今回で最後の5回目になりました。短い文章で字数が制限された内容を求められた書いたものですが、短い文章は思うほどに簡単ではありませんでした。いいたいことはたくさんありますが、それをもっとも言いたいことに絞り、そのことのエッセンスをどういうふうに書けばよいか、ほんとうに苦労しました。
来月は、新しい本ができあがる予定です。
このブログの「自分らしいお葬式やお墓を考えましょう」の続きといえると思います。2017年に出してから、コロナ禍で状況も変わり、葬儀のあり方も変わってきました。無縁墓や無縁墓地が増えたこともあります。
そういう時代を考え、多くの方が悩んでいる問題に応えようとして書きました。
⑤自分らしい人生をめざして―男女共同参画社会の実現へ
この社会に生まれてきて現代を生きているわたしたちは、過去の歴史を学ぶことができる。学生が感想文に書いていた。「近世や近代の時代に生まれなくてよかった」と。若い人の実感だったが、ほんとうに現代は「生きていてよい社会」と思えるだろうか。過去の歴史と比べると、人権・ジェンダーの視点からみるとよくなっているだろう。しかし、現代が少しでもよくなっているのは、人権が守られなかった時代を体験した人たちが、人権が守られるための不断の努力をした結果だ。
ならば、現代をみてみよう。毎年発表される日本の男女平等を表すジェンダーギャップ指数は、2023年度は146ヵ国中125位である。先進国でのこの低さは、その要件である経済活動の参加と機会(会社・企業での女性管理職の数)が123位、政治への関与(国会議員の女性議員数)は138位が関係している。
ジェンダーギャップ指数は、日本社会の性差別を表し、その背景にある性別役割分業の実態が影響している。まずは、夫婦関係。「夫は仕事、妻は家庭」といわれた役割が今なお強固である。男性が当然のように仕事中心の生活をしている一方で、女性も働くのがあたりまえになりつつあるため、妻は働きながら家事・育児・介護までこなさなければならない。それは家庭内だけではなく、学校、地域、会社などのいろいろな場に関係している。
男女共同参画社会の実現をめざすことは、身近な性別役割分業を見直し、その解体をめざすことだ。ジェンダーの問題はすべての人に関係している。わたしの人生を大切にしたいなら、大切な人の人生も大切にしなければならない。それには、自分のジェンダーの見直しから始め、夫婦関係や家庭内の変革をめざすしかないだろう。
そして、このようなわたしたちの努力は、次世代、次々世代に活かされるためにつなげていかなければならない。「ジェンダー平等の時代を生きてほしい」というわたしたちの願いを、身近な子や孫にも伝えていきたい。
来月は、新しい本ができあがる予定です。
このブログの「自分らしいお葬式やお墓を考えましょう」の続きといえると思います。2017年に出してから、コロナ禍で状況も変わり、葬儀のあり方も変わってきました。無縁墓や無縁墓地が増えたこともあります。
そういう時代を考え、多くの方が悩んでいる問題に応えようとして書きました。
⑤自分らしい人生をめざして―男女共同参画社会の実現へ
この社会に生まれてきて現代を生きているわたしたちは、過去の歴史を学ぶことができる。学生が感想文に書いていた。「近世や近代の時代に生まれなくてよかった」と。若い人の実感だったが、ほんとうに現代は「生きていてよい社会」と思えるだろうか。過去の歴史と比べると、人権・ジェンダーの視点からみるとよくなっているだろう。しかし、現代が少しでもよくなっているのは、人権が守られなかった時代を体験した人たちが、人権が守られるための不断の努力をした結果だ。
ならば、現代をみてみよう。毎年発表される日本の男女平等を表すジェンダーギャップ指数は、2023年度は146ヵ国中125位である。先進国でのこの低さは、その要件である経済活動の参加と機会(会社・企業での女性管理職の数)が123位、政治への関与(国会議員の女性議員数)は138位が関係している。
ジェンダーギャップ指数は、日本社会の性差別を表し、その背景にある性別役割分業の実態が影響している。まずは、夫婦関係。「夫は仕事、妻は家庭」といわれた役割が今なお強固である。男性が当然のように仕事中心の生活をしている一方で、女性も働くのがあたりまえになりつつあるため、妻は働きながら家事・育児・介護までこなさなければならない。それは家庭内だけではなく、学校、地域、会社などのいろいろな場に関係している。
男女共同参画社会の実現をめざすことは、身近な性別役割分業を見直し、その解体をめざすことだ。ジェンダーの問題はすべての人に関係している。わたしの人生を大切にしたいなら、大切な人の人生も大切にしなければならない。それには、自分のジェンダーの見直しから始め、夫婦関係や家庭内の変革をめざすしかないだろう。
そして、このようなわたしたちの努力は、次世代、次々世代に活かされるためにつなげていかなければならない。「ジェンダー平等の時代を生きてほしい」というわたしたちの願いを、身近な子や孫にも伝えていきたい。
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