続強子の部屋

思いつくまま、気の向くまま、書いています。

サダオちゃん、リョウコちゃん、トシ坊

2017-03-14 16:21:23 | ひとりごと
お目目パッチリのサダオちゃん、静かな性格でお母さんそっくのリョウコちゃん
甘えん坊のトシ坊、一緒に大空襲を逃げ切った可愛いお隣の兄弟妹です。
どうしているかしら。お父さんは戦死しました。コックさんだったとか、
父が兵隊のご飯を作っているだろうから、無事に帰れるだろうなんて言っていましたが。
奉天で戦死しました。しっかり者のお母さんが三人を育てていました。私は三人が大好きでした。
可愛いい子たちでした。
特にトシ坊は可愛かったのです。一年生だった私たちの給食は、ぱさぱさのパンでした。
いつまでも喉を通らなくて、水ばかり飲んでいました。食べないと帰してくれません。
最後はいつも私です。6年生が掃除に来ます。パンを目の前にして、しくしく泣きます。
6年生は、こいつまた泣いてるぞ、片付かないから帰らせよう。と言うことで、パンを
持って家に帰えることが出来ます。そこで待っているのが、トシ坊です。 
私の顔を見て、 たちーたちー (菓子菓子)と言って騒ぎます。
私はランドセルからぼそぼそのパンを出してトシ坊にあげます。喜んで食べています。
給食は毎日ではなかったように思いますが、何しろ泣いて泣いて、6年生に迷惑がられても
トシ坊のために たち を持って帰りました。
どうしているかしら、可愛い三兄弟妹たち。懐かしいな。

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