窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

オジロワシ幼鳥

2019-12-10 19:09:46 | ワシのいる風景

7月はじめに巣立ったオジロワシの幼鳥が独り立ちしました。9月頃までは親が

近くにいて見守ることが多かったのに、12月にもなれば単独で海岸線の杭などに

止まっています。

おばんです。小太郎でごじゃります。

             ★  オジロワシの幼鳥  ★

海が荒れた翌日は海岸線のテトラポットの上に止まるオジロワシを見かけます。

波が運んでくる海産物を待ち受け、お腹を膨らまそうと待ち受けています。

確認してみると大半が若いオジロワシです。羽色はさまざまです。こげ茶の羽が

ウロコみたいに生え、1歳、2歳だと濃く、年を重ねると白っぽくなっていきます。

くちばしの色は色気のない黄色が年を重ねるにつれ、黄色の色が強くなり、色香と

つやが増してきます。

幼鳥にとり海岸は餌をとるには便利なところです。時々、海から魚や貝が打ち上げ

られ、狩りが上手くなくても何とかお腹を膨らますことができるとこです。

成鳥に比べると動きもあどけなく、俊敏さに劣ります。どこかポワーンとした表情

をしています。

警戒心は以前に比べると強くなり、近寄るとすぐに飛び去ります。

これから4、5年生き残るための力をつけなければいけません。時々、回遊して入り

込んでくるイワシやニシンが大量に打ち上げられたり、ゴマフアザラシの死体が

上がる幸運がやってきて、彼らの成長を援護してくれます。

厳寒に向い、どうやって生活して行くか、試練がたくさん待ち受けています。