こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

今月の月から、満月、朧月、そして上弦の月、2021年2月

2021-02-28 | 月、月光彩雲

昨夜は、近くの山から満月が雲一つない夜空に昇った。月には、冬に戻ったような天候に相応しい輝きと美しさがあった。ここでは、今月に撮った月の画像を、系統的にアップしてみた。

 

「満月(望)」 27日午後9時頃(晴れ)、月齢15.3、スノームーン(米国先住民による呼称)。

27日午後6時30分頃(晴れ)、月の出(群馬)午後5時48分(当地では午後6時過ぎ)。

「朧月」 26日午後7時30分頃(曇り、厚い雲を通しての月光)、月齢14.3、月の出(群馬)午後4時18分。朧月は、俳句において春の季語であり、一般には春の月に対して使われる表現であるが。

25日午後5時30分頃(晴れ)、月齢13.3、月の出(群馬)午後3時11分。

24日午後4時50分頃(晴れ、薄い高層雲を通して)、月齢12.3、月の出(群馬)午後2時06分。

「上弦」 20日午後8時頃(晴れ)、月齢8.3、月の出(群馬)午前10時55分。

 

今月は天候が安定していたたので、月をほぼ連続して撮ることができた。比較のために、撮影と現像での色温度はすべて太陽光(昼光)に設定している。

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撮影条件: EOS 6D、望遠 200 mm(EF 70-200 mm F4L)、マニュアル露出設定、手持ち撮影、RAW画像のトリミングとJPGへの変換、RAW画像の現像はカメラ付属ソフト(キャノンDPP 4(Digital Photo Prefessional 4))。


青空、雲、そして里山の組み合わせによる造形、2021年2月

2021-02-26 | 

今日は朝から全く青空が見えない天候であったが、一作日は、面白い形の飛行機雲、うろこ雲などの高層雲、透明な青空、そして里山、これらの組み合わせによる自然の造形が、雲ファン(筆者)にとって印象的であった。

 

 

 

 

 

 

日没前に。

 

 

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2月24日午後4時過ぎ、桐生市にて。


強い北風を受けながら眺めた、浅間山など、2021年2月

2021-02-24 | 山を眺める

今日は、冬に逆戻りした天気のもとで、浅間山(2580 m、長野・群馬県)などを眺めてみた。展望所を囲む枯れ木の枝が折れて飛んできそうなほどの北風を受けながらであった。通常の気象条件ではかなり霞んで見えるはずであるが、その個性的な姿は我ここありとばかりに市街地の彼方で、わたくしを迎えてくれた。

 

視界の透明感に魅せられて(雲よ、浅間山にもっと近付けと願ってみたが)。

 

 

山頂からは噴煙(水蒸気)が出ていた。浅間山の左側の山頂は剣ヶ峰、右側は籠ノ登山、湯の丸山(以上 長野、2000-2300 m)、

そして浅間隠山(群馬、1660 m、この画像では双耳峰)である。

 

手前の市街地は桐生市の中心部である。浅間山の位置は、桐生市からほぼ真北80 kmほど離れている桐生から眺めると、夕日が春分の日頃に浅間山の山頂に沈む(ダイヤモンド浅間)。

 

浅間山のクローズアップ。左側の雪面が傾いた日差しで輝いている(午後3時頃)。

山体の右側の雪面は溶岩が流れ下った跡を示している

 

浅間山の左方向(南)での景色。 左から、赤岳(2900 m)などの八ヶ岳連峰(最奥の稜線)、荒船山(テーブル状、1420 m)、そして妙義山(岩峰)である。

 

視点から稜線までの距離は80-110 kmである。関東平野は広い。

 

八ヶ岳連峰(最奥の稜線)、荒船山(テーブル状)のクローズアップ。 荒船山の奥に見える山頂は蓼科山(八ヶ岳北端の独立峰、2530 m)である。

 

 

浅間山の右(北)方向に見える、榛名山、草津白根山(冠雪)など。

 

榛名山の手前で、右側から緩やかに下っている斜面は、赤城山の裾野である。赤城山の裾野は広い。

余談ながら、わたくしは赤城山と榛名山との裾野の交点の奥に草津白根山が見えるような場所を探している。

 

風がさらに強くなったために、今日の展望はこれまでとした。

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2月24日午後、桐生市にて(300 m)

 


春を待つ、デンドロビウムの蕾など(2021年2月)

2021-02-21 | 

当地では、今日の最高気温が 22.4℃(午後2時)(アメダスデータ)であった。さて、この暖かさで、昨年から育てている洋ラン、デンドロビウムにおいて、蕾が膨らみ始めた。

遮光カーテンを通しての日差しを浴びて。

蕾の筆舌に尽くし難い質感を捉えることができたであろうか。

店頭では開花株のみが陳列されているで、わたくしはこのような状態の蕾に今回はじめて出会った。

 

デンドロビウムは「ノビル系センカンドラブ、ときめき」である。昨年、花がすでに咲き終わった鉢植え株を入手し、初心者ながらも自分なりのやり方で育ててきた。それだけに、わたくしにとって、今日のような日中の気温は有り難いものであった。

 

 

デンドロビウム(デンドロビューム)はラン科セッコク属の植物の総称。

ラン科のなかでも約2000種を占める大きなグループ。

 

昨春に花が咲いた茎(バルブ)から発生した新しいバルブに、花芽ができる(バルブの高さ、40-50 cm )。

 

ところで、玄海ツツジの蕾も膨らみはじめた。このものでは、花が咲いてから葉が伸びる。

 

サクラソウ(ナンキンコザクラ、江戸時代に創りだされた最古のサクラソウ園芸種)も芽生えた。

 

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撮影、2月21日。


夕日に染まった飛行機雲がつくりだした造形、2021年2月

2021-02-20 | 飛行機雲での彩り

今は、雲一つ浮かんでいない青空が広がり風もほとんど吹いていない、静かな午前中になっている。しかし、周囲の山並みは幾分か霞んでいる。このようなときはカメラを上空に向ける気分にならないが、先日は夕暮れの青空に数本の飛行機雲が長く漂うことがあった。何か面白いことが起こると期待して、たびたび上空にレンズを向けた。昨年12月、飛行機雲が朝日で虹色に染まるとの珍しい場面があったからだ。

 

数本の飛行機雲は、風にゆっくりと流されながら次第に波状に変形して、夕日に染まった。

 

変形過程を眺めながら、自然がつくりだした美しい造形に、わたくしは目を奪われた。そのため、通りがかりに人からこのような雲は珍しいのですねと声をかけられたが、思わず、そうですね程度で終わるそっけない返答を、わたくしはしてしまった。

 

 

雲がつくりだした造形は、アングルを変えると、大きな滝を想わせるものでもあった。

 

 

他の位置では。

 

線状雲と波状雲とのコラボ(どちらも飛行機雲によるものだ)。

 

電柱と電線の多さ、これもわたくしたちの街の原風景である(苦笑)。

 

2月14日午後5時過ぎ、桐生市にて。

 


天候が急に回復したときに現れた、鮮やかな虹、2021年2月

2021-02-16 | 

昨日、急に雨が小降りになり、日差しが近くの山並みを照らし出したとき、虹が山並みの上に現れた。青空になっている部分では見えなかったが、輪の両端付近での彩りは鮮やかであった。また、わたくしたちの視点から、広角パノラマで輪の両端を同時に撮ることができなかったほど、その虹は大きいものであった。

 

虹の右端(東方向)での光景。主虹と副虹が尾根の上に現れている。尾根の高さは250-300 mである。

尾根には、散策コース(金葛遊歩道、桐生市管理)がある。視点から右端の位置までは、徒歩にて約1時間である)。

 

虹を共に眺めてた家人からの注文「青空を入れたアングルで撮って!」を受けて(苦笑)。

 

 

左端(北東方向、車で20分以上かかる位置)での彩りも極めて鮮やかであり、主虹の内側が明るく輝いた。

輝きのパターンは、光の波が虹から発生しているようであった。

虹は、雨粒に当たった太陽光が屈折、反射、屈折されるときに、分光が起こるとして説明される。

内側での輝きは、太陽光が雨粒によって反射されるが、屈折されないためであろう。

撮影時、突風かと思われるほどの強い風が吹いていた(桐生市アメダスデータ、最大瞬間風速 16.8 m(北西)、午後4時43分)。

 

面白いことに、虹は蛇行しているように見える。

この現象は、さらに強い風が山並みの上で吹き、虹の源である雨滴が激しく動いていることを示している(私見)。

また、主虹の内側に薄い虹、過剰虹が写っている。

奥に写っている山頂の標高は1000-1100 mである。

 

雲が次第に去るときを待って。

 

東北東方向にて。虹と雲の組み合わせが、わたくしには印象的であった。

このとき、山並みは日陰に入っていた。

 

撮影、2月15日午後4時40分〜5時、桐生市にて。

 

この時間帯において、関東各地で、大きな虹が見られたと報道されている。

 

夕陽に染まる雲(虹が消えた後にて、午後5時半頃)

 

 


今日の空模様から、ハロ、波状雲、虹色を帯びた雲、うろこ雲、飛行機雲、2021年2月

2021-02-10 | 

今日、午前中は透明な青空が広がった。しかし、午後にはハロ、波状雲、虹色を帯びた雲、うろこ雲、そして飛行機雲と、雲ファンにとっては見飽きない空模様になった。

 

西南方向には、ハロ、波状雲、虹色を帯びた

 

数分後、波状雲はうろこ雲に変化した。

 

北東方向では、雲間に引かれた直線(飛行機雲)。飛行機雲は、撮影してから間もなくに消えた。

 

 

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2月10日午後4時頃、桐生市にて。

 

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ウェザーニュース(2月10日)から(11日に引用、追記)

「関東の空は飛行機雲や虹色、 シマシマなど賑やか 天気は下り坂ならず」  10日、高気圧に覆われたものの、上空の高い所には雲が広がっています。その影響で、関東の空には彩雲やハロ、飛行機雲、波状雲など様々な現象が見られています。


渡良瀬川で眺める冬の赤城山、三景、桐生市にて

2021-02-08 | 山を眺める

今日は低い気温による空気の透明感に誘惑されて、渡良瀬川の河川敷きで赤城山を眺めてみた。南側上空はたびたび雲で覆われたが、雲間からの日差しが赤城山のみを照らし出すこともあった。

午後の赤城山(2月8日午後3時頃)

斜めから当たる日差しで、山腹での起伏が浮き彫りになっている。

 

 

ちなみに、以前に撮った赤城山の画像をアップする。

今年の1月30日(午前11時頃)、雪雲に立ち向かう赤城山

 

 

昨年12月17日(午後4時過ぎ)、夕日に染まる雪雲と赤城山

 

以上、2枚組パノラマの合成。いずれも、赤城山から吹き下ろす寒風(赤城おろし)に曝されての結果である(苦笑)。

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添付した画像は、本日に撮ったものである。

左から、荒山、地蔵岳(山頂のアンテナ群)、長七郎山、鳥居峠(山間部)、籠山(小さな山頂)、駒ヶ岳、黒檜山(最高峰)

 

 

1月30日においては、ある新聞社・記者から取材を受けた。

トリを撮っているのですかと声をかけられた。赤城山にレンズを向けているのだと返答すると、

意外であるかのような表情をされた。そして、ここで眺める赤城山の魅力について、いくつかの質問を受けた。

その記者は、物好きな人がいるものだと、思ったのかもしれない。

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EOS 6D、EF70-200 mm F4L、RAW(撮影、現像)をJPGに変換。


春一番が吹いた日の夕焼け、2021年2月

2021-02-05 | 夕景

昨日は、気象庁から関東地方で春一番が吹いたとの発表があった。統計をとりはじめた1951年以降で、もっとも早い春一番とのことである。当地での最大瞬間風速は 13.8 m(西北西、14時頃)であった。しかし、ときどき上空が大きな雲で覆われたために、最高気温は10.2℃(13時頃)と、春の到来を予感させるほどではなかった(アメダス観測データ)。

 

さて、夕刻になると風が弱くなり、上空は再び大きな黒い雲で覆われた。そして、その雲が夕日に染まった。

このとき、わたくしは夕焼けファンとして望んでいたような光景に出会った。

 

雲が一様に染まるのではなくて、雲の先端による長い影と光芒による縞模様が、ダイナミックな情景を生み出している。

富士山の場合は影富士と呼ばれている。ここでは、影雲と言うことになるだろうか。

 

ともかく、この夕焼けは、わたくしが過去においてほとんど出会ったことがないタイプのものであった。

 

余韻を静かに味わいながら。

 

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2月4日午後5時過ぎ、桐生川(桐生市)にて。

 


今日の彩雲、2021年2月

2021-02-03 | 

この頃、気象変化の著しさを反映して、太陽光が関与する大気光学現象が現れることが多い。さて、今日は青空に浮かぶ積雲が部分的に虹色を帯びる現象が朝の時間帯に見られた。彩雲は雲を構成する水滴によって太陽光が分光されるためとして説明されている。

 

太陽によってもたらされる色彩の世界

 

太陽を肉眼で眺めることはできなかったが。

 

雲は太陽の下をゆっくりと流れた。

 

周辺の景色から。雲と透明な青空のコラボが印象的であった。

 

 

 

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撮影、2月3日朝。EF 50 mm F1.2(単焦点)、フィルター類は使用せず。


2月1日での朝日、2021年2月

2021-02-02 | 朝景

近くの尾根を覆う黒い雲の切れ間に、朝日が昇った。眩しくない朝日を眺めながら、今月も何か波乱のような幕開けで始まったかと、複雑な思いに駆られて、わたくしの心はいささか動揺した。しかし、幾分か黄色を帯びた太陽が見え隠れするさまは、自分にとって記憶にとどめておきたい光景であった。

 

 

 

 

 

 

北方向での朝焼け

 

北方向での夕焼け

 

***** 2月1日 *****

 

 

今朝は、静かな青空と雲の組み合わせが、昨日の光景とは異なった印象をもたらした。

 

***** 2月2日 *****