異教の地「日本」 ~二つの愛する”J”のために!

言論宗教の自由が保障され、ひとりひとりの人権が尊ばれ、共に生きることを喜ぶ、愛すべき日本の地であることを願う。

会見で今村復興大臣逆切れ!【動画書きお越し】 自主避難は「自己責任」と。「許さん」「二度と来るな」と声を荒げて、記者の質問にブチ切れ… 2017.4.4

2017-04-04 18:56:58 | 福島、原発

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                                                               https://twitter.com/horiris/status/849253746102067201

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https://www.youtube.com/watch?v=mOUSSJmg_dE
(撮影・質問:フリージャーナリスト 西中誠一郎さん)

 

<今村復興大臣の会見の一部を書き起しました>
自主避難者は「自己責任」。記者に対して「撤回しなさい!出て行きなさい!二度と来ないでください、あなたは!」
 
...

 自主避難者の住宅支援が打ち切られた。自主避難者らが提出した8万7000の署名の内容については確認をしたか、まだしていない、などのやりとり。
 西中さんは「福島県に全部任せるというのが今の自主避難の問題にあわないのではないか。」
「国が子ども被災者支援法に基づいて政策を立て直す必要があるのではないか」等と質問。


=== 5分頃から 書き起しました ===

西中誠一郎さん「帰れないから避難生活を続けなくてはいけない。それは国が責任をとるべきではないでしょうか?」

今村復興大臣「だから、国はいろんな形で対応してるじゃないですか。現に帰ってる人もいるじゃないですか。」

西中「帰れない人はどうなんでしょう。帰れない人はどうするんですか?」

今村「どうするって、それは本人の責任でしょうが、本人の判断でしょうが。」

西中「自己責任ですか?  自己責任だとお考えですか?」

今村「それはそうだと思いますよ。」

西中「あ、そうですか、わかりました。
それが国の姿勢なわけですね。責任をとらないと。」

今村「そういう一応の線引きをして、ルールに則って、これまでそうしてきたわけですから。そこの経過はわかってもらわなければならない。
だからそれは、さっきあなたが言ったように裁判でもなんでもやればいいんじゃないですか。
それなりに国の責任もありますねと言った。でも、現実問題、補償の金額だって、ご存じの通りの状況でしょう?
そこはね、ある程度、大災害が起きた後の対応として国としてはできるだけのことはやったつもりでありますし、たりないというのであれば、今言ったように、福島県の一番身近に寄り添う人を中心に、国が支援をするというしくみでやっていきます。」

西中「自主避難の人にはお金が出ていません。」

今村「まってください、あなたはいったいどういう意味でそんなこと言ってるかわからないけど、ここは論争の場ではありませんから! 
ま、ま、後できてください」

西中「責任もって回答してください。」

今村「責任もってしてるじゃないか!なんて、君は無礼なことを言うんだ!
ここは公式の場なんだよ!」

西中「そうです。」

今村「なにが無責任だと言うんだよ! (机をたたく)
  撤回しなさい!(西中さんを指さす)」

西中「撤回しません!」

今村「しなさい!出て行きなさい! もう二度と来ないでください、あなたは!」

   (一礼して退出しようとする)

西中「これはちゃんと記述に残してください」

今村「どーうぞ。そんな、人を誹謗するようなことはゆるさんよ!絶対!」

西中「避難者を困らせてるのはあなたです。」

今中(退出しながら)「うるさい!!」

西中「路頭に迷わさないでください!」

      文責・小原美由紀

 

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 賛同しました!

          国の責任を蔑ろにしたあげくの “自主避難は「自己責任」”発言 現在の被害者切り捨て政策を露呈…
          change.org
 
 

 

 

http://www.ourplanet-tv.org/?q=node%2F2113Logo

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自主避難は「自己責任」~復興大臣明言


 
 復興庁の今村大臣は4日、31日で住宅支援の打ち切りを迎えた「自主避難者」に対し、国に責任はなく、「自己責任」だと明言。「裁判でも何でもやればいい」と声をあらげた。
 
 今村大臣は、自主避難者が先日29日に提出した署名の存在について、知らないと回答。国は、帰還についての条件づくり、環境づくりをしてきたと述べ、住宅支援については、福島県の状況を理解していない国の役人が対応することはできないとの考え方を示した。
 
実際に帰れない人がいることについては、「本人の責任でしょ。本人の判断だ」と明言。線引きをして、ルールにのっとってきたと語気を強め、「裁判でも何でもやればいいじゃないか。」と声を荒げた。
 記者が「責任をもって回答してください」と追及すると、大臣は「無礼だ。撤回しろ」と語気を強め、最後は「二度と来るな」「うるさい」と怒鳴りながら、会見室を退室した。

 

関連動画、記事

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「打ち切らないで」住宅支援の延長もとめ署名提出(2015年5月26日)
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原発避難者「路頭に迷う」~住宅支援継続求め署名4万提出(2015年5月13日)
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住宅支援と健康調査の政府交渉~子ども被災者支援法(2014年10月8日)
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原発避難者〜長期的な住宅支援を求め国に要望(2014年6月9日)
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住宅支援の継続も求め〜原発避難者が都に要望(2014年3月19日)
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1747
「住宅支援打切り」復興庁主導か〜自主避難者をめぐり文書入手(2013年9月13日)
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1645
福島県外への避難に壁~年末で住宅支援打ち切り(2012年12月26日)
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1505
 

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あまりにも稚拙な、菅官房長官らの発言。「教育勅語」の読み方の基本を講義します。 〔思索の日記 武田康弘〕2017.4.4

2017-04-04 18:00:23 | 教育 教科書

http://blog.goo.ne.jp/shirakabatakesen/e/b990afd66e57bb9b1d51079ad6414edbより転載

思索の日記

あまりにも稚拙な、菅官房長官らの発言。「教育勅語」の読み方の基本を講義します。

2017-04-04 

 明治維新時に伊藤博文らがつくった天皇現人神という「国家カルト教」は、皇室を利用して国民を統合し、富国強兵政策を進めた強力なイデオロギーでしたが、これは、いまの天皇夫妻と皇太子夫妻も忌み嫌う思想で、国体思想とか靖国思想と呼ばれます。

 そのために、その総本山である「靖国神社」(明治2年に維新政府がつくった施設)には、天皇も皇太子も参拝しません。日本の近代化を超スピードで進めた現人神(あらひとがみ)というカルトの手法は、一方では、精神の貧困(日本人に哲学なし)を生んでしまいました。細かな暗記勉強と技術的な知だけが求められ、一人ひとりの独自の精神世界の涵養はなされませんでした。天皇制政府と一体化する集団人となることが求められ、忠の精神に基づく「道徳律」に従うように教育されたのです。その象徴が『教育勅語』です。

 現人神である天皇が、臣民である国民に与えた形をとる道徳律ですが、「忠」という日本精神(上位者への恭順)こそ正しいとする思想を下敷きとして、その上に、個々の戒律が示されていますので、一つひとつの戒律の意味は、「忠」という土台となる精神=思想から解釈されなければなりません。切り離してしまえば、意味を変えてしまいます。

 「滅私奉公」、自分を滅して公=天皇に奉仕するという「忠」の道徳から切り離された個々の戒律は、意味をなさないのです。

 

 以上は、思想的な文章を読む上でのイロハなのですが、高得点が取れるという「知的」に優れていることだけが求められ、自分の頭と心を自分でつくるという「精神的」な豊かさ、強さ、柔軟性、面白さなどが軽視される日本では、この基本を踏まえられない人が多く、とりわけ、高学歴者ほど、その傾向があります。「精神的」であることが「知的」であることより低いという価値転倒は呆れるほどですが、これを読まれているあなたは大丈夫でしょうか? 日本人は思想音痴で、哲学(正しくは「恋知」)がないのは、人間が人間として生きる土台がないのと同じです。いま、一番必要なのは、「自問自答(沈思)と対話によるフィロソフィーの営み」であり、道徳律の強要や暗唱とは逆です。

 

 菅官房長官や各大臣の「教育勅語」に関する発言は、あまりにも稚拙で、知的退廃というほかなく、呆れるを通り越し哀しくなります。見事なほどの「思想音痴」です。フィロソフィーの営みはなし。



武田康弘(恋知者)

 

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<参考>

 「写真 教育勅語 菅官房長官 教材として」の画像検索結果   「写真 教育勅語 菅官房長官 教材として」の画像検索結果

 

 

 


2017年4月3日の『報道ステーション』は、『教育勅語』が再び日本の教育に登場する危惧を伝えた。

2017-04-04 14:11:51 | 教育 教科書

官房長官「教育勅語 教材としての使用 否定されない」 | NHKニュース

www3.nhk.or.jp/news/html/20170403/k10010935681000.html
19 時間前 - 菅官房長官は3日午後の記者会見で、戦前などに使われていた教育勅語について、わが国の教育の唯一の根本とするような指導を学校で行うことは禁止されているとする一方、教材として使用することまでは否定されていないという認識を示し ...

文科相 教育勅語「歴史教材に用いるのは問題ない」 | NHKニュース

www3.nhk.or.jp/news/html/20170403/k10010935251000.html
23 時間前 - 松野文部科学大臣は衆議院決算行政監視委員会で、戦後、衆参両院が排除や失効の確認を決議した教育勅語について、参考資料として教科書に掲載している例があるとして、歴史の理解を深める観点から教材に用いることは問題ないという ...

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 4・3報道ステーション
動画⇒http://www.dailymotion.com/video/x5h7m9w

 

(2017年4月3日)の『報道ステーション』は『教育勅語』が再び日本の教育に登場する危惧を伝えた。
:
:
教育勅語をめぐり先週、政府がある方針を示した。

●2017年3月31日閣議決定
『我が国の教育の唯一の根本とするような指導を行う事は不適切であると考えているが、憲法や教育基本法に反しないような形で
教材として用いることでまでは否定されることでは無い』

〝教材としての使用を否定しない〟とはどういうことなのか。

●4月3日衆議院 松野博一文部科学大臣

「要は教え方がどうかということがポイントだということです。
中学校の社会科の教科書や高等学校の歴史公民の教科書において歴史的事実を学ぶための参考資料として掲載されている。」
:
つまり、教育勅語を歴史の理解を深める観点から社会科の教材として使う分には問題ないと松野文部科学大臣は説明した。

一方、菅官房長官は…。

●菅官房長官
「教育直後には親を大切にするとか兄弟姉妹が仲良くするとか友達はお互いに信じ合うなどといった項目もあることも事実である」

●記者質問
「政府として教育勅語を道徳を学ぶ意味で使っても問題ない?」

●菅官房長官
「教育勅語の中にはそうした(徳目)があります〝そこは否定することは出来ない〟と思っています」

教育勅語には道徳の観点からも学ぶべき点があるという菅長官。

しかし、教育勅語は戦後まもなく〝衆議院で排除の決議〟〝参議院では失効の決議〟がされている 
国家の非常時には〝天皇のために命を捧げよ〟という精神は国民主権の理念とは相いれないという理由からです。 
:
●記者質問
「(教育勅語は)天皇を中心とした国家観で貫かれているという指摘もある。
今回の閣議決定は教育勅語を使うことへの〝お墨付き〟を与えるのではとの批判もある。」

●菅官房長官
「戦後の諸改革の中でそれを教育の唯一の根本として取り扱うことなどは禁止されて、その後の教育基本法の制定によって
政治的、法的効力を失ったという経緯がある。適切な配慮のもとに教材として用いること自体に問題はない。
:
●記者質問
「〝戦中は悪くなかったんだ〟と(戦前戦中の国家体制を)肯定されたい方もいっぱいいる。
教育勅語を否定したのは戦後の決議であって、そこを曖昧にすることが、この問題の本質ではないのか?」

●菅官房長官
「曖昧にしてないじゃないですか」

●記者質問
「どういう配慮をすれば教育勅語を教材として使えるのか?」

●菅官房長官
「親を大切に 兄弟姉妹仲良くする友達をお互い信じ合うそういうことまで否定するべきではないんじゃないか。」(以上VTR)

●スタジオ富川アナ
「これは教育勅語ではなくても学べる道徳ですよね。」

●後藤兼次解説
「今回の閣議決定。答弁書という形をとっているが戦後、国権の最高機関である国会が失効、もしくは排除という非常に重い決議をしたのが
一部であれ〝教育勅語そのものが教育の現場にもう1回登場してくる可能性が出てきたということ。

この国権の最高機関の決議に対してたった一度の閣議で決めていいものかどうかそこが根本の問題になると思う。

しかも、この閣議の場で〝異論が出なかった〟といわれていますし、その後、自民党内でもこの議論が出てきていないと…。

そういう〝一つの方向〟にぐっと流れていく傾向がより危険だと感じる。」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 
『〝ペンは剣よりも強し〟ということわざがあります。これは真実です。
...

過激派は本とペンを恐れます。〝教育の力〟が彼らを恐れさせます。
(中略)

無学、貧困、そしてテロリズムと闘いましょう。

本を手に取り、ペンを握りましょう。

それが私たちにとって最も強力な武器なのです。

一人の子ども、一人の教師、一冊の本、そして一本のペン、それで世界を変えられます。
〝教育こそが〟ただ一つの解決策です』

2013年、当時16歳のマララ・ユスフザイさんの言葉だ。

タリバンの銃撃に合いながらも一命をとりとめ、国連において全世界に発信した彼女が最も必要だとする〝教育〟と
日本政府が閣議決定で容認した〝教育〟とは別物である。
:
:
教育こそ国の基本だ。誤った教育は過去の日本がそうであったように国民を誤った道へと導く。

その反省の上にたった戦後72年の歩みではないのか?

今回の閣議決定では〝異論は出なかった〟という…。

 

 

 


<教育勅語を教材に、閣議決定> 森友問題の本質=中島京子・作家 ~究極に怖いと感じたのは塚本幼稚園の動画で…〔毎日新聞〕

2017-04-04 13:13:36 | ネトウヨ、右翼、国家主義

『園児に「教育勅語」 安倍政権の支持勢力が…』 

毎日新聞http://mainichi.jp/articles/20170402/ddm/002/070/056000cより転載

森友問題の本質=中島京子・作家

 
=森田剛史撮影
 

イデオロギー教育の危険

 話題になっている森友学園問題で、いちばん私が恐ろしいと思っているのは、安倍晋三首相の妻昭恵氏が100万円渡したかとか、10万円もらったかとかいうことでは、ない。9億円が1億円になった経緯を知りたいのはもちろんだが、恐ろしいと思っているのは、そこでもない。

  •  究極に怖いと感じているのは、事件が発覚して最初のころに流れた、塚本幼稚園の動画だ。

 子どもたちが「教育勅語」を唱和する姿は、まさに「洗脳」という言葉を思わせて背筋が凍った。臣民(天皇に支配される民)として、天皇の統治する国に緊急事態(戦争)があったら、自ら志願して死ねと教える戦時中の勅語を、無邪気な声がそらんじてみせるのは、異様だった。

 さらに、衝撃だったのは、園児たちが運動会の宣誓で唱えた「日本を悪者として扱っている、中国、韓国が、心改め、歴史教科書でうそを教えないよう、お願いいたします」というフレーズだ。なんてことを子どもに言わせているのだろうか。この子どもたちは大きくなって、中国や韓国の人とどう接するのか。

 事件に関連して名前の挙がった人たちは、みなこの塚本幼稚園の教育を知っていたし、賛同していたという。たとえば、昭恵氏は、塚本幼稚園での講演で、この幼稚園で培われた芯が、公立の小学校へ行って損なわれてしまう危険がある、だから「瑞穂の国記念小学院」が必要だという旨の発言をしていた。首相の妻が、日本の公教育を否定する発言をしているわけで、私は、100万円寄付するより深刻だと思っている。

 従来積極的に日韓交流行事に参加し、「韓国はだいじな国」と発言してきた昭恵氏なのだから、ヘイトスピーチまがいの教育はだめだと、はっきり言うべきだった。そのほうがどれだけ首相の妻らしいふるまいだったか。

 森友学園=塚本幼稚園を支えてきたのが、戦時中の思想に帰ろうとする政治運動であることは、いまやもう誰も否定しないだろう。団体名も出た。「日本会議」だ。現閣僚のほとんどが参加している政治団体だということだ。

 もう一つ、戦時中よく使われた言葉を紹介したい。「暴支膺懲(ぼうしようちょう)」というもので、「暴れる支那を懲らしめる」という意味だ。日本が戦争を始める理由として使ったのがこの言葉だった。塚本幼稚園の園児宣誓と似ている。

 私が恐ろしいのは、戦時中の思想に帰ろうとする政治運動に賛同している人たちが、日本の教育を変えようとしている事実、そのものだ。関与が取りざたされた政治家の誰一人として、「教育勅語」を否定しなかった。それどころか擁護発言が相次いだ。園児たちのヘイトスピーチを批判する発言も、なかった。籠池泰典氏がしつこいとかうそつきとかいう話は出たし、森友学園の経営や設置認可をめぐる強引さにも批判が集中したが、教育方針を批判した発言は、渦中の政治家からは出なかった。

 政権の中枢にある政治家、官僚、民間企業(学校法人)が、ある偏ったイデオロギーに染まり、国民の共有財産の使い方を勝手に決めて、「彼ら」の信奉するイデオロギー教育を実践する施設を作ろうとしていた。そういう事件に私には見える。かつて、「教育勅語」を掲げ、「暴支膺懲」を叫び、戦争に突き進んだ過去を持つこの国で。

 いま、「彼ら」の心はもう森友学園とは離れた。いまやもう、あの小学校設置の件は、籠池という変な男が引き起こした変な事件だということで、「彼ら」と切り離そうと必死だ。

 一方、「彼ら」、国家主義的な思想を持つ人々の悲願「道徳の教科化」が成り、検定教科書にイデオロギーを盛り込むことができるようになった。さらに、先月末、政府は「『教育勅語』を教材として使用することを否定しない」と閣議決定した。「憲法に反しない形で」と但書(ただしがき)がつくが、戦後、違憲だから衆参両院で排除・失効されたのではないか。なぜ今、と驚愕(きょうがく)する。

 私たちが「昭恵氏は私人か公人か」などというさまつなことにとらわれているうちに、気がつくと日本国中が森友学園みたいな学校だらけになっているのではないかと想像して、私は怖い。森友問題が重要なのは、その危険を私たちに教える事件だったからなのだ。=毎週日曜日に掲載

 

 

   <最近話題の「教育勅語」肯定論>歴史修正主義と表裏一体

 

 

 

 

 


国家戦略特区のという名の構造疑獄(天木直人)~週刊現代(4月15日号)が、加計(かけ)学園疑惑の事をついに書いた。

2017-04-04 10:05:20 | 安倍首相疑獄事件

 民進党の福島伸享(のぶゆき)衆議院議員は元通産官僚。


今月の『マスコミ市民』で、森友学園・加計学園の問題について語っている。官僚組織に詳しいだけあって説得力がある。

財務官僚は、役所の中でもっともプライドが高く、政治家何するものぞという意識が強い。そんな彼らがなぜ例外行為を繰り返し、針の穴を通すような危ないことをやったのか。

・・・・

加計学園の場合はもっと異常だ。
特区で認められた一校に限って獣医学部の新設を認めた。ルールがあって事業者が従うのではなく、事業者に合わせてルールをあらたに作った。だから「違法」にはならないというからくりなのだ。しかも文部科学省のかなりの人間がそれに絡んでいる。

これらは、安倍政権の権力構造がもたらしたもの、究極の権力行使が行われた。忖度などではない。

お縄にならないようにみんなでつるんだ、あからさまなお仲間物語を放置しておくことなどできない。(追記 4月5日 永田 浩三FB )

 

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新党憲法9条http://kenpo9.com/archives/120 より転載

国家戦略特区のという名の構造疑獄

}2017年4月3日  天木 直人

 今日発売の週刊現代(4月15日号)がついに大々的に書いた。

 森友学園疑惑よりもはるかに深刻な加計(かけ)学園疑惑の事を。

 なにしろこちらは昭恵夫人とのかかわりではなく、安倍首相自身のかかわりだ。

 しかも30年来の腹心でありゴルフ仲間だ。

 血税の不正で不公平な使い方はけた違いに大きい。

 加計学園疑惑の事を、森友学園際疑惑のようにメディアがくわしく報じ、国民が広く知るところとなれば、安倍政権はひとたまりもないだろう。

 安倍首相が一番おそれているのはまさに加計学園疑惑だ。

 しかし、この加計学園疑惑のもっと深刻なところは、安倍政権が推進している国家戦略特区がらみの疑惑であるというところだ。

 特区の事業とは、経済成長、経済活性化という掛け声の下で、既存の法律の例外として特別扱いされる事業だ。

 いわば政治による法の網を潜り抜けた事業だ。

 その特権を、政治家・官僚と結託した一握りの事業者が手にしてるとすれば、これ以上の不正、不公平はない。

 そしてそのような事業は、急増している。

 私が住んでいる那須塩原市にある国際福祉医療大学もその一つだ。

 本来は看護・福祉事業から始まったがこの大学は、ついに千葉の特区に医学大学を持つようになった。

 天下りの受け皿となっているところも特区事業の特徴だ。

 絵にかいたような構造的な権力疑獄だ。

 もしメディアが国家戦略特区の事業の実態を徹底的に検証して国民に知らせれば、戦後最大の疑獄事件に発展するに違いない。

 森友疑惑問題もそうだが、本来ならば野党がそれをしなければいけない。

 ところが、野党はメディアの後を追いながら政府を批判するという体たらくだ。

 野党はこんどこそ、政治の力で国家戦略特区の構造疑惑を追及しなければいけない。

 野党共闘の真価がいまほど試されている時はない(了)

 

 <関連>

【安倍首相疑獄事件】スキャンダルが列を作って順番を待っている。森友、第2森友(加計学園)、第3(国際医療福祉大学)、第4(もったいない学会)、第5(AO義塾)、第6弾(吉備国際大学)も??