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爺さんが伝えたいこと

寡黙に生きて来た爺さんが、一つの言葉ででも若い人達の役に立つならば、幸いです。

「人のため」にも生きる

2021-11-28 17:25:07 | 日記
貴方は一切が自分自身の為になる様に、行動している。

学問をするにしても、自分の為だ。

運動をするにしても、自分の為だ。

旅行をするのも、自分の為だ。

朝早く起きて労働するのも、自分の為だ。

夜寝るのも、自分の為だ。

子供の面倒を見る事さえ、結局は自分の為なのだ。

自分は自分の為に生きている…。

それは素晴らしい事なのだ。

そこで、その自分の為に生きる人生を、もう一つ深めて生きる為には、自分の為に行動している、その根元的な「行為者」は決して自分ではなく、宇宙の生成力、つまり天徳の力によるという事を発見する事なのだ。

天徳は、私がオギャーと生まれてから今日まで、空気を鼻や口を通して肺までしっかり引き入れ、また間段なく体外へ放出してくれた。

天徳は「自分の為」に尽力してくれた。

「徳を以て徳に報いん」と、孔子は言う。

人間も宇宙の心の様に「自分の為」にだけ生きるのではなく、「人の為」にも生きる事だ。

自分の栄達出世の為、意欲的に仕事に取り組んでいる姿は、その努力という点だけでも、人として大いに評価されていい。

注意しなくてはならない点は、地位を得たり、出世したりすると、責任がぐーんと重くなるという事だ。

廻りの人の信頼を裏切らない為に、ますます「自分がやらなければ…」と、自分のカラの中に入る。

その時妻への愛も、子供たちへの情も、友への思いやりも、すっかり忘れてしまう。

そうなると、出世したところで、一番大切な愛を失う。

天徳の心とは人を愛する情である。
妻や子や兄弟や友を無視して、生きがいはない。