管理人は日直中@古森病院 福岡市博多区です。
皆様は連休をいかがお過ごしでしょうか?
さて当院には時折、妊婦さんや授乳婦さん ついでに子供さんも時々
来院され、主として管理人が診察しております。
その中で 喫煙妊婦さんから 電子煙草を検討している旨のお話をお伺いし
今回勉強いたしました。
管理人は体質的にお酒が飲めませんが、煙草も吸ったことがありません。
これをいうと、患者さんに「何を楽しみに生きているのか」と突っ込まれます(笑)。
おそらく 両親がお酒も煙草もやらない人だったことが大きいのかな とは思います。
禁煙エリアで喫煙せず、飲酒運転などをしないという条件のもと、
お酒や煙草を嗜む方は、その人の健康に大きな影響がなければ、税金が半額以上を占める
嗜好品をあえて大量に購入している納税者ということで、もっと胸を張ってもいいのかもしれません。
まあそれはともかく、
管理人は外来で冒頭のコメントを受けた際に、
「よくわかっていないので ニコチンフリーであってもやめたほうがいい」
「ただ、本物の煙草を吸うよりはましかもしれない」
とお伝えいたしました。
煙草が胎児にいいと思っている人など
いないと思われますが、、
日本産婦人科学会より
http://www.jaog.or.jp/sep2012/JAPANESE/jigyo/SENTEN/kouhou/insyu.htm
妊婦喫煙教育画像
http://feely.jp/35378/
厚生労働省健康局がん対策・健康増進課が たばこの健康影響評価専門委員会を開催しており、
議事録すべては こちら http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-kousei.html?tid=127755
電子煙草については 第5回(平成26年11月)と第6回(平成27年5月)に行っております。
少し長いですが 概略を網羅している第5回議事録の一部を引用します。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000070496.html
*************************************************
寺原専門官 たばこ対策専門官の寺原です。どうぞよろしくお願いいたします。
事務局からは、前回、第5回たばこの健康影響専門委員会で御報告及び御議論いただいた内容について、
御報告させていただきます。
電子たばこは、紙巻きたばこの新規デバイス及び代用品として市場に流通しており、
北米や欧州では、成人と未成年者双方において、使用量が急激に増加しております。
世界的に販売されている電子たばこの製品の形態は、著しく変化をし続けております。
現在の電子たばこは、内容物及び内容物を詰めるカートリッジ、噴霧器、バッテリーから構成されております。
現在の電子たばこから発生する煙は、液体または固体の粒子状成分とガス状成分から成っております。
現在の電子たばこから発生する煙の材料である内容物は、ニコチンを含むものと含まないものに大別されます。
プロピレングリコールあるいはグリセロールが主な原材料であり、そのほかニコチンを初め、
さまざまな香料成分が加えられております。
内容物を電気的に過熱することで煙を発生させること、発生させた煙を経気道的に吸入することが、
機能的な特徴として挙げられております。
成分分析についてですが、電子たばこが人の健康に与える影響について調べた疫学研究は限られていることから、
現時点では、健康影響を評価する場合には、成分分析の結果に基づいて検討を行うことが重要です。
WHOたばこ研究室ネットワークの一員である国立保健医療科学院では、その技術をベースとして
固体捕集装置をつけて有害成分を捕集し、分析されました。
その結果、国際がん研究機関における発がん性分類Group1に分類されるホルムアルデヒド、
Group2Bに分類されるアセトアルデヒド等といったカルボニル類が検出されたという御報告を受けました。
測定された電子たばこから発生したカルボニル化合物量は、銘柄間及び同銘柄でもロット間のばらつきが大きいため、
平均値で比較すると、通常のたばこよりは非常に低いものでございました。
しかしながら、通常のたばこと異なり、発生量のばらつきが非常に大きく、
特にホルムアルデヒド発生量が通常の紙巻きたばこの10倍以上に達する場合もございました。
プロピレングリコール、グリセロールは、食品添加物として幅広く使用されているものでございますが、
加熱して霧化する過程でカルボニル化合物が生成されるという御報告でございました。
こちらに関しましては、この後さらに詳しく御報告をいただく予定にしております。
次に、リスク評価についてですが、製品評価技術基盤機構に行われている「初期リスク評価書」に基づき、
それぞれの化学物質については、無毒性量(NOAEL)が報告されております。
無毒性量(NOAEL)と実際に検出された濃度を比較し、Margin of Exposure(暴露マージン)を算出されました。
NOAELとは毒性が観察されなかった濃度であり、その値に対するMargin of Exposureを算出されました。
各アルデヒド類のMargin of Exposureが不確実性積より小さい値になっていることから、
健康に悪影響を及ぼす可能性が示唆されました。
こちらに関しましても、リスク評価につきまして、この後詳しく御報告いただく予定でございます。
現在の電子たばこは新しい製品であるため、長期利用による健康影響は不明でございます。
そのほかの点としまして、現在の電子たばこは紙巻きたばこと比べて比較的安全であるという意見があるものの、
紙巻きたばことの重複使用や禁煙区域での使用など、たばこの常態的な使用につながりかねないとの問題も指摘されて
おります。
加えて、従来の紙巻きたばこの使用を招くゲートウエー効果が危惧されております。
また、禁煙を目的とした電子たばこの使用に関する有効性は、証明されていないということです。
ニコチンを含む充填液の場合には、幼児に対して1mL以下のごく少量で致死量に達する濃度も海外では市販されており、
溶液の誤飲によるニコチン中毒の重大事故も危惧されているという御報告を受けました。
事務局からは以上です。
********************************************************
第6回 議事録から http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000088825.html
********************************************************
欅田委員 まず、後半のほうですけれども、それに関しては前回のときに既に紹介して議論されているところでありますが、今回は一応薬事法でニコチンが入っているものは日本では禁止されているというところですので、流通しているニコチンが入っていないとうたっているものについての分析を行った結果、このように混入していたという実績を紹介しているところで、お子さんが使ったときの中毒ということに関しましては、ニコチンが入っているものといったら、20mg /mLなどの濃度のニコチンが入っているのですね。それにアップル味とかバナナ味とか非常に甘いフレーバーをつけているものですから、子供にとってはまさにおいしいキャンディ状態になっているわけですけれども、それを1ミリもし誤って飲んでしまうと、子供の致死量に十分達してしまって、先生が言われたように、たばこ葉の場合はすぐ吸収されないのですが、これはリキッドですからすぐ吸収されてしまうので、現実に死亡事例とかそういうものもある。あるいは大人でも自殺企図として服用したとかいう事例も報告されているということは、前回議論したところであります。
ここで示されているようなものに関しては、摂取量的には急性中毒になるような濃度ではない。ただし、前半の質問のほうに戻って、これを繰り返し使用することによってニコチン依存になるのかどうかということに関しましては、私たちのところで調査していないですが、国民生活センターさんが分析したときに、使用者のほうの反応として、ニコチンが入っていないとうたっているけれども、使っているとどうも私はニコチン依存になっていくみたいなので心配だからはかってほしいという消費者の申し出があってはかるようになっていったということが報告書の中に書かれているところで、そういう濃度がどのレンジであったか等に関しては、情報は持ち得ていないところです。
*********************************************************
その他、
「煙ではなく、水蒸気だから吸っても安心」という文言で 消費者を安心させているが、タールなどはないものの
純粋な水ではなく アセトアルデヒドを含む有害物質が含まれており、安全とは言い切れない。
デバイスによって偏りがある上、使う人が通常の使い方では飽き足らず、
もっと煙というか水蒸気を出すような「工夫?」を行った際に 有害物質がどれくらい増加するか不明である。
子供が将来喫煙を行うように 合法的な呼び水(これをゲートウエイといいます)になる可能性がある。
有害物質が蒸気内に含まれ、室内だと拡散することから 同じ室内の空気を吸う羽目になる同居人で
呼吸器疾患を持つ人や、乳幼児を含め小児への影響が不明である。
紙巻煙草との併用も多く認められ(禁煙補助として?)長期的な成績が不明である。
とのご意見もありました。
以上のことから、禁煙エリアだけど電子煙草ならいいじゃん はもちろんのこと
喫煙妊婦だから=電子煙草でいいじゃん という考えは「安直すぎる発想」ということです。
禁煙アプリ、禁煙サイト、禁煙マラソンなど禁煙のやり方を見つける方法はいろいろあります。
友達の中で3年以上禁煙した人をみつけて極意を教わってもいいでしょう。
あるいは励ましあって 禁煙するという方法もあります。
妊娠早期は 子供の脳が形成される非常に重要な時期です。
禁煙を目指す妊婦の皆さんに 心底エールを送る管理人です。
http://komori-hp.cloud-line.com/
追記 令和元年6月21日
電子煙草爆発の論文がNew England Journal Of Medicineに掲載されました。NEJM2019;380:2460
電子たばこが爆発、17歳少年のあご砕ける 米ネバダ州
2019.06.20 Thu posted at 19:00 JST
CNN.co.jp
電子たばこの爆発により、米国の17歳少年があごの骨を粉砕する傷を負った/Dr. Micah Katz & Dr. Katie Russell/NEJM
(CNN) 米ネバダ州の小さな町でこのほど、17歳の少年が口にしていた電子たばこが爆発し、あごの骨が砕ける事故があった。治療に当たった医師が19日の米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに報告した。
あごに穴が開いた少年は母親に付き添われて約400キロを移動し、隣のユタ州にある小児病院を受診。医師らは即座に手術に踏み切り、砕けた骨の再建と修復を行った。
病院の外傷治療責任者、ケイティ・ラッセル氏は電子たばこについて「ポケットや顔で爆発する可能性があることを購入前に知っておく必要がある」と語る。
今回の事故で使われていた電子たばこの種類は不明。
2018年に発表された研究の推計によると、米国では15~17年にかけて、電子たばこの爆発とやけどが原因で2000人以上が緊急治療部門を受診した。だが、事故がいかに深刻なものになり得るか認識している人は少ない。
ラッセル氏によると、ネバダ州の少年は電子たばこが爆発する可能性があるとは思ってもいなかった。緊急治療室ではこの点を繰り返し口にしており、爆発から数時間が経過した後もパニック状態だったという。
ラッセル氏も「それまでの私のキャリアでは、こうした例を見た経験がなかった。可能性としてあり得ると聞いたこともなかった」と語る。
ラッセル氏が治療に当たった少年は「タフな子」で、予後も良かった。
ただ、米テキサス州では2月、爆発した電子たばこの破片が頸(けい)動脈を突き破り、男性が死亡した。約1年前にはフロリダ州でも、使用中の電子たばこが爆発し、男性が遺体で見つかる事故があった。
皆様は連休をいかがお過ごしでしょうか?
さて当院には時折、妊婦さんや授乳婦さん ついでに子供さんも時々
来院され、主として管理人が診察しております。
その中で 喫煙妊婦さんから 電子煙草を検討している旨のお話をお伺いし
今回勉強いたしました。
管理人は体質的にお酒が飲めませんが、煙草も吸ったことがありません。
これをいうと、患者さんに「何を楽しみに生きているのか」と突っ込まれます(笑)。
おそらく 両親がお酒も煙草もやらない人だったことが大きいのかな とは思います。
禁煙エリアで喫煙せず、飲酒運転などをしないという条件のもと、
お酒や煙草を嗜む方は、その人の健康に大きな影響がなければ、税金が半額以上を占める
嗜好品をあえて大量に購入している納税者ということで、もっと胸を張ってもいいのかもしれません。
まあそれはともかく、
管理人は外来で冒頭のコメントを受けた際に、
「よくわかっていないので ニコチンフリーであってもやめたほうがいい」
「ただ、本物の煙草を吸うよりはましかもしれない」
とお伝えいたしました。
煙草が胎児にいいと思っている人など
いないと思われますが、、
日本産婦人科学会より
http://www.jaog.or.jp/sep2012/JAPANESE/jigyo/SENTEN/kouhou/insyu.htm
妊婦喫煙教育画像
http://feely.jp/35378/
厚生労働省健康局がん対策・健康増進課が たばこの健康影響評価専門委員会を開催しており、
議事録すべては こちら http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-kousei.html?tid=127755
電子煙草については 第5回(平成26年11月)と第6回(平成27年5月)に行っております。
少し長いですが 概略を網羅している第5回議事録の一部を引用します。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000070496.html
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寺原専門官 たばこ対策専門官の寺原です。どうぞよろしくお願いいたします。
事務局からは、前回、第5回たばこの健康影響専門委員会で御報告及び御議論いただいた内容について、
御報告させていただきます。
電子たばこは、紙巻きたばこの新規デバイス及び代用品として市場に流通しており、
北米や欧州では、成人と未成年者双方において、使用量が急激に増加しております。
世界的に販売されている電子たばこの製品の形態は、著しく変化をし続けております。
現在の電子たばこは、内容物及び内容物を詰めるカートリッジ、噴霧器、バッテリーから構成されております。
現在の電子たばこから発生する煙は、液体または固体の粒子状成分とガス状成分から成っております。
現在の電子たばこから発生する煙の材料である内容物は、ニコチンを含むものと含まないものに大別されます。
プロピレングリコールあるいはグリセロールが主な原材料であり、そのほかニコチンを初め、
さまざまな香料成分が加えられております。
内容物を電気的に過熱することで煙を発生させること、発生させた煙を経気道的に吸入することが、
機能的な特徴として挙げられております。
成分分析についてですが、電子たばこが人の健康に与える影響について調べた疫学研究は限られていることから、
現時点では、健康影響を評価する場合には、成分分析の結果に基づいて検討を行うことが重要です。
WHOたばこ研究室ネットワークの一員である国立保健医療科学院では、その技術をベースとして
固体捕集装置をつけて有害成分を捕集し、分析されました。
その結果、国際がん研究機関における発がん性分類Group1に分類されるホルムアルデヒド、
Group2Bに分類されるアセトアルデヒド等といったカルボニル類が検出されたという御報告を受けました。
測定された電子たばこから発生したカルボニル化合物量は、銘柄間及び同銘柄でもロット間のばらつきが大きいため、
平均値で比較すると、通常のたばこよりは非常に低いものでございました。
しかしながら、通常のたばこと異なり、発生量のばらつきが非常に大きく、
特にホルムアルデヒド発生量が通常の紙巻きたばこの10倍以上に達する場合もございました。
プロピレングリコール、グリセロールは、食品添加物として幅広く使用されているものでございますが、
加熱して霧化する過程でカルボニル化合物が生成されるという御報告でございました。
こちらに関しましては、この後さらに詳しく御報告をいただく予定にしております。
次に、リスク評価についてですが、製品評価技術基盤機構に行われている「初期リスク評価書」に基づき、
それぞれの化学物質については、無毒性量(NOAEL)が報告されております。
無毒性量(NOAEL)と実際に検出された濃度を比較し、Margin of Exposure(暴露マージン)を算出されました。
NOAELとは毒性が観察されなかった濃度であり、その値に対するMargin of Exposureを算出されました。
各アルデヒド類のMargin of Exposureが不確実性積より小さい値になっていることから、
健康に悪影響を及ぼす可能性が示唆されました。
こちらに関しましても、リスク評価につきまして、この後詳しく御報告いただく予定でございます。
現在の電子たばこは新しい製品であるため、長期利用による健康影響は不明でございます。
そのほかの点としまして、現在の電子たばこは紙巻きたばこと比べて比較的安全であるという意見があるものの、
紙巻きたばことの重複使用や禁煙区域での使用など、たばこの常態的な使用につながりかねないとの問題も指摘されて
おります。
加えて、従来の紙巻きたばこの使用を招くゲートウエー効果が危惧されております。
また、禁煙を目的とした電子たばこの使用に関する有効性は、証明されていないということです。
ニコチンを含む充填液の場合には、幼児に対して1mL以下のごく少量で致死量に達する濃度も海外では市販されており、
溶液の誤飲によるニコチン中毒の重大事故も危惧されているという御報告を受けました。
事務局からは以上です。
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第6回 議事録から http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000088825.html
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欅田委員 まず、後半のほうですけれども、それに関しては前回のときに既に紹介して議論されているところでありますが、今回は一応薬事法でニコチンが入っているものは日本では禁止されているというところですので、流通しているニコチンが入っていないとうたっているものについての分析を行った結果、このように混入していたという実績を紹介しているところで、お子さんが使ったときの中毒ということに関しましては、ニコチンが入っているものといったら、20mg /mLなどの濃度のニコチンが入っているのですね。それにアップル味とかバナナ味とか非常に甘いフレーバーをつけているものですから、子供にとってはまさにおいしいキャンディ状態になっているわけですけれども、それを1ミリもし誤って飲んでしまうと、子供の致死量に十分達してしまって、先生が言われたように、たばこ葉の場合はすぐ吸収されないのですが、これはリキッドですからすぐ吸収されてしまうので、現実に死亡事例とかそういうものもある。あるいは大人でも自殺企図として服用したとかいう事例も報告されているということは、前回議論したところであります。
ここで示されているようなものに関しては、摂取量的には急性中毒になるような濃度ではない。ただし、前半の質問のほうに戻って、これを繰り返し使用することによってニコチン依存になるのかどうかということに関しましては、私たちのところで調査していないですが、国民生活センターさんが分析したときに、使用者のほうの反応として、ニコチンが入っていないとうたっているけれども、使っているとどうも私はニコチン依存になっていくみたいなので心配だからはかってほしいという消費者の申し出があってはかるようになっていったということが報告書の中に書かれているところで、そういう濃度がどのレンジであったか等に関しては、情報は持ち得ていないところです。
*********************************************************
その他、
「煙ではなく、水蒸気だから吸っても安心」という文言で 消費者を安心させているが、タールなどはないものの
純粋な水ではなく アセトアルデヒドを含む有害物質が含まれており、安全とは言い切れない。
デバイスによって偏りがある上、使う人が通常の使い方では飽き足らず、
もっと煙というか水蒸気を出すような「工夫?」を行った際に 有害物質がどれくらい増加するか不明である。
子供が将来喫煙を行うように 合法的な呼び水(これをゲートウエイといいます)になる可能性がある。
有害物質が蒸気内に含まれ、室内だと拡散することから 同じ室内の空気を吸う羽目になる同居人で
呼吸器疾患を持つ人や、乳幼児を含め小児への影響が不明である。
紙巻煙草との併用も多く認められ(禁煙補助として?)長期的な成績が不明である。
とのご意見もありました。
以上のことから、禁煙エリアだけど電子煙草ならいいじゃん はもちろんのこと
喫煙妊婦だから=電子煙草でいいじゃん という考えは「安直すぎる発想」ということです。
禁煙アプリ、禁煙サイト、禁煙マラソンなど禁煙のやり方を見つける方法はいろいろあります。
友達の中で3年以上禁煙した人をみつけて極意を教わってもいいでしょう。
あるいは励ましあって 禁煙するという方法もあります。
妊娠早期は 子供の脳が形成される非常に重要な時期です。
禁煙を目指す妊婦の皆さんに 心底エールを送る管理人です。
http://komori-hp.cloud-line.com/
追記 令和元年6月21日
電子煙草爆発の論文がNew England Journal Of Medicineに掲載されました。NEJM2019;380:2460
電子たばこが爆発、17歳少年のあご砕ける 米ネバダ州
2019.06.20 Thu posted at 19:00 JST
CNN.co.jp
電子たばこの爆発により、米国の17歳少年があごの骨を粉砕する傷を負った/Dr. Micah Katz & Dr. Katie Russell/NEJM
(CNN) 米ネバダ州の小さな町でこのほど、17歳の少年が口にしていた電子たばこが爆発し、あごの骨が砕ける事故があった。治療に当たった医師が19日の米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに報告した。
あごに穴が開いた少年は母親に付き添われて約400キロを移動し、隣のユタ州にある小児病院を受診。医師らは即座に手術に踏み切り、砕けた骨の再建と修復を行った。
病院の外傷治療責任者、ケイティ・ラッセル氏は電子たばこについて「ポケットや顔で爆発する可能性があることを購入前に知っておく必要がある」と語る。
今回の事故で使われていた電子たばこの種類は不明。
2018年に発表された研究の推計によると、米国では15~17年にかけて、電子たばこの爆発とやけどが原因で2000人以上が緊急治療部門を受診した。だが、事故がいかに深刻なものになり得るか認識している人は少ない。
ラッセル氏によると、ネバダ州の少年は電子たばこが爆発する可能性があるとは思ってもいなかった。緊急治療室ではこの点を繰り返し口にしており、爆発から数時間が経過した後もパニック状態だったという。
ラッセル氏も「それまでの私のキャリアでは、こうした例を見た経験がなかった。可能性としてあり得ると聞いたこともなかった」と語る。
ラッセル氏が治療に当たった少年は「タフな子」で、予後も良かった。
ただ、米テキサス州では2月、爆発した電子たばこの破片が頸(けい)動脈を突き破り、男性が死亡した。約1年前にはフロリダ州でも、使用中の電子たばこが爆発し、男性が遺体で見つかる事故があった。