葬送にかんする諸事情は、家族と切り離せない問題です。わたしは、ほんとうによい家族に恵まれたと思います。よい家族というのは、わたしの考えと同じか、または違っていても考えを変えさせないということです。例えば、わたしは収骨しないとつれあいと決めていて、実際につれあいが亡くなったとき、収骨しなかったのです。彼が亡くなることなど考えていなかったときに、すでにわたしの考えをわたしの家族に伝えました。家族といっても母と弟です。どちらも反対はしなかったです。母は賛成、弟は姉貴らしいといい、親鸞像の下にものすごく大きな遺骨を入れる場所をつくっているから拾ってもいいといったのです。
終活について、年代が上がるにつれ、自分のこととして考える人が増えたことは、すごくいいことだと思います。しかし、自分の考えと家族の考えが違う場合は、なかなか大変だと思います。先日、講座の後に相談を受けました。一生懸命自分の終活を考えている人だったので、その通りになればいいなと、聞きながら思ったのです。一生懸命自分のことや今後のことを考える人の方法は、これまでの方法と違う場合がしばしばおこります。彼女の場合もそうでした。夫とも違い、息子さんとも違っていました。夫はもう仕方がないと諦めていらしたが、息子さんにはわかってほしいという想いが強くあったのです。
これまで通り、つまり世間が認めるやり方を主張する息子さんに対して、彼女は違うのです。個人情報になると思うので、具体的に書くことができませんが、例えば、息子さんがこれまで通りの葬儀を主張するのに対して、彼女は家族葬という具合です。この違いはあまり大きくありませんが、違いはあります。彼女の場合はもう少し大きな違いが息子さんとの間にありました。
話を聞きながら、夫婦だから親子だからといって、同じ考えをもつとは限りません。その場合、どうすかは大きな課題です。どちらが先に逝くかはわかりませんが、子の立場としては、親の思いを実現させることが親を安心させることになると思います。終活の問題でどうしても譲れない問題は、どこまで話し合ってもダメなのかと思いました。生きているときの関係をつくることがいかに難しいかを実感します。
それでも、その人の話を聞きながら思ったのは、これまでの親子関係は終活の問題で初めて出てきたのではないのではと思ったのです。そこまで聞く時間がなかったのですが、いろいろな問題で衝突をしながら、よい親子関係をつくることができなかったのではないかと思ってしまいました。確認がとれていないので、いうわけには生きませんが、子の立場からして、親の考えは、終活の問題に限らず、よい関係をつくっていればおよそわかるのではないでしょうか。終活だけで衝突するとは思われません。
普段の問題、つまり、それぞれの生き方は違いがあっても当然ですし、それをお互いが認めることができるかの問題につながると思います。親子の考えが違う場合、親も子の生き方を認め、子も親の生き方を認めるのは、ほんとうに難しいことだと実感させられた相談でした。
終活について、年代が上がるにつれ、自分のこととして考える人が増えたことは、すごくいいことだと思います。しかし、自分の考えと家族の考えが違う場合は、なかなか大変だと思います。先日、講座の後に相談を受けました。一生懸命自分の終活を考えている人だったので、その通りになればいいなと、聞きながら思ったのです。一生懸命自分のことや今後のことを考える人の方法は、これまでの方法と違う場合がしばしばおこります。彼女の場合もそうでした。夫とも違い、息子さんとも違っていました。夫はもう仕方がないと諦めていらしたが、息子さんにはわかってほしいという想いが強くあったのです。
これまで通り、つまり世間が認めるやり方を主張する息子さんに対して、彼女は違うのです。個人情報になると思うので、具体的に書くことができませんが、例えば、息子さんがこれまで通りの葬儀を主張するのに対して、彼女は家族葬という具合です。この違いはあまり大きくありませんが、違いはあります。彼女の場合はもう少し大きな違いが息子さんとの間にありました。
話を聞きながら、夫婦だから親子だからといって、同じ考えをもつとは限りません。その場合、どうすかは大きな課題です。どちらが先に逝くかはわかりませんが、子の立場としては、親の思いを実現させることが親を安心させることになると思います。終活の問題でどうしても譲れない問題は、どこまで話し合ってもダメなのかと思いました。生きているときの関係をつくることがいかに難しいかを実感します。
それでも、その人の話を聞きながら思ったのは、これまでの親子関係は終活の問題で初めて出てきたのではないのではと思ったのです。そこまで聞く時間がなかったのですが、いろいろな問題で衝突をしながら、よい親子関係をつくることができなかったのではないかと思ってしまいました。確認がとれていないので、いうわけには生きませんが、子の立場からして、親の考えは、終活の問題に限らず、よい関係をつくっていればおよそわかるのではないでしょうか。終活だけで衝突するとは思われません。
普段の問題、つまり、それぞれの生き方は違いがあっても当然ですし、それをお互いが認めることができるかの問題につながると思います。親子の考えが違う場合、親も子の生き方を認め、子も親の生き方を認めるのは、ほんとうに難しいことだと実感させられた相談でした。