ここのところ俄かに中国の公害、PM2.5報道が過熱している。お隣の国、遠くの事だから
と高を括(くく)っていたら、風向きによっては日本基準超えるPM2.5が飛来している。各地
で測定しているらしいが、ここでも間抜けなJAPANが顔を覗かして、30か所測定し6か所
は測定値に誤りがあるという。
ことは国内だけの問題ではなくなる。こうしたことで国が国民に『中国はけしからん』とけし
かけている・・・・こう言われかねないからだ。
それでなくとも自国内の国民に隠しきれなくなり、仕方なしに発表している等と日本では
報道されていることを苦々しく思っているに違いない。日本の測定に誤りがあったことは
公表され、是正されているから今後は正確な数値が発表されると思われる。報道されて
いる北京の街は数十メートル先が見えない、家の中の空調フィルターでさえ真っ黒にな
るというから、マスクは必需品になる。
ところがMade in Chinaには粗悪品も多く、折角の国産品でも効果が薄く高価なものに人
気があるものの、これは品不足で入手困難。
昔、日本でも公害には随分と悩まされた。煙、光化学スモッグ、工業用水の垂れ流し等
々、何でもあれの日本列島だったが、風向きの関係かこうしたものを外国に無料輸出は
していなかった。こんな小さな国でも列島中に公害が広がり大きなダメージを受けるような
ことはなく、一部地域の公害ではあったが被害者の苦悩は今でも続いている。
日本の環境省のようなお役人が記者会見で『春節に花火をして目先を楽しむのか、自粛
して健康を守った方がいいのか・・・』薄笑いしながらこんなことを言っていた。私がとやか
く言うことではないし、心配することではないがテレビで見る限り、誰が考えても尋常では
ない、つまり異常事態だと思うだろう。
身体への影響は直ぐに現れないだろうから、根本的な解決までに時間がかかればかかる
ほど、後へのツケは大きくなっていくだろう。
2010年、タイへの旅行は上海経由で半日旅行がパックでついていた。空港に着いたら曇
りのような天候。本当の曇りなのか光化学スモッグなのか区別はつかなかった。
バスに乗り中心地に出掛けると街全体が曇っていた。今から思えば上海は軽微なれどそ
うした兆候はあったのではないかと思う。
高層ビルや有名な観光地の風景を見るが明らかに曇天によるものではなく、多分Km
単位だろうが先は霞んで見難い。だから私が撮った上海の写真は対岸のタワーでさえ霞
がかったものになっていた。
海外旅行は韓国経由から中国経由へと様変わりし、特に上海経由は避けられないツアー
が多い。待ち時間の都合で上海市内に出掛けることあるので、前回と違いがあるのか視点
の一つになった。