窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

オジロワシのルーティンな生活

2019-12-19 23:48:35 | ワシのいる風景

カムチャッカ半島から南下してきたオオワシやオジロワシが増えてきてます。

彼らの移動は広範囲ですが、縄張りを持つ野付半島に棲むオジロワシはいつも

同じ場所にいます。

おばんです。小太郎でごじゃります。

       ★  オジロワシのルーティンな生活  ★

先が枯れた木の上に止まり、そこから餌取りに出かけています。ゆっくりと

羽ばたきながら水面や葦原の上を偵察して行きます。

遠くでの小さな飛び姿はトビに見えるのでいつも確認してきます。いつも潮の

動きに敏感です。水の中は彼らの好物、魚が動くからです。水が動くとき水流が

早く、食べるものが多く浮き上がり捕りやすくなります。集中して動く魚は

上空への警戒が手薄くなります。

その瞬間を狙い、オジロワシは降下してきて水面から魚をつかみあげます。

わずか数秒の時間ですが、魚にしてみれば悪魔な瞬間です。

脚をふわりと前に出し、水表面をなでるようにして魚をつかみあげます。

20㎝くらいの魚だと捕ったのかどうか分からないほどです。

体が大きいのに動きが柔らかい、しなやか、スムースです。魚体が大きくないと

すぐにくちばしに持って行き、飲み込んでしまいます。

はやわざというほかない速さです。

サケのような大きな魚だとしっかり握って安心して食べれる場所まで運びます。

途中でカラスに見つかり追いかけられることが多いので、飲み込んだ方が

いいのです。