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森友学園は氷山の一角 尾木ママが警告する「教育勅語」と教育の行方 〔dot. 2017.4.11〕

2017-04-13 15:10:57 | ネトウヨ、右翼、国家主義

 

dot. https://dot.asahi.com/dot/2017041000022.htmlより転載

森友学園は氷山の一角 尾木ママが警告する「教育勅語」と教育の行方

(更新 2017/4/11 07:00)

尾木ママこと、教育評論家の尾木直樹氏 (c)朝日新聞社 尾木ママこと、教育評論家の尾木直樹氏 (c)朝日新聞社

 

 森友学園が運営する幼稚園で、子どもたちが連日、朗唱していた教育勅語がクローズアップされている。2017年3月31日に安倍政権が「(教育勅語を)憲法や教育基本法等に反しないような形で教材として用いることまでは否定されることではない」という答弁書を閣議決定したことを発端に、マスコミ間の論戦が過熱した。

 朝日新聞などのリベラルメディアはこの閣議決定を「戦前の価値観への回帰」などと批判。それを受け、産経新聞はそうした批判を「妄想」と一蹴し、「政府は教育勅語を教材に活用するとは言っていないし、そのつもりもない。にもかかわらず、重大事が起きたかのように騒ぐ野党やメディアの姿は異様」と論じた。

 日清戦争の4年前、1890年に発布され、戦後間もなく失効した教育勅語の内容は、今を生きる多くの人々にとって馴染みが薄いものだろう。これを現代の教育に用いることの問題点とは何なのか。尾木ママこと、教育評論家の尾木直樹氏が解説する。

「皇国史観に則った教育勅語は、戦前の軍国主義教育を少なからず支えていました。これを肯定するような発言は時代錯誤的という印象を抱かざるをえません」

 教育勅語とは明治天皇の勅語として発表された教育の基本方針で、その原文は315文字とかなり短い。特に議論を呼んでいるのは次の記述だ。

<汝(なんじ)臣民は、父母に孝行をつくし、兄弟姉妹仲良くし、夫婦互いに睦み合い、朋友(ほうゆう)互いに信義をもって交わり、へりくだって気随気儘(きずいきまま)の振る舞いをせず、人々に対して慈愛を及ぼすようにし、学問を修め業務を習って知識才能を養い、善良有為の人物となり、進んで公共の利益を広め世のためになる仕事をおこし、常に皇室典範並びに憲法をはじめ諸々の法令を尊重遵守(じゅんしゅ)し、万一危急の大事が起こったならば、大義に基づいて勇気をふるい一身をささげて皇室国家のためにつくせ。>(文部省図書局による教育勅語「全文通釈」から一部引用)

 前半は「親孝行をしろ」「学問に励め」等、普遍的な道徳について説かれる。が、問題となるのは後半、「万一危急の大事が起こったならば」から続く一文。すなわち「何かあったら天皇のために命を捧げろ」という意味であり、尾木氏は「一身一命を捧げてでも国家を守ろうという精神が醸成され、戦争に駆り出された結果、多くの人が犠牲になりました」と解説する。

 だが、教育勅語を現代の教育に用いることの問題点は、軍国主義教育への回帰という懸念に留まらない。憲法上の問題があるのだ。

「日本は敗戦後、日本国憲法によって、天皇主権から主権在民というまったく逆の枠組みへと転換しました。それに伴い、天皇主権を前提とする教育勅語は1948年に衆参両院の決議で排除・失効が確認されています。政府は教育勅語を教材として使うことを否定できないと述べていますが、これは憲法99条に違反する恐れのある非常に危険な発言なのです。

 教育勅語を教育に用いると言ったとき、社会科の授業などで日本が戦争に至った歴史を学ぶための資料として使われることをイメージする人も多いと思います。一方で、親孝行すること、友達を信じることといった内容を部分的に抜き出し、道徳の教材として使用することを否定しない、といった意見が政権から出ていることは看過できません」


 そんな教育勅語を、森友学園の幼稚園児たちは朗唱し続けてきたわけだが、どんな影響が考えられるのか。

「子どもたちが教育勅語の意味を理解して朗唱していたとは考えづらい。九九を暗記するような感じで唱えていたのではないでしょうか。とはいえ、森友学園は教育勅語だけでなく、子どもを自衛隊の船に乗せたり、『安倍首相頑張れ』と唱和させたりと、偏向的な教育を繰り返し行っていましたから、結果的に影響されることはあり得ます。
このような教育の問題点は、子どもに特定の思想を押し付けるだけでなく、物事を押し付けられるのに何の疑問も抱かず、ロボットのように受け入れる人間を育ててしまう危険があることです」

 しかし、森友学園の一件は氷山の一角に過ぎないのかもしれない。3月31日に告示された次期学習指導要領では、小中学校の社会科で「聖徳太子」「鎖国」といった言葉を使い続けることになった。2月に公表されていた改訂案では中学校で「厩戸王(聖徳太子)」「江戸幕府の対外政策」といった言い換えが行われる予定だったが、1ヵ月のパブリックコメント募集を経て方針が変更された。保守系の「新しい歴史教科書をつくる会」は、パブコメ募集期間中、「聖徳太子」の名前を守るため大々的に運動を展開していたという。

「『厩戸王(うまやどのおう)』との併記が聖徳太子に戻され、中学校の保健体育の『武道』の一つとして、銃剣道が明記されました。銃剣道は、戦時下において軍事教練として採用されていたものです。これもパブコメでの要望が多かったとのことですが、どのくらい要望があったのか、意見の数の詳細は公表されていません。また、幼稚園では国歌に親しむことが推奨されようとしています。こういった変化が大多数の国民の合意を得ない状況で進んでいる。これは異様としか言いようがありません。政府が教育勅語を容認する発言をしているのも、こうした流れに呼応するものなのではという疑念が湧きます。誰がどのような思想を持つかは個人の自由ですが、特定の思想が教育を歪めることは決して許されないことです

 稲田朋美防衛相は国会で「教育勅語の精神は取り戻すべきだと考えている」と述べ、松野博一文部科学相は「道徳を教えるために教育勅語のこの部分を使ってはいけないと私が申し上げるべきではない」と堂々と語った。こうした政権の手のひらの上で、日本の教育はどこへ向かっていくのだろう。(取材・文/dot.編集部)

 

 

 


なんと森友問題を質問したから今日強行採決をします、と。~質疑十分なく、自己負担引き上げの介護法案の採決を強行!!…

2017-04-13 00:58:09 | 安倍、独裁者への道

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「森友強行採決なんてありえない」自民が介護保険法改正案の ... - 民進党

2017年04月12日

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 山井国対委員長はまた、安倍総理が同日出席した衆院厚生労働委員会の状況に言及し、「柚木議員が冒頭少しだけ森友問題について質問した。
 これに関して、(自民党の)田村筆頭理事が激怒して、10時半の段階で与党の理事が委員会をストップさせて緊急理事会となり、なんと森友問題を質問したから今日強行採決をしますということを提案した」と学校法人森友学園の問題を安倍総理に質問しただけで、重要法案と位置付けられる介護保険法改正の強行採決を行う提案がされたことを説明した。

 

 

自己負担引き上げの介護保険関連法案を可決 衆院厚労委 | NHKニュース

一定の所得以上の介護サービスの利用者の自己負担割合を、2割から3割に引き上げることなどを盛り込んだ介護保険制度関連法案は、、衆議院厚生労働委員会で採決が行われ、自民・公明両党と日本維新の会の賛成多数で可決されました。

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野党側の筆頭理事を務める民進党の柚木道義氏は「少しでも森友問題に触れたら強行採決するということが、数の横暴でまかり通ることになれば、政権が認めない中身の質問ができなくなる。議員の質問権が保障されているのは、民主主義の根本であり、こんなやり方を認めていたら、国会の自殺行為だ」と述べました。

また理事を務める民進党の井坂信彦氏は「『ほんの数分、気に入らない質問をされたら強行採決だ』ということを許すなら、国会は総理大臣の犬なのか。委員長も与党に言われたことに従うのではなく、もっと公平な議事運営をしてもらいたい」と述べました。
                         

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暴挙! 自民党が「森友問題の追及するな!」と逆ギレし強行採決! 安倍首相は支持率53%あるから説明不要と開き直り

2017.04.12
暴挙! 自民党が「森友問題の追及するな!」と逆ギレし強行採決! 安倍首相は支持率53%あるから説明不要と開き直りの画像1
参議院ホームページより


 まさに安倍政権による暴政の極みだ。本日開かれた衆院厚生労働委員会において、野党から森友学園の質問があがったことに自民党が逆ギレ。
 きょうは介護保険関連法改正案の質疑だけが行われる予定だったにもかかわらず、なんと強行採決してしまったのだ。

 経緯を振り返ろう。事件の発端となったのは、民進党の柚木道義議員による質問だった。柚木議員は、これまで厚労委でも森友学園の保育園補助金不正受給問題や園児への虐待問題が議題になってきたこと、また、直近のNHK世論調査でも国有地売却の政府の説明に約8割が『納得できない』としたことを踏まえ、「総理がちゃんと答えれば、国民からもちゃんと理解を得られる。安倍総理から、昭恵夫人や迫田英典元理財局長に説明してもらえるようご指示いただけないか」と質問をした。

 すると、答弁に立った安倍首相は、同じ世論調査の結果を引き合いに出し、「内閣支持率は53%で、自民党の支持率、民進党の支持率はご承知の通り」などと言い出し、「この件については委員会で何回もご説明してきた通り」として昭恵夫人と迫田元理財局長への証人喚問を拒否したのだ。

 つまり、安倍首相は、約8割もの人々が森友問題の説明に納得していない事実を無視し、「国民の半分は内閣を支持している」のなら昭恵夫人や迫田理財局長への証人喚問は必要ない、としたのだ。

 ご存じの通り、疑惑の中心人物は安倍首相の妻・昭恵氏と迫田元理財局長だ。とくに、昭恵夫人がここまで傍若無人に政治を私物化してこられたのは、夫である安倍首相の“絶対的権力”を笠に着ていたからだ。しかし、安倍首相はそうした根本的な問題さえ内閣支持率を理由に“国民から許されている”というのである。

 一体、お前は何様だ、と言いたくなる厚顔ぶりだが、柚木議員はその後も昭恵夫人の問題に言及。すると、安倍首相は「重要法案質疑だから出席している。貴重な時間だ。この問題は再三再四にわたって答えている。それで理解いただけていないのは残念」などと、またもシラを切った。

 だが、問題はこのあとだ。自民党の丹羽英樹委員長は柚木議員に「質疑は議題の範囲内でお願いします」と、森友学園関連の質問を制止。だが、柚木議員が「一言だけでいい」とし、「財務省のデータが6月に入れ替わる予定。このままでは証拠隠滅、消失の可能性がある。一言で結構だから総理から森友学園と財務省の交渉記録データ復元を指示してほしい」と問いかけた。

 当然の質問だ。何より、安倍首相にはきっちり対応する責任がある。しかし、丹羽委員長はまたも「質疑は議題の範囲内でお願いします」と言い、ついには答弁そのものを拒否。柚木議員はその後も食い下がったが、結局、安倍首相は森友関連の質問に答弁することはなかった。

 ようするに、自民党は委員長職権を濫用して森友問題への追及を完全にシャットアウトしてしまったのだ。

 ここまでの流れだけでも、都合の悪い質問は受け付けないという議会政治を破壊する圧政をまざまざと見せつけた安倍政権だが、その後、さらに酷い対応に踏み切る。ほんの少し森友問題に言及しただけにすぎない柚木議員の質問に、衆院厚労委の田村憲久筆頭理事が激怒し、委員会自体をストップ。緊急理事会を開き、介護保険関連法改正案を強行採決することにしたというのだ。

 実際、再開した厚労委では、自民党の三ツ林裕巳議員による「ただちに採決すべき」という動議に対し、丹羽委員長は「賛成の諸君の起立を求めます」と声を上げ、そのまま介護保険関連法改正案を強行採決してしまったのだ。

 前述したように、本来ならきょうの厚労委は介護保険関連法改正案の質疑だけを行う予定で、さらに審議されるはずだった。しかも、同改正案は、一定以上の所得がある高齢者の介護サービス利用時の自己負担割合が2割から3割に引き上げるという、安倍政権お得意の高齢者の負担をさらに増やす問題法案なのだ。

 それを森友問題の追及に逆ギレし、まったく関係のない法案を数の論理で強行採決してしまう──。これを暴挙と呼ばずして何と言おう。何度も言ってきたことだが、この国の政治は、もはや“安倍首相のために”でしか動いていないのだ。

 だが、この露骨なまでの独裁を見ればわかるように、安倍首相はこうしたやり方で森友問題を潰す腹づもりなのだ。実際、官邸はメディアに“森友報道の報復”をちらつかせていると言われ、一気に疑惑に蓋をする方針だという。

 森友問題の政府説明に約8割の国民が納得していないのに、世論無視、議会無視、そしてメディア圧力によってすべてを握り潰そうとする安倍政権。しかし、この態度こそが森友問題を生んだのだ。きょう、安倍政権が見せつけた暴政を、絶対に許してはいけない。