置き引きといえば、当然ながら、荷物を持った人々が行き交う駅が、最危険ゾーンという事になる。
駅のホームや構内で出発を待っている時、ちょっと目を離した隙に荷物を盗まれてしまうのだが、意外に被害が多いのが列車に乗り込んでから。
恐らく、自分の席に着いた事で安心してしまうのだろうが、出発間際に見送りの人に挨拶に行ったり、弁当を買いに席を離れた時が危ないのだ。
また、グリーン車も狙われやすい。
それはグリーン車には空席が多く、第三者の目が少ない時、読書や仮眠をしている客が多い時、帽子掛けや網棚に荷物や背広を置いた客の後の席が空いている時。
そして客筋が良い事がある。
グリーン車で仮眠したい人は、せめて財布だけは、しっかりズボンのポケットにでも仕舞っておいた方が安心だ。