自分らしいお葬式やお墓を考えましょう。

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しきたりを考える

2019-06-22 10:48:33 | 日記
 昨日の講座は、「しきたりにしばられず、スッキリ生きる」がタイトルでした。サブタイトルには「家制度を考える」がついていました。行われる会場は、男女共同参画センターでした。関西の〇〇郡☆☆町というだいぶ地方という感じがします。担当者の方と打ち合わせをしていても気がついたのですが、年配の人ほど「しきたり」を守ろうとしているから、若い人が集会などに行かなくなるそうです。
 わたしは、自分にとって遠い問題としての「女人禁制」と日常的にはおこらないが、我がこととなる葬送の問題のふたつをあげて、問題提起をしました。
 50人近くが参加し、若い人はいません。13時半から始まる講座では、年配の人しか参加できないのも当然です。若い人は働いています。顔ぶれを見ておもしろかったのは、男性の参加が多いということです。とくに前のほうに座っているのは、男性でした。
 まず、「女人禁制」の問題では、他人事なので、そんなに嫌な顔が見られません。それでも、土俵の上に宝塚市長が登れない話を具体的にして、「同じ市長なのに、女性だけが上れないのは女性差別であることに気づく、おかしいと気づくことの大事さ」を提起したときには、男性の顔は硬い顔になっていました。
 葬送の話になって、これまでの経験があるので、家制度をきちんと説明しました。戦後家制度がなくなってからの問題としての「焼香順」を出したときには、喪主の母の次に来るのは、生まれた順が長女、長男、次男、次女となってどの人からでしょう、と提起すると、あちこちから長男の声が上がります。男女共同参画の考えから違うし、すでになくなった家制度そのものの考えだと思うという話をすると、男性の顔はもう嫌という顔になっています。
 固い頭の男性を少しでも考えてもらうには、ほんとうにどうしたらよいのか、むずかしい問題です。講座が終わった後、本を買ってもらいたいと思って持参した本を売ったのですが、担当者の男性が一冊買ってくれただけで、受講していた男性はひとりも買ってもらえませんでした。そそくさと部屋を出て行く男性の姿が目に焼きついています。女性は何人かが買ってくださり、声をかけてくださり、「しんどかったけど、今日来てよかった」といってくれた人もいました。
 年配の男性の意識は、どうすることもできないのでしょうか。わたしは落ち込んで、電車に乗っている時間がすごく長いと感じてしまいました。












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葬送の講座

2019-06-10 11:00:01 | 日記
 「慣習・しきたり」をテーマにした講座を頼まれました。つまり、慣習やしきたりに縛られた生活から解放されようというのが主催者の目的です。まずは、慣習やしきたりの内容が問題です。それらの意味を問うて、すぐに答えられる人は少ないと思います。広辞苑を引いても同じようなことが書いてあり、ならわしや風習という別のことばで説明されています。それでも、日本人は、そういうことばを聞いて、何となく理解するので、解放されたいという気持ちをもつことができます。
 わたしは、それらが宗教に関係していることを考えます。まずは、葬送に関係することが慣習やしきたりとして行われているのは、そんなに長い歴史をもっているわけでもないのに、慣習やしきたりとなってしまったと思っています。火葬が一般的になるのも戦後なのに、ずいぶん以前から当然のように思っています。東日本の大震災のとき、火葬ができなくて一時的な土葬をいていました。それに文句をいう人が多いというニュースを見て驚きました。土葬をあたりまえにしていた日本人がいつの間にか火葬をあたりまえにしているのです。亡くなって「土に還る」とか「自然に還る」ということばは、土葬だったから生まれたことばだと思います。土葬をしていた時代にお骨の問題はおこりませんでした。遺体をそのまま埋めてしまうから、遺骨だけ手元に残ることがなかったからです。いまさら土葬をすることはできません。だからお骨の問題が墓と絡んで問題化しています。
 講座で、焼香順を問題提起をしました。もちろん家制度を説明してからです。しかし、今回も生まれた順番ではなく、長男が優先される回答が返ってきました。家制度的なものが残る最後の問題が葬送に関係することでしょう。葬送も大きく変わったので、家族葬で行ったり、法事を家ですることがなくなりました。しかし、たとえ外食をしても、その支払を誰がしているかとなると、家制度的なものが残っているのではないでしょうか。外食をすることはほんとうにいいことだと思います。家でやる場合の女性の役割を考えたら、準備から後片付けまで、女性役割は山ほどあります。その意味でも外食は女性の手をわずらわすことがありません。最後の最後、支払の段階で家制度的なものが払拭されたら、手放しで喜べます。
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