ゆうとたいへ

六十を過ぎて始めた自転車旅行、山登りをつづります

2021年6月19日 暗号資産(仮想通貨)とは何か

2021-06-19 | 昼間のエッセー
210619_暗号資産(仮想通貨)とは何か

2021年6月17日 産経新聞 p.8

 暗号資産について紙面の1/3程の解説が出ている。

 新聞の論点は、

1)新型コロナウイルス対策の金融緩和の結果、だぶついたお金が、暗号資産(仮想通貨)に向かっている。
そして、その価格の高騰を招いた。

2)暗号資産を造るのには(記事では「採掘」という表現が使われている)電力が必要である。

3)暗号資産通貨とは、その「通貨」を一台のコンピュータが記録保存するのではなく、A男、B子、C郎、D子、・・と多数の者が分散して管理し記録保存するという。

4)A、B、C、D、・・が、「分散して管理記録する」という過程の中で、最初に問題〔注1〕を解いたものが、新しいブロック(台帳)の作成権を得る。

〔注1〕唐突に「問題」という言葉が出てくるが、どのような問題(ピタゴラスの定理の証明?もしくは円周率の解読?)か、紙面には書かれていない。
この「問題」を解くのに巨大なコンピュータと、巨大な電力を必要とするという。巨大な電力を作るためには、巨大な発電所を必要とする

5)これを逆にいえば、巨大な発電所を作り、巨大な電力を生み出し、巨大なコンピュータを作り、「多大な計算を要する」問題を最初に説いたものが、その報酬であるビットコインを勝ち取ることができる。

6)電気のプラス・マイナスの計算結果として、電気信号としてしか存在できない「通貨」は、停電になればその存在は消える。

しかし、「分散して管理記録する」ということであるから、全世界の国(100以上の国)の電力が、同じ時間に停電しない限り、データは残る。
全世界の国の電気が同時に停電するというようなことは、隕石の衝突など以外にはありえない。

7)暗号資産は、
巨大な発電所を作り、
巨大な電力を生み出し、
巨大なコンピュータを作り、
それを造る。

何のために? 
新聞紙の解説では、目的の一つは投機(将来値段が上がるか下がるかのばくち)である。
投機(つまり「ばくち」)をすのために、巨大な発電所をどんどん作る??

以上