【指の腫れ】
気付いた時、自覚症状はなく右手薬指の第2関節辺りが腫れているように見えた。
その内、徐々にではあるが腫れが大きくなり、その関係で曲がり難くなってきたが、
これも不便さを生むようなことはなく、ネットでかじった『リンパ浮腫』ではないかと疑
った。肩の症状が消えて暫くしてからのことだった。先生はレントゲン写真では異常
はないからMRIで調べることを提案されたので、生まれて初めてのMRI体験。
カプセルに入る前に『どのような音楽が好みですか』と聞かれたからポップ調のもの
をお願いし、ヘッドフォンを渡される。いざ、診断が始まるとドンガラ行進曲で肝心の
音楽は聞き取れない。MRIはこんなに五月蝿い診断装置だとは知らなかった。
あんな中に長らくいたら健康な人でも、どこか悪くなりそうだ。五月蝿い思いをして調
べて貰った結果は『腫瘍などの疑いはありません』
つまり、異常は見当たらないのである。その後、通院は止めたが冬には寒さのため指
が曲がり難く、ビンの蓋を開ける、小刀で細工をするなどの作業が困難になった。手を
温めたりすると曲がり難さは多少良くなるものの万全ではない。そうこうする内に、気に
ならなくなったり、またぶり返したりの繰り返しで、それは3年経った今でも同じだ。
ただ当初の症状と異なるのは,指を曲げようとすると『カッキン』という感じで曲がること
があることだ。他人に聞いたら『第2関節ならリューマチじゃないか』と言う人もいたが、
医者の見立てでは、それはないようだ。どうやら、こいつとは長い付き合いになりそうだ。