今回も“なでら男さん”はじめみなさまのおかげで完走できましたが、朴ノ木峠の脚攣り、九才峠の雷雨とことさら思い出深い大会となりました。また鍛え直して来年も参加したいと思っております。
楽しい大会をありがとうございました。
一度走ってみたいです。 (^_^)
スタッフの自分も走った気になります。これで小国まで走らなくても大丈夫です。
もっと近くだったら、ぜひ参加してみたい大会です、風景が最高だし(^^)
後半の2回の雷雨は予想外でした。落雷は数回程度でしたが閃光とバリバリッドシーンという大きな音は地震の次に怖いというのが頷けました。
何はともあれ、この大会はスタッフとエードステーション、そしてコースと景観がすばらしい大会なのです。“楽山さん”のおっしゃる通り、こうして記録しておけば冬の自転車に乗れない雪のひにでもまた楽しめますよね。
軟弱もののわたしですが、最初に出場した第3回大会ですっかり飯豊の虜になってしまいました。コースのいたるところで現れる飯豊や他の山々の景観がたまらなく、つい写真ばかり撮ってしまいます。
次回ぜひご参加になってみて下さい。コースの案内がすばらしく全コース地図は必要としない程です。“ロータスさん”ならこのコースも心底楽しんで走れると思います。
抜けるような青空とはいきませんでしたが、それでも飯豊や他の山々の景観は素晴らしく感動しました。
後半に入って脚が攣ったのは、ミネラル不足というより、絶対的な鍛錬不足だと思っています。登坂の筋力アップと店長さんから指摘されたペダリングを心しながら次回の大会に臨めたら最高なんですけれどね。
そのときはまたお世話になります。
この大会でも脚攣りですから、最近の宇都宮山岳ブルベは絶対無理ですが、以後還暦ライダーとして自転車を漕ぎ続けていきたいと思っています。ブルベスタッフとして活躍されている“へばなさん”の宇都宮ブルベにもぜひ参加したいと思っていますので、今後ともよろしくお願いします。