窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

ちょっとごめんね、タンチョウさん

2019-12-07 19:55:04 | エゾジカの四季

ふと見ると左のヨシ帯からエゾジカのオスが出てきて、川を渡り始めました。

おばんです。小太郎でごじゃります。

        ★  ちょっとごめんね、タンチョウさん  ★

潮が引き、川底が浅くなっています。バチャバチャ脚を上げ、水しぶきを吹き飛ばし、

早足で対岸へ向かいます。

その先に、食べ物を捕りに来ていたタンチョウ夫婦が水の中に嘴を差し込んでいます。

エゾジカが近寄ってきても、気にする様子もなく、作業を続けています。互いに慣れている

無視の仕方です。オジロワシやキタキツネに対する示す警戒感は全くありません。

シカは安全、タンチョウは安全、という生まれながらの認識を互いに持っているんです。

ただ、周りへの注意は払っているようで、立ち止まり、振り返り、周りに視線を送って

います。

ソリタリーと言われる独りジカ。速やかに右側のヨシの中に消えていきました。