枻出版社が倒産してだいぶ経つ。
枻で出版していた著作はアマゾンでも新刊扱いは無くなった。
電子版は残っているが印税はどうなるんだろうねえ。
売れてもこちらには入らないのかなあ、それも困るけど。
出入りしている頃にはいくつかのトラブルを散見している。
日本酒の単行本で作者ともめたのは検索すると出てくる筈だ。
社内的にはあれは作者が変な奴だという事になっていたなあ。
もう一つはムック本の件。
ある企画で制作を進めていたムック本が印刷寸前で止まっていた。
その理由は
「これ、売れないんじゃないか」
いやいや、企画通して取材進めて入稿も済ませてデザインも終わってそれは如何なものかね?
著者がどうなっているんだと催促してもそのまま放置されていた。
しかしそれで済む訳もなく
「仕方が無い、何とか2千部だけ刷るか」
2千部である。これは自費出版に毛の生えた様な部数。
勿論一冊10万円もする特別な本なら解るが、たかが普通のムック本だ。
定価千円で印税が20万円、取材費別でも話にならない。
揉めた。
かなり揉めたが著者は泣く泣く条件を飲むしかなかった。
会社としては
「出しただけ有難いと思えよな」
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