http://www.tbsradio.jp/ss954/2014/12/post-306.htmlより転載
2014年12月12日
元滋賀県知事で、びわこ成蹊スポーツ大学・学長の嘉田由紀子氏が、今回の衆議院選で民主党公認候補の支援を行っていることについて、
自民党滋賀県連が「びわこ成蹊スポーツ大学」を運営する学校法人大阪成蹊学園の理事長宛てに送った文書を番組で入手しました。全文を掲載いたします。
*********************
平成26年12月8日
学校法人 大阪成蹊学園
理事長 石井茂様
自由民主党 滋賀県支部連合会
幹事長 県議会議員 佐野高典
平成26年も残り少なくなってまいりましたが、貴職におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申しあげます。
さて、過日12月4日(※)、急遽、衆議院が解散され、目下激しい選挙が繰り広げられています。当滋賀県におきましても、全国で一番若い「平均年齢42年の若き候補者」が次の時代を担うべく大奮闘しております。
ところで、貴学園所属の「びわこ成蹊スポーツ大学」の嘉田学長は、マスコミ報道で大きく取り上げられていますように、民主党公認の「小川候補」の後援会長に就任された他、4日(※)の公示以来、小川候補の街頭活動に参加、或いは、個人演説会に自身の応援ビデオを上映されるなど、民主党公認候補への支援を活発に展開されています。
元より、大学あるいは学長個人の教育理念は様々であり、またそのことが私学の特徴となっており、我が国の教育に対して大きな貢献をされてきたという歴史があり、だからこそ、多額の税が私学振興のために交付されているわけであります。
しかしながら、国政選挙中、一般有権者を前にして、特定の政党、特定の候補を、大々的に応援されるということは、教育の「政治的中立性」を大きく損なう行為であり、当県連と致しましては、誠に遺憾であります。同封いたしました新聞記事をご覧いただきましても、本来、公平中立であるべき大学の学長のとるべき姿とはとても考えられません。
本件につきましては、自民党本部、および日本私立大学協会とも、協議を重ねており、しかるべき対応を取らざるを得ない場合も生じるかと存じます。東京オリンピックや滋賀県の2巡目国体を控え、スポーツ振興が進められる中、政権与党自民党としても、本事態に対しましては、大きな危惧を抱かざるを得ません。諸事情ご賢察の上、貴職におかれましては、嘉田学長に対しまして、節度ある行動を喚起いただきますよう切にお願い申し上げます。
末筆ながら、貴学園のますますのご隆盛を祈念いたします。
※【註】2日の誤り
▼送付された文書のコピー
▼文書に同封されていたという新聞記事のコピー
▼滋賀報知新聞 12月10日掲載記事のURL
http://www.shigahochi.co.jp/info.php?type=article&id=A0017178