オストメイトで山賊と海賊・・・銀座のコテコテ周旋屋のよもやま話

去年は100の山を愛し、今年は108の山に恋をする。
夏は太平洋の大波で泳ぎ続け、日本の自然を愛して66年。

ナニも残さず、死んで終りが良い

2019-05-31 09:43:39 | 地球と生きる

 

 60歳過ぎても、いまだに子供を育ててるようなとこがある変な生き方をずっと続けて居るが、この20年くらいそれぞれの子供たちを眺めてると、気が付くことがある。

 記録よりも、記憶、スポーツではよく聞くセリフだけんども、今の子供や若者は、すでにそうなって来てる。

 銅像や墓石を建て、磨いて暮らすことよりも、楽しく生きて居たい、すでに価値観に大きな変化が訪れている。

 歴史そのものが怪しいと気が付き始めた時代に、歴史を学ぶ意味はなんだろうか?

 ナニかを残すこと、そんなことに意味があるんだろうか?

 遺伝子いがいに、人類が遺すもので価値のあるものはあるんだろうか?

 モノはいずれ滅びる、個々の命にも必ず終わりがある、終わってもなお、ナニかを遺す生き方こそ、卑怯。

 自由自在に生きて良い、俺はそういう教育でいつも子供らを育て上げて来てる。

 俺の、わたしの、先祖の墓守りをして欲しいがために、爺婆や両親が子供を甘やかせてる。

 甘やかせながら拘束する、これも卑怯。

 子供や若者には実のところその意味などどうでも良いことで、爺婆・両親のことすら、たいした興味でもない。

 それほどにオリジナルの強烈な愛情を注いで来たのか? 溢れる笑顔をたくさん与えてやって来たのか?

 対等な個として、先に生きて来たものとして、忘れ得ぬ思い出をどれだけ脳裏に焼き付けて来たのか?

 残念ながら、現代の爺婆・両親と言う存在は、それに値する存在は少なくなってしまってる。

 ゼニカネ勘定でカタが付く、そんな程度の親子関係でしかないことが多すぎる。

 そんなどうでも良いような退屈な家自体も、じきに崩壊するんだろう。

 そこから新しい価値観が生まれる、それが健康な人類の未来で良い。

 

 50歳前後の頃から、食事に興味が無くなって来て、酒もぜんぜん飲まなくなった。

 30数年前の不動産バブルの頃はまだ若かったから、毎晩さんざんに贅沢し放題の飲み食いをしておったが、なんだかどうでも良くなった。

 それからだ、山や海の行く先々で、地産地消の地元の食い物だけが美味いと想うようになった。

 それは優劣を言うものではなくって、その時その時に愉しむもの、そういうことになってる。

 贅を尽くした銀座や青山で40年、今は日本の田舎のそこでその時期に採れた美味いモノ。

 生きてることってのは、そういうことだろう。

 

 選挙が近くなったり、政治でなんか動きがあるときは、メディアのメクラマシや監視やお邪魔虫が大量に日本中に発生するが、これは小泉・竹中時代から、近畿大学のおボンボン世耕が先頭になって蠢いてる結果だ。

 業界団体、スポーツ団体、障害者の団体、協会に連盟・・・これも、みなイナゴの類だ。

 チンチクリンな虫がイナゴのように、ネットの世界にも大量に湧いてくる。

 若い鉄砲玉から50歳超えてもま~だ管理され、指示されて動くことにひたすら従順なイナゴだな。

 未開の後進国とおなじ、神や仏に左右され、ありもしない呪いに怯えて暮らす。

 こういう内容の無い菌類を相手にしつつ新しい学問や研究を進めることは至難の業だろうが、続けてる同世代のオヤジもいる。

 

 銀座周辺に住んでいたマンションを賃貸にして、外房の方へ引っ越して自然に囲まれた生活を始めてた同世代のオバサンが、脳幹梗塞で倒れたと、身内の方から連絡があった。

 ICUにすでに入ってるが、難しそうだと・・・。

 このところこういう話が多い。

 高齢者だけでなく、バタバタと倒れて逝ってるような、いやいや元気そうに見えても、身体は蝕まれている。

 あちこちで相談に乗って、お手伝いもイロイロとしてあげてるが・・・最後は本人の生き方・体力。

 オストメイトもそうだが、最後はどう生きるのかという価値観の違いになる。

 確たるものを持たない人たちは、医者や病院のモルモットで終ってる。

 

 さ、俺は忙しい仕事もとっとと終えて、今週末は山梨の2000mだ。


絶景は、自分の足で登って見ろよ

2019-05-30 11:12:44 | 銀座の周旋屋

 

 事件の被害者遺族を語り・・・そっとしておいてあげなさいよ!・・・と声を上げてるあんたもまた、そっとしておけない人なのよね。

 野次馬・デバガメ・興味本位・刺激が欲しい欲求不満・・・やかましい大人ばかりだわ。

 

 昭和の時代はまだ人は信用というもので生きて居た。

 平成になってその信用というものの意味が上っ面の言葉になって、令和は信用の再構築、そんな時代だろう。

 これだけ長い付き合いをしてきて、家族ぐるみの遊びもしてきたのに、なんで? ということが増えている。

 ゼニカネがそこに絡むと、簡単に過去とオサラバする、それはそれで解り易くて良いのかも知れない。

 長々と騙し合って、誤解し合って、怪しいなとは思いながらも惰性で仲良くしてる夫婦のような関係は、これからはもっと簡略化してきて、食いものの好き嫌いとおなじように、飽きたら終わり、そうなって来ることもある。

 常に刺激を求めて、新しい生き方を求めて、孤立を怖れずに・・・そんな人に人は集まって来る。

 価値観の過渡期と、再構築の時期に入って来てる。

 

 ・・・おいおい、この時期は蒸し暑いんだからよ、ワサビはいつも新鮮じゃ~無けりゃだめだぜ

 銀座の近所の蕎麦屋で、修業中の兄ちゃんに怒鳴ってやったら

 ・・・そうそう、このオヤジは日本中の美味いもん喰ってきてるから、勉強させてもらいなさいよ

 親方がニヤッと笑っておった。

 

 富士山の広大な裾野には、何年も前からペットが捨てられるようになってる。

 そのなかで強く生き残って、野生化したペットたちは、樹海を棲みかとして交尾を繰り返し、新しい獣として育っていってる。

 じきに臆病な熊を、おもしろ可笑しく悪者にしてるひ弱な人間どもを、主食にする獣が現れることだろう。

 

 銀座のまわりでも、孤独死はあちこちで起きている。

 昨日も見に行ったマンションでは、死臭・腐臭がエントランスにまで漂っておって、消臭剤あちこちに置いて線香を大量に焚いてなんとかしようとはしておったが、人間の死臭はなかなかに消えてなかった。

 20年以上も前にも、そんな時代があったが、またぞろやってきてるようだ。

 

 欲ボケが見栄張りを従えて、散々に虚栄を張って、あげくに孤独死。

 

 ・・・山の写真がどれもこれも素敵~!! 実際に見るともっと凄いんでしょうね~!!

 自然など無関係に生きてるようなお金持ちの妙齢の女性が店にやってきて、そんなことを言ってたから・・・そうそう、写真の男根と、実際に濡れた女陰に埋まり込んだ男根ほども違うだろうね~・・・そう、答えた。

 ・・・ええ~~!? よくわからない・・・

 そうかそうか、それでは教えて差し上げるとするか・・・。


オストメイト後進国の、情けなさ

2019-05-28 10:07:15 | オストメイト

 

 

 トランプがどうした、安倍がどうしたよりも、俺は山がどうした? の方に興味がある。

 そもそも、なんで政府のやることに国民がいちいち従う必要があるのか? 政府は政府、国民は国民だろう。

 おかしな奴隷踊りまで付き合う必要はない。

 安倍や黒田は御大尽にコケにされながら国民をコケにしてるキツネとタヌキ、悪いが俺は空を飛んでるから、生息域が違ってる。

 そういう国の筈だが? いつから北朝鮮になった? 

 今やこの国の政治家や官僚・役人は田舎の珍獣博物館のような惨状だが、国民は別だ。

 メディアではトランプ愛好家がワンサカ出て来て薄気味悪いばかりだし、俺はさ、この日曜日も山の帰りの高速で、首都高竹橋通行止めの表示に、寝不足もあって 安倍の野郎、ミサイル撃ち込むで!! と喚き返しておった。

 そのせいか良い塩梅に外環に入った頃に解除になったが、俺の自由の邪魔をするものは、すべて敵だ。

 それで相変わらずの紹介・リピーターがここんとこも続けざまにやってこられておって、仕事は忙しい。

 周旋屋だから不動産の話で来られておるのに、すぐに山の話になって、大笑いしてなにがなんだか・・・。

 エロ爺ィ、ここに健在、だな。

 

 60歳過ぎてくると、ハードな行動は続けてなければすぐに動けなくなる。

 気持ちの上でも・・・もう良いよ・・・やめとくか・・・後ろ向きな思案に終始するようになる。

 そういう時は無理してでも、出掛ける、行動を起こす、それ以外に健康の維持は無い。

 食いものや飲み物ばかり気を使って、栄養や消化について考えてたって、身体をどう動かして消費するかについて考えてない現代人は、そりゃ~栄養過多、消化不良、難病・奇病のオンパレードだ。

 

 山に出掛けると必ず愉しいアクシデントはある。

 この日曜日、休憩してた標高で1000mくらいの山の中の駐車場で、ポツンと止まってた一台の車から盗難防止装置の警報音がけたたましく鳴り響いた。

 ・・・ぷお~! ぷお~! ぷお~!

 俺の車とその車以外に、他に車はいない。

 う~む、難解な事件か? 俺の出番か?

 アイコス片手に煙を吐きながら近づいて行くと、運転席には泣きそうな顔のオジサンがひとり。

 ・・・音が止まらなくなっちゃったんだよな~、どうしたんだろうね~

 登山の格好をしておったから、コナンが推理するに、仮眠とって寝ぼけてなんか触ったんだろう。

 ・・・リモコンキー貸してよ

 とっとと正常な操作をしてやり、すぐに止めてやった。

 ・・・山の獣たちもいい迷惑だよな~、こんな夜明けに、びっくりしてみないなくなっただろう

 ・・・いやいやいや、ありがとうございます、助かった、獣たちに会ったら謝っておくよ

 ・・・なら、いいっぺよ

 大笑いしあって、俺はもっと奥へと出発した。

 

 我が国のオストメイトのケアは後進国だと何度も言ってるが、昨日もそんなことがあった。

 大腸癌から永久オストメイトになった80歳の爺様が京橋の顧客におって、自営の印刷屋をいまでも現役でやってるわけだが、その使ってるパウチ(腹につける袋)や付着させるときに使う粘土、剥がし液、温泉や泳ぐときに使うスイムラップ、補強に使うドレッシング・テープ・・・すべてが遅れてる。

 情報貧乏と言ったほうが良いか。

 現代社会とおなじ、どうでも良い情報は氾濫してるが、まともな情報はメディアには無い、そういうことだ。

 大病院に付属してるWOCや看護師のケアを鵜呑みにして、頑なにそれを守って暮らしてる。

 実際にこうやって毎週山に登って、夏は延々と泳いでる俺の経験談よりも、そっちを優先する、どうかしてるぜ。

 それで上手くいかないと昨日もほざいておったから・・・脳みそにリボンでもついてんの? 俺の言ってることナニも試してないじゃんか? ずっとお医者様・神様・仏様とやってるしかないだろうね~・・・悪態ついたった。

 これで善良なる庶民だとほざいてる訳だから、チャンスをいつも自分で逃してる独身男女とおなじことだ。

 幸せは自分で作ってゆくもんだという基本が解ってない。

 生きることが、すべて与えられること、言われる通りにすること、そんな痴呆な大人は仰山おるがな。

 やってらんね~よ。

 癌だアレルギーだのも現代社会が生んでる病だと、言っても理解しね~んだろうな。

 闘病とは、医者や看護師の言う通りに生き、病院に通うことではないんだがな・・・。


2週続けて寝ないで山歩、絶景さ

2019-05-27 10:44:18 | オストメイト

 

 2週続けて、仕事を終えてそのまんま、少しの休憩で深夜に車に飛び乗って、高速走らせた。

 関越から上信越、降りてからの未舗装路の険しい山道が長いから、上里ではとっとと地紛うどんをかき込んで、またハンドルを握った。

 一人前の量がコシがあるだけに多いから、同行者に半分は喰わせてやった。

 ・・・あんたも60過ぎたんだから、単独登山はそろそろ怖いからやめておきなさいよ

 土曜日に、80歳過ぎた八丁堀のビル・オーナーのお婆ちゃんにそう言われた。

 大学や教鞭をとった都立高校では登山部の顧問をして、日本だけでなく世界中の有名な山は登って来てるお婆様。

 すでに有名でない山ばかり登ってる俺の話を聞くのが唯一の楽しみになってるが、今週は有楽町で個展を開くからその話に出掛けて、口が酸っぱくなるほど言われたばかりだった。

 従妹の70過ぎのオバハンが、山梨に山菜採りに旦那と出掛けて、静脈瘤の体質だったために山の中で意識を失って、ドクターヘリで山梨の病院に運ばれたが、意識に障害が残ったらしい。

 ・・・同行者がいたから、死なずに済んだのよ

 俺は、すでに障害を負ってるから、これ以上の障害を負って生きるくらいなら山で死ぬよ・・・そう言い放ってると・・・母親のようにこっ酷く怒られた。

 都会の痴呆で阿呆な人間の中で死ぬくらいなら、山の獣の餌になってやったほうが、よほどにマシだろうな。

 くも膜下出血か・・・俺は、雲の上にいることのほうが、多い。

 

 信州の2000mを超える山々は、想った通り、当たり前のように絶景だった。

 人もいないし、360度の展望、雪を乗せた妙高から南・北アルプス、八ヶ岳、御嶽山、妙義に日光の山々、谷川連峰・・・金峰の向こうに富士山まで、みなよく見えておった。

 シャクナゲはまだ蕾すらなく、残雪もあちらこちらにあったが、昨日は暑かった。

 風が吹けば山頂や尾根は気持ち良く、どうしても長居してしまい、風がやんでる森の中は蒸し返した土瓶にいるようだった。

 下世話なピークを4つか5つ、えっちら越えてやった。

 

 2週続けて寝ないでの山歩、帰りも空いてるとはいえさすがに眠くて、休み休みのんびり戻って来たのが、真夏日の東京。

 広島・巨人戦には間に合ったが、さすがに連勝ばかりじゃ~ね、たまには休んで、貯金15にでもなればそれを維持して4連覇だろう。

 体力・精力に余裕のある人間と、目いっぱいの人間、なんでもその後に違いが出るわな。

 そんでもってなんだかんだ夜までそのまんま起きておって、バイクで銀座の店に出たり・・・寝る前にパウチの交換を風呂でやってたら、うつらうつら、さすがに爆睡した。

 そのまんまあの世へゴーでも満足マンゾクな毎日だけんども、キッチリカチカチの朝立ちで目が醒めて、まだまだ男よの~。


老いた登山者の死に方とか生き方

2019-05-24 11:47:36 | 地球と生きる

 

 ニュースにはならないけんども、この1カ月で俺の知ってるだけでもオヤジ連中が二人、山で死んでる。

 ひとりは春の高所雪山で、中から溶けて空洞になってた箇所に3mも落ち込んでしまってそのまんまお陀仏サイナラ、もう一人は仲間と新潟の山に深夜に出掛けて、登山口に着くころに具合が悪くなり、ひとり車中で休んでおったところ、5時間後に下山して来た仲間らがすでに動かなくなってるオヤジを発見したが仏になっておった。

 昨日も後輩の周旋屋で50代半ばの山オヤジが遊びに来て話してたが、3~4時間の激しい運転の後にすぐに歩き始めるとフラフラすると、それは俺もおなじだ。

 50歳くらいまではぜんぜん平気だったが、今は駄目だ。

 だから最初はごくごくゆっくり、体操しながら歩きだす。

 揺れる車中から、斜面の山歩き、平衡感覚はおかしいまんまだろう。

 最初の1時間くらいは身体の様子を窺いながら、休憩ばかりでも構わずに、無理はしない。

 オストメイトになってそれが徹底できるようになった。

 健常だった頃は最初の1時間はキツメに登り始めて大汗をかき、それが脂汗、そこからサラサラの汗になるというような、そんな修業にも似た山歩きだった。

 もちろん、山や海はガキの頃からの遊び場だったから、キツメでもなんの異常もなかったが・・・。

 焦ることもないし、追われるものもないし、泊ってもいいんだべさと、重いザックを担いでる。

 足に常にかかる重量は、100キロくらいになってるから、下山時に足の爪を潰してしまっては大変だと、山頂では靴ひもをキツメに締め直してる。

 ずいぶんと用心をするようになった。

 用心するようになると、いままで気にしなかった昆虫や草花まで、目に入るようになった。

 山歩きの愉しみ方は奥深い。

 

 そろそろ太平洋でも泳ぎ始める時期なわけだけんども、海でも、ここ数年は泳ぎ方が変わってきた。

 オストメイトになって4年目だが、4割くらいの体力を使って、息があがらない泳法で沖に出て、プカプカ休憩も多めにとるようになってる。

 波に浮いて見え隠れする姿を、同行者がいるとラッコみたいだと笑ってる。

 流されれば戻り、戻っては浮いて、時々潜って、そうやって遊んでる。

 海水パンツのポケットには、おやつの豆を入れてある。

 塩味が効いて、美味いんだよ。

 大波に揺られながら、青空をぼんやり眺めていると、ずいぶんと流される。

 一気に冷えてくると浜に戻って来る。

 それも4割くらいの体力で、休み休み戻って来る。

 慌てたり焦ったりが遭難の元、これは山でもおなじだろう。

 

 アヤメとカキツバタ、この季節ならではの里の風情。

 週末は暑くなりそうだから、2000mは超えなければ駄目だろうな。