仕事の疲れは溜まっていたけんども、とっとと暗いうちから早起きして、山に向かった。
いつも夏の2か月間は延々と、海抜ゼロメートルの太平洋で遠泳しておるから、久しぶりの山だったが、海抜2500m超えて来ると、雲海と絶景が拡がっていた。
身体が海で泳ぐ仕様になっているから、ゆっくりゆっくり、眩暈でフラフラする身体を持ち上げて行った。
肺もすぐに悲鳴を上げ始め、気温5度くらいの冷える山でも、大汗をかき、デブを実感する重い身体でぜ~ぜ~だった。
ザックの中身も冬仕様ではなく、昼めしとコーヒーくらいを作るだけの軽めにしておったが、登山靴は冬仕様の重いのをワザと履いて、山を身体で想い出すようにして、ピ~ピ~喧しい鹿たちのいる森の中を・・・ヤイ! ヤイ!・・・と怒声を響かせながら、尾根までドスドス登った。
眺めがそれぞれ違う山頂三つほど登り降り、身体の前側の筋肉や関節と、後ろ側のそれを交互に使って、あっちこっちの景色を堪能したわい。
身長は175センチのまんま少し縮んで来てるが、体重は夏の海で78キロくらいに膨らみ、ザックが20キロくらいだから、一歩にかかる重量は100キロ。
朽ちた木の階段なんか、ミシミシ危険な音を立てていた。
冬に向けて、10キロくらいは落とさなくてはならないから、また毎週奥山を歩くことになる。
浅間から北の彼方は晴れ間が見えておったが、富士山は頭だけ、しかも雪が載ってないから間抜けな姿だった。
高曇りの雨は心配いらない天気だったが、北風は冷たく、南斜面や森の中はサウナだった。
荒れた林道走り1時間超えると、運転も少々キツイし、目が白内障気味なので、暗い森は疲れてくる。
360度の景色をたっぷり堪能して、休んで来た。
この週末は新潟まで行きたい。
だんだんと人の居ない、険しい山に登って行くのさ。
帰路、甲府盆地側に降りて、シャインマスカットワンパック税込み500円の秘密のブドウ園に寄り、ムシャムシャ喰いながら高速に乗ったが、大渋滞と事故でエライ混んでいる表示だったから都留に迂回して高速を降り、山道を抜けて戻って来た。
鎌倉幕府が栄えた頃、鎌倉を中心にして放射状に鎌倉道があちこちに整備された名残の古い道が、役に立ってる。
とうぜんに、歴史の嘘や偽造・捏造も、実体験としてイロイロ知ってはいるが、黙って笑っている。
都心のあちこちにいる年寄り連中にも、シャインマスカットの極安パックを冥途の土産に買って届けておいた。
早起きして、調子こいて山でのんびりし過ぎたツケは、庶民の皆様方が作り出す大渋滞。
クワバラくわばら、そんな間抜けな混雑には、関わり合いを持ちたくもないし、チンケなコロナ・ワクチン騒動な~んて、近寄りたくも無い。
今朝は足首だけが筋肉痛だが、明日明後日が酷くなるだろうから、本当は海でひと泳ぎしておくのが良いんだよ。
若い頃は高い山の帰りに高速飛ばして太平洋でひと泳ぎ、な~んて出来たが、還暦過ぎたヨレヨレには、もう無理だ。
さ、細かくややこしい、大好きな利益度外視の仕事にとりかかるっぺよ。