ミクロもマクロも

心理カウンセラーが気ままに書き続ける当たり前

愛を持たない・・・15歳

2006-06-24 22:30:29 | Weblog
中国語のお勉強日。いつものように早めに行って、時間になるまでロビーで
本を読んでいたの。隣のテーブルに陣取った女の子2人と男の子1人。女の
子達の会話が、否応なく聞こえてきて。内容から15歳の子達。新宿辺りに
部屋を借りたい、心配、でも、そうするつもり。
母親が、いかに弟と差別をしてきたか。かまってもらえなかった。小学生でも、
お小遣いが月に100円。欲しいものは自分でナントカしてきた。
もう、耳を疑うような内容。ご多分に漏れず、今様メーキャップの15歳の
少女達。目は据わっている。転落の図が想像できる。
「ごめんなさい。お話が聞こえてきちゃって」
思わず声をかけてしまいました。
「オバサンもすごく悩んできたわ。生きるって苦しいことが多いけど、でも
負けないでね」
涙が出てきちゃいました。何もしてあげられない自分に腹が立つと同時に、
無力な自分に。どれほど悲しく悔しい思いを抱いているか知れない女の子に。

お勉強の時間になって、お部屋へ。ナカザトサンへ少女たちのことを言ったら、
「何考えてるかわかんないわよ、今時の子は。大体が親がなってない」
そう、親がなってないからこんな子達を作るのよね。けれど、大人の一人として、
なぜか苦しい私なのです。
直接、関係はないのです。眉をひそめて「いやあね~」で済ますのが普通でしょう。
「親は何をしてる!」って、心の中で毒づいて。これが他人との関わり。
けれど、そういうのが嫌いなのです。自分が良ければ知らん振りの他人事。
ええ、大人の場合は、そんなところです。そっと離れます。
けれども、子どもの場合は、それをする自分が後ろめたいし、罪悪感すら持って
しまうのです。
今日の子は、どうするのでしょう?どうなるのでしょう?彼女を愛してあげる人
がいなかったから、歌舞伎町辺りへ行きたいという彼女が出来てしまったのです。
そうなったら、もう転落の道が大手を広げて彼女を飲み込んでしまうのは間違い
のないことです。まだ15歳の少女には、転落ということを想像することは出来
ないでしょう。男達にいい風に翻弄されて、玩具にされ、食い物にされる、そん
なことを想像することすら出来ないでしょう。
ただ、今の現状から逃げたい!ただそれだけ。
可哀想に。
5体満足に生まれてきて欲しいって、思われた子だったはず。
無垢な笑顔がどれほど親を癒してきたか。
おすわりが出来た。
ホラッ、立った。
ママ、パパって初めて言われた時の感動。
そんなプレゼントをいっぱい回りに上げてきた子ども達。
どうして?
いつから?
愛は消えてしまうのでしょうか。
今日は悲しい日でした。

先生は、来週末から1週間。上海へお里帰りです。足部反射区の健康法のお勉強
も兼ねて。私が最近飲んでいるハーブティ。どれも中国産なので、先生にお願い
しちゃいました、買ってきてって。乾燥ハーブなので、お荷物にはならないでしょう?
というこちらの勝手な都合。
3人姉妹の2人が日本に住んでいらっしゃいますから、お母様は、末っ子の先生の
お里帰りを何よりも嬉しくお思いになられるでしょうねぇ。
お姉さまとの会話は、日中語のミックスです。しっくり、ピッタリする方の言語が
自然と出てくるって、おっしゃいます。面白い会話です。