諸悦紛々、クリスマス起源説。それはそれとして、ず~っと続いてきたこの行事は、ふっと優しい気持ちにさせられる日のような気がします。
子どもたちに、サンタになりすましてプレゼント。
子どもは、楽しい事はいっぱい騙される権利があると思っています。
ウチの子達も、かなり大きくなるまで親を楽しませてくれました。騙されてくれて。これは子どもから形がないけれど親へのプレゼント。
今日が今年最後の英会話倶楽部。
いつものテーブル、一生懸命お勉強しているのがよくわかる看護士君。
来年、背の君がデトロイト勤務になって、当然一緒に行く事になって、っておっしゃる新妻は初めての倶楽部。
私の仕事の事なんか考えてくれてないって、愚痴る彼女に、
"Do you love him?"
って思わず聞いちゃったわ。愛って、自分に都合よく相手が動いてくれるから湧くものじゃないでしょう。条件付きでもないはずね。
「欲しい欲しいって、いっつも思う人は幸せは得られないのよ」
「そうですね~」
心が感じないと、頭で考えちゃいけないのよ。
2年前にパリ滞在数ヶ月って男子。
「フランス語はお上手になって?」
「いえいえ、挨拶ぐらいです。仕事でどうしても英語が必要でね」
「ここへくる男性はエンジニアが多くて、必要に迫られているみたい」
ヒロコサンの担当。
「今日のグループワークは折り紙をします。どなたか2人、説明して下さい。折り方はお教えします」
上級テーブル(自己申請)のオジサンと、アラッ、タロウクン。
まあ黙って折っても、よく見えれば何て事はない日本人にとっての折り紙なんだけど、普通サイズの紙を、説明しながら折っていくデモ。後方じゃ多分全然見えなかったと思うわ。
オジサンが何だかよくわからない説明、途中でタロウクンが強引に引き取って、それをまたオジサンがって。
幸いにもあたくしの位置からは割合良く見えていたので、なんなく作り終えて、オジサンへ見せたら、
"Very good.you are smart!"
ですって。あらっそうお?
"Thank you."
最後の1対1トーク。
銀行マンでした。なかなかボキャブラリーも多くて、上級テ-ブルは間違いじゃないって実力と、お見受けしたわ。
どうにかこうにか英語で時間をつぶし、先週忘れてしまってた帽子を忘れ物管理室に取りに行って、総勢11人で、今日もイタリアン。タロウクンの引出しはいっぱい詰まっているみたいで、海外でのラブストーリーを、折り紙のオジサンも同席で、そのオジサンが引っ張り出すことよ。
「へ~~」「すご~い」「それから?」「ワー!」等など。
色恋沙汰話は盛り上がる(笑)。
横浜駅地下街から上がって、それでは別れましょう。
「1本〆で」
ってタロウクン。せ~ので、バン!(なんなんだこのグループは?)
2手に分かれて。
「あっちで、年末カウントダウンニューイヤーパーティのミーティングがあるので、今日はここで。決まったら連絡しますから、教えてあげてね」
って、あたくしに、ヒロコサンへは、ってタロウクン。
「ええ、わかったわ。じゃ、又」
ドトールコーヒーで、ヒロコサンともう一人女性と3人でコーヒー。
駅構内を行き交う人々を見て、
「ねえ、この人たちが帰る場所があって、寝る場所があるって、ちょっと凄いって思っちゃうんだけど」
「考えてもみないことですが、考えてみればすごいですね~」
って、女の子。
「でしょ?」
ってあたくし。
「ねえ、ヒロコサン、タロウクンがカウントダウン&ハッピーニューイヤーパーティに声をかけてくれたけど、私ってなんなんでしょうね?」
「たまにはいいんじゃありません?」
「ええっ、だって、普通の主婦、お母さんなんだけどね、私は。ま、ありがたくはあるわ、普通、何が普通かは別にして、仲間に入れてなんかくれないものね。よっぽど変なオバサンなのかなあ?」
「ハハハハハ」
豪快に笑うヒロコサンが好きです。
男性のお好みのタイプは、
「すく~って育ったような男性って惹かれないでしょう?」
って言ったら、テーブルの脇の柱を上から引っかく真似をしながら、
「あら、あらら、あら~どっこにも引っかからないわって男性はダメ」
今度はあたくしが大笑い。
「アハハハハわかるわかる、その感じ!」
「ああ、そうして、ちょっと親しくなったら、オマエ呼ばわりする人もダメ」
「あたしもダメですね~」
って、女の子も。
「ねえ、ゲイの軍隊云々ってあったじゃない?もう、やっぱりアメリカって変って思うんだけど、どうお?」
「それだけ多いってことなんですよね?私もゲイの2人、居合わせたことがあって、どっちも格好はオトコ。でも、なんだかイライラしてきちゃうの、オイオイどっちなんだよって感じに」
「過去の歴史から、文明はある種の沸点に到達すると、性倒錯ってすごく表面化するみたいなのよね。ちょっと怖い。最近も、ブラジルだったかしら、娘に何人も子どもを生ませちゃったってニュースがあったけど」
「雌雄具有なら問題ないんじゃない?」
同時に
「ミミズ!」
「試験管ベビーの発明者がノーベル医学賞貰ったけど、あれだって、日本では
父親が同じ子ども、父親は医学生の精子でね、同じ血は引き合うって、父親が同じ事を知らないで、恋に落ちちゃう話は否定できないって、最近父親を探って話しもあったし、なんだか変な社会」
そんなこんなの話。
美術史をお勉強中のヒロコサンは、資料を図書館へ探しに行くって時間になって、お別れです。
「今年もありがとうございました。来年もよろしくね。いいお年を!」
雑踏の中を左右に分かれました。