続強子の部屋

思いつくまま、気の向くまま、書いています。

父のこと

2014-06-01 11:48:19 | ひとりごと

父は明治生まれです。働き者で正直な人でした。優しい人で子煩悩でした。

うるさいことは、咳に対してです。すぐお医者さんに行かされます。昔はすぐ結核を連想したのでしょう。

家の中は静かに歩けどたどた歩くな、重いものをどさっと置くな、軽いものは

さっと取るな静かに取れなど、今でも忘れません。

お茶のお稽古に行って、先生に父と同じようなことを注意されました。茶道の心得などない

人でしたが、日常で学んでいたのですね。

母が教えてくれた洗濯物の畳み方も、袱紗さばきと同じでした。

私はどれだけ息子に教えたかしら、息子たちは覚えてくれているかしら。

その頃私は父や母と同じように遠くに旅だっていることでしょう。