☆北星学園大学:元朝日新聞社記者 雇用継続
学長は記者会見で、「暴力的な脅迫を許さないとする議論が広がり、社会的合意が形成されつつある。これが、脅迫という卑劣な行為に対する抑止力になってきている」と
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北海道の私立大学・北星学園大学(札幌市厚別区)が、右翼などから、従軍慰安婦問題に関わった「元朝日新聞記者の非常勤講師を辞めさせないと、学生に危害を加える」と脅迫を受けていた問題で、田村信一学長が17日に記者会見を開いた。
学長はその席で、「暴力的な脅迫を許さないとする議論が広がり、社会的合意が形成されつつある。これが、脅迫という卑劣な行為に対する抑止力になってきている」と述べ、元朝日新聞記者・植村隆氏を、本年度限りで雇い止めにするとしていた意向を撤回、来年度も雇用を継続することを正式に明らかにした。
この問題では12月3日、ニューヨーク・タイムズ(NYT)東京支局長のマーティン・ファックラー記者が植村隆氏をインタビュー、同氏が右翼勢力から不当な攻撃を受けていることを踏まえ、「日本の右翼が戦史を書き換え、新聞を攻撃する」という見出しの長文の分析記事を掲載、これを受けて翌日の4日、NYTは「日本の歴史のごまかし」という見出しの社説で、日本国内での朝日新聞に対する批判は、「日本の右翼による新聞攻撃」だと断じる記事を載せた。
韓国や中国のメディアも、おおむねNYTの論調と軌を一にしたことで、この問題が国際問題化したことも、日本国内の良心の声に大きく加勢したようだ。
それにしても、大学によると、大学への脅迫や抗議は、5月から11月半ばだけでもおおよそ2千件に上った模様だし、植村隆さん本人はもちろんのこと、家族への脅迫、特に娘さんへの「自殺をしなさい」と言う脅迫などを見るにつけ、病んでいる日本社会の裏の一面が、おどろおどろしく、暗闇く薄汚い。