続強子の部屋

思いつくまま、気の向くまま、書いています。

戦艦武蔵

2016-12-06 17:39:24 | ひとりごと
日曜日のNHKの番組、戦艦武蔵を見ました。いつものように
生存者の方のお話しを聞く番組かと思いました。勿論生存者の方のお話も
胸に迫るものがありましたが。武蔵を作った方々の思いが沢山込められて
いて、なんだか急に涙が込むあげてきました。いつもは涙を流すことが
少なくなった私ですのに、こらえきれなく次々と涙がこみ上げてきました。

長兄が、ニューギニアのサンサポールで戦死しました。
北支から南方に行ったのです。途中バシー海峡で乗っていた輸送船が沈没し、
フィリッピンからまた船でニューギニアへ・武器も食料も僅かしかなかったそうです。
池部良さんの辿った道と同じなのですが、池部さんは途中の島で敗戦を迎えました。
兄はそれから、ニューギニアで地獄の地獄の苦しみを味わい戦死しました。
いろいろ考えているうち、眠れなくなってしまいました。仏壇で般若心経を唱え
靖国神社のお札に向かって、英霊の皆様に安らかにおやすみくださいと、祈りました。
もう2時になっていました。そしてベッドで横になり、飯島進さんの、地獄の日本兵を
本棚から出して、読みました。いつの間にか朝になっていました。
池部良さんは、江戸っ子の倅で淡淡と書いていますが、映画で見た池部さんの目が
なんとなく憂いを帯びていたのは、きっと地獄を見た人なんだと思いました。