オストメイトで山賊と海賊・・・銀座のコテコテ周旋屋のよもやま話

去年は100の山を愛し、今年は108の山に恋をする。
夏は太平洋の大波で泳ぎ続け、日本の自然を愛して66年。

介護と看護に明け暮れる障害爺ィ

2022-05-27 10:57:17 | 人工肛門

 

 オストメイト(人工肛門保持者)の日常に使う装具類のほとんどが、国産品では無くて輸入品なのは普通の後進国並な話だが、認知が遅れているまんま、手帳を持つ身体障害者としても外見からは判断つかないことで、気の弱い人たちには生き難いことは相変わらずだろう。

 オストメイト自身が、堂々と笑って生きて見せる、これが大事。

 仕事では、身寄りの無い一人暮らしの貧しい高齢者たちに相変わらず関わり続けたり、延々と自己満足はしない関わりをあちこちで続けてる。

 去年は酷い認知症になっていた田舎の94になる爺様を銀座の近くに88の婆様とともに引っ越しさせて、無駄に広かっただけの実家の片付けと売却に動き、呼び寄せてからはほとんど毎日のように話に出掛け、いまでは嘘のように陽気なボケ老人として、楽しく過ごすようになった。

 認知症は治せる、これを実際に俺がやったことで、諦めていた婆様も元気で陽気になった。

 病院や医者や介護士や公共施設やに頼ってばかりで、貴方任せでやることではなく、責任を負って自らで動く。

 これは大勢でやることではなく、身内の責任を負える者が独りでやる、認知症の高齢者には、複数の人間では難しい。

 個には個で、これは人間のコミュニケーションの基本ではある。

 そうして生きている限りは終わりも無くそれを続ける。

 今年は4月からステージ4の癌患者とともに転院や緊急手術やと走り回り、やっと退院して抗がん剤治療を始めたら今度は酷い副作用で、癌は家族をも喰い尽くすという喩えの通り、俺自身も体調はあちこちガタガタになっているが、まずは俺のことよりも先にやらなければいけないことばかりで、代わりもおらず、仕方の無いことだ。

 責任を負える、知識や経験も豊富にある、命に関わることばかりでは、代わりになる大人なんていないのが現実だ。

 外野でピ~チクパ~チク、自分のことで精一杯なお子ちゃまばかりなのが現実。

 テメ~のことですら、得体の知れない怪しいワクチンを喜んで受け入れてる大人たちでは、頼りにはならんよ。

 それでもまだまだ不安定な身内ばかりだから、稼ぎも人の何倍も上げていかなければいけない訳で、擦り切れ果ててそのまんま終わりにする、俺のガキの頃に想ってた望み通りになりそうではある。

 

 メディア煽動のコロナ蔓延騒動、ウクライナの紛争、リーマン・ショックを世界に与え、金融の緩和を続けることで経済破綻を先延ばしにしてきた連中が、いよいよ次のステージへと入って来た。

 プーチン・ロシアは前面に出て矢面に立って居るが、お仲間の習・中国は沈黙を保っている。

 軍備にしろ、天然資源にしろ、この二国が一緒になって動けば世界では向かうところ敵なしだろうが、それをやらずにダラダラと3流の軍隊・軍備をワザとウクライナに投入し、東西冷戦を長引かせようと動いている。

 米英西側メディアは、とにかく煽って煽って 我が軍進軍せり!! 破竹の勢い!! と自画自賛で、どこぞの猿な国の真珠湾攻撃のように喧しいが、それが事実である以上、ウクライナはただの当て馬、次は台湾海峡へと場は移ってくるのだろう。

 すでに中露の軍隊の最新精鋭部隊が日本海側に焦点を合わせている。

 北朝鮮も、その流れに乗っている。

 台湾海峡で有事が起これば、日本は国内の米軍基地だけでなく、自衛隊も動かざるを得ない。

 台湾に近い沖縄は主戦場となる怖れもある。

 こういう流れをウクライナが始まった時に、すでに想定していなければ、世界は解らないだろう。

 対岸の火事ではなく、日本は主戦場となる怖れもあるということを、政治家や官僚・役人は理解してるのか?

 平和ボケ、欲ボケ国民などは、な~んにも考えておらんだろう。

 その為の準備も、世界の大転換に向けた準備に含まれている。

 ウクライナ紛争では、ロシアは最初から東側のドンバス地方の独立確保で動いており、ウクライナ全土を占拠する予定は無いと言っている通り、別に興味も無いだろう。

 煽り立てて既成事実を作ろうとしているのは、米英西側諸国とメディアの煽動だ。

 これがアジアの台湾海峡の話になると、日本と台湾だけは米英西側諸国の子分として確保したい、そんなことか。

 奴隷植民地の日本と台湾は、そんな扱いでしかない。

 今度は中国は黙ってはいないだろう。

 猿な国の日本は、飼い主がコロコロ変わっても、奴隷には飼い主を選ぶ権利も資格も無い。

 哀しいかな、これが現実だ。

 対米自立をしなかった日本の現実は、親方が変わるだけの哀れな国家、そんなとこだろう。

 その証拠に、この国のメディアは常に米英西側諸国の配信元から、すべての情報は与えられている。

 マスクをいまだに外さない奴隷の優等生、見本のような従順さで、国民も尻尾を振って生きている。

 困ったらアメリカが助けてくれる?

 本当の現実が解るのは、もうすぐだろう。

 俺は若い頃から言ってるが、日本国憲法の上にドン!と置いている日米安保、これには見て見ぬふりをし続けて、憲法改正ばかりをほざいて遊んで来た我が国の政治家たちは、与野党すべて阿呆しかいない。

 さ~て、日本は今後どうなって行くんだろうか?

 俺にははっきりと見えておるが、皆さんはどうなんだろうかね~?

 どうでも良い? なんとかなる? 誰かが助けてくれる? 第二次世界大戦で亡くなった日本人は草葉の陰で呆れ返っていることだろうよ。

 

 さて、来日していた認知バイデンは、トランプを大統領に決めた大長老とも言えるキッシンジャーに、間抜けな失言をこっぴごく叱られてアメリカに戻ってまた尻を叩かれるんだろう。

 アメリカは台湾に大使館などは置いていない。

 台湾も含めた中国はひとつ、これがアメリカの根本にある。

 キッシンジャーはロシアのプーチンや中国の習とも連絡を密にしたまんま、世界の大転換を進めている。

 世界を支配している者たちの表看板とも言って良いキッシンジャーも、もう100歳近くになっている。

 トランプがアメリカ大統領選挙の幼稚な不正で下野し、バイデンが新大統領になったは、世界覇権から降りる役柄をバイデンに負わせるためだったんだろう。

 トランプの人気はアメリカでは今でも衰えてはいない。

 成金ボケ老人のジョージ・ソロスやビル・ゲイツの一派は、反キッシンジャーの立場になってしまってる。

 このまんまビッグテックの成金変態どもと一緒に、全ての財産を没収してしまえば、エエんとちゃうかいな?

 踊らせていた連中が、実は踊らされていた。

 日本なんざ、そのもっと下っ端の猿の島国さ。

 

 高齢者の認知症は治せた、次はステージ4の癌を、克服させてみせる。

 比較する相手の居ない生き方価値観でこうやって30年、銀座で独自の周旋屋稼業を続けている。

 まだまだ、俺の愉しみは残ってはいる。

 


オストメイト、イロイロいるのさ

2019-12-03 12:50:05 | 人工肛門

 

 サンタクロースがいると教えられ信じ込み、学校では友達に馬鹿にされ、嘘だと知ったときの呆れかえった子供たちの心境が、間抜けな親には解ってない。

 ・・・もうちょっと夢のある、楽しい嘘はつけないものなのか??

 子や孫への教育すら、オリジナルなどな~んもない。

 自分が親にやられたことを、そのまんま子にやることがご先祖へのご奉仕だとさ。

 阿呆もここまでくると、哀れなもんだ。

 夢を語るのも横並び、昭和のお笑いが続いてる。

 年末年始の退屈な行事も、そろそろ笑われるコメディになってる。

 もう、俺なんざ半世紀は言い続けて笑い転げて居るがな。

 社会自体が精神・神経科の病棟のようになり果ててる。

 

 先日の台風と大雨の影響で、群馬県の八ッ場ダムには期せずして雨水が大量に溜まった。

 これのおかげで下流域では洪水が起こらなかった・・・ような、調子の良い政治的な報道があるが、大嘘だな。

 これから八ッ場ダムに溜まった雨水の重量が地盤深くにのしかかり、亀裂を伝わって深くまでその雨水が浸み込んで行くことで、大きな地震エネルギーが溜まって行く。

 新潟の南長岡の天然ガス掘削工事では、やはり大きな地震が何度も起きているが、これも報道では因果関係については闇に葬られて来てる。

 断層のせいにする、そもそも断層とは地球上にはどこにでもあるものであって、日本人ごときが騒いでる断層なんて、表層の上っ面だけの話だ。

 地震大国の日本で、地盤に刺激を加える工事をあちこちでやってる、リニア新幹線もそうだし、きりが無い。

 大災害に繋がる自爆テロともいえる日本の利権絡みの大工事、これはなくなるどころかむしろ危機管理思考停止状態の無茶苦茶な状況になっている。

 大災害が起きて被害を被るのはいつも地元で生きる国民で、与野党含めた政治家は目先の利権だけで政治を続けているが、それすら問題定義もせず、一緒になって応援し合ってる日本国民、これはみな地獄に落ちるべきだろう。

 そういう地球の活動期に入ってきてる。

 異常気象もそう、地磁気の大きな衰退によって宇宙からはいろんな強烈な放射線が地表に届き始めてる。

 進化とは適応力だとすれば、身体を慣らし鍛えることもせずに、健康と長生きばかり願って暮らしてる現代人は、そのほとんどが難病・奇病の餌食になってゆくだろう。

 消化もせずに、栄養ばかり摂る、これがすなわち癌・悪性腫瘍の原因でもある。

 身体を動かし、それに見合った栄養を摂る、そんな基本的なことすら医学では語らなくなってる。

 すべては目先の利益のためだ。

 

 我が国のオストメイト利権の世界では、俺のような健康的で自由闊達なオストメイトは、邪魔な存在だろう。

 絡むとややこしそうだし、完全無視、これしか対応ができない、だから余計に言いたい放題本当の話をしている。

 彼らの定義するオストメイトは、病弱で、身体も衰える一方で、神経過敏、自信喪失、情報閉鎖、常に障害者・被害者意識のなかで細々と肩を寄せ合って生きている・・・そんな感じだろう。

 そういう集まりを集団で洗脳して、独占消費で儲けようとしているだけさ。

 な~んでもできるし、代用品も安価で簡単に手に入っては、困る訳だ。

 カウンセラーだけでも儲かる、そこで指示する商品だけが役に立つものだと、信者には伝えられる。

 オストメイト・トイレだって、懸命に設置の輪を広げてる・・・ところに、俺のような古い和便でも平気に過ごしてるオストメイトが登場してしまっては、困る訳だ。

 早く、こういうオストメイトはくたばってしまって欲しいのが、本音だろう。

 ま~ま~ね、残念ながら、こういうタイプはしぶといんだぜ。

 

 今朝もはよから80歳のお爺さんの独り暮らし宅に寄って、使いやすい家の補修工事を片手間にやってきた。

 顔を見れば嬉しそうに積もり積もった話が幾らでも・・・ただおなじ話になってくるとそろそろおイトマだね。


オストメイトの割引や助成の数々

2019-01-08 11:39:56 | 人工肛門

  

 ちょっと出かけるという感覚がだいたい100キロ圏内、ちょっと山に登って来るという感覚が往復300キロ圏で、しっかり縦走して来るよと言えば往復で5~600キロは走ってる感じ、これが成人して40年は続いてる。

 100キロ圏内ならばそのまんまの格好でサンダル履き、そんなご近所ウロウロということだ。

 この10年、車で走ってる距離は月への距離を折り返している。

 成人してからだと2往復して折り返しているか・・・数字で残ってるだけでそんな感じ。

 よく運転してる方だろうが・・・俺の世代にはもっとツワモノはいる。

 犬や猫でもアクセルを踏めばスピードは出るが、ブレーキすらペダルをなるべく踏まないで、地球の重力と太陽の熱を利用して運転するようになってる連中は、いがいに多い。

 

 オストメイトは、その日常に使ってる装具類の購入に際して、公費補助が9割くらい出るけんども、それ以外にも自家用車の年税額免除だとか高速道路料金半額だとか、JRの遠距離割引や駐車場やスキー場・ロープウエイ・公共プールや公共施設の入場料・入館料が無料になったり半額になったりと、いろんな割引を受けることが出来る。

 俺のように健常者と変わらないようなとこまで復帰して行動範囲も戻ってくると、障害者手帳が水戸黄門の印籠のような役割を果たしてくれるようになる。

 転んでもタダでは起きない、そういうことだ。

 同行者もおなじ扱いということも多く、一緒にいると介護者ということで良いことも多い。

 日常の生活では面倒は増えてしまってるが、それをこなしておれば愉しく笑えることも多い。

 毎週あちこちに長距離を走って出掛けてる俺なんかは、相当にその経済的な負担が減っている。

 この年末年始も片道1000キロ、広島まで車で出掛けておったが、片道の高速道路運賃は7000円にもいかなかったから、ガソリン代を足しても随分と安く移動出来てる。

 オストメイトはどんどん行動しなさい! そういうことだ。

 オストメイトになった人たちにはそんな情報が少ないから、俺んとこに遊びに来る人たちには教えてあげてる。

 病院や専門看護のWOCなんかでは教えてはくれないことだ。

 民間の施設でも表示はしてなくとも聞けば良いことがあったりすることは多い。

 遠慮などまるでしない俺なんかは、行く先々で普通に・・・障害者なんだけどもよ、なんか割引あんの? ・・・と、笑いながら聞いておるがよ。

 普通に規則であるものなら、それを利用するのは当たり前のこと、遠慮などはいらんがな。

 お礼は大声で、偉そうにはしない、これさえしておればなんの不愉快なこともないばかりか、プラスアルファまでついてきたりするし、楽しい知り合いが出来てしまったり・・・。

 退院してから障害者だと広言して生きて居ると、そういうことにも慣れてくる。

 俺は退院して傷の治療をまだやっておった簡易パウチの3か月後くらいから温泉には浸かるようになってるが、裸になって腹の袋を見せるのが苦痛、そういうオストメイトは多いだろうが、自意識過剰なだけで、そんなもん他人はそこまで気にしてやしない。

 コソコソするから凝視される、堂々と笑っておればなんということもない。

 温泉や大浴場やプールの更衣室などでは隠すこともせずに準備して入り出て来ても乾かしてるが、中の見えないパウチなのは言うまでもないマナーだろうし、スイム・ラップ(水泳用腹巻)で包んでしまうのも当たり前のこと。

 同行者なんかが居ってもすぐに慣れてしまってて、普通になってる。

 腹に袋のついてるちょっと変わったオジサン、そんなことだ。

 まだまだ生きて行く気があるのならば、の話だがね。


オストメイトになって、3年生だ

2018-12-11 10:59:31 | 人工肛門

 

 ・・・オストメイトにならなければ・・・人工肛門になってなければ・・・身体障害者になってなければ・・・という種類の想いは、残念ながら一度も持ったことがない。

 そこで愉しく生きる為の最善のことをする、駄目なら終わりでエエ。

 人の一生なんてイチかバチか、それで60年も生きて来るとそうなる。

 社会人となって さ~ 頑張ろう!! と夢と希望に燃えてる若者の前で、会社の悪口や上司の悪口や社会の悪口ばかりを愚痴っておっても、それは彼ら彼女らにしつれいな話だろう。

 その日常が退屈でつまらないのなら、もう終わっても良いんじゃないか?

 ・・・生き恥さらすくらいなら、もうじゅうぶんに生きただろう?

 俺は、そう生きて居る。

  

 8時間を超える手術の最中に全身麻酔を追加して、翌日、まだ激痛と後遺症で吐き気と眩暈、幻覚を見るような酷い状態だったが、それでも10歩くらいは歩いた。

 車椅子を看護師に押して付いてきてもらって、ベッドから立ち上がるだけでも大変だったが、それでも歩いた。

 それから最短で退院を目指して、毎日一日中、夜中に目が醒めてもトボトボと歩いた。

 ボ~っとしてる時間はない、その分だけ身体は駄目になる、そう想っておった。

 チューブを突っ込んである腹部からダラダラと血液が流れ出てきておったが、関係なしに歩いた。

 動かさなければ駄目になる、動かして治す、これはガキの頃に身に付いてる処方だったろう。

 毎日いろんな面会人が来ても、病室ではなく面会室まで歩いた。

 凄まじく目だけギラギラした夜叉のような顔をして面会しておった。

 手術1週間後の深夜、歩いて横になると、男根が勃起した。

 不能になると言われておったものが、カチカチになった。

 痛みを堪えて射精してみると、鮮血が飛び散った。

 ・・・こりゃ~まだあかんわ・・・

 主治医や看護師は、笑うしかなかった。

 2週間で銀座の店に出たが・・・あれは癌でもうダメだろう・・・同業の若い衆は陰口を叩いておったことも、キチンと俺の耳に入っておった。

 体重は15キロくらい減っておった。

 そこから5カ月間、傷の後遺症と合併症に苛まれたもんだが、シャワーの湯さえ飛びあがるような激痛で、右向きでしか眠れない日が続いておっても、仕事は普通にこなし、3カ月目くらいから里山歩きを始めた。

 車を運転しておっても、揺れの振動で激痛が走ってる頃だ。

 治療中の毎日交換の簡易パウチのまんま、幼稚園児の団体に追い越されながらも、重いザックを背負って、ポールをついてトボトボ、ぜーぜー歩いて山頂まで辿り着いておった。

 5m進んでは休憩、10m進んでは座り込み、亀にも抜かれる・・・そんなスピードだった。

 傷口は痛かった。

 眺めは良かったが、痛みの方が勝っておった。

 大量に出されておった薬は、ぜんぶゴミ箱に捨てた。

 次はもうエエわ、これで駄目なら終わって良い、そう想った。

 温泉にも浸かり、温水プールで歩き泳ぎも始めた。

 退院半年目に、2000mの山に戻った。

 同行者には 先に頂上で待っててくれ! そう伝えた。 

 みっともない姿は見せたくなかった。

 頂上直下の急登では、一度に3mくらいしか登れなかった。

 肺が破裂しそうだった。

 良いだとか悪いだとかではなく、意地になってた。

 ・・・赤鬼みたいな顔してたよ・・・

 なんども重いザックごと滑って転んで、なんども繁みに仰向けに倒れ、休憩をとりながらの山頂だった。

 これは今でもはっきり覚えている、目頭が熱くなった。

 景色に感動したのではなかった。

 そんなことは初めてだった。

 転び過ぎて、全身、傷だらけだった。

 それが自信になって、1か月後、外房の海に泳ぎ出た。

 退院から7カ月後、生きてるという実感がはっきりとあった。

 この想いを忘れずに、残った時間を過ごしていたいと、それだけを想った。

 体重は退院した頃と較べると、3年後のいまは20キロは増えている。

 なにを喰っても美味いから、しかたない。

 カチカチの筋肉も戻り、いぜんよりも気合が入ってる分、ガタイは良くなった。

 176cmで75キロ、2Lが3Lになっているから、下着からすべて買い替えている。

 そのまんま、山を歩き続けている。

 海でも泳ぎ続けている。

 仕事も続けている。

 身体にフィットしないパウチを使ってる頃は、大量の汗を全身にかき、激しい岩場を登り切って、腹のパウチが剥がれてしまったり、漏れや剥がれは日常だった。

 タオルで剥がれた箇所を押さえながら下山したことも、一度や二度ではない。

 すぐに小蠅や蜂やアブやらが寄ってきて、人間ウンコみたいになっておった。

 綺麗な沖縄の海や外房の海で泳ぎ潜った時も、剥がれてしまって、小魚が寄ってきて、人間漁礁みたいになっておった。

 ・・・もう、おとなしく生きて居れば??

 よく周囲からは言われたもんだが、退院後の5か月間の苦しみは何の為?? 冗談じゃ~ね~よ。

 ただ、人生60年、男の色気だけで生きて来たエロ親父には辛いことだった。

 その後にいまのパウチと出会い、すべてが解決した。

 今じゃ~、どこに出掛けてもだ~れも障害者と見てくれなくなった。

 いろんなことがあった60年だけんども、この3年間も、いろんなことがあったよ。

 もうすぐ、ちょうど3年になる。

 

 今週末はまた野暮用が入りそうだが・・・どうなることやら・・・。