寂聴さんが逝去された。
心からご冥福を祈りたい。
昔の女性は、黙って待ったもの。
今の様に女性の方から「コクる」と言う訳にはいかなかった。
そこで、想う人に会う為の色々なオマジナイや呪法が生まれた。
そんな女心が生み出し、昭和初期まで残っていた呪法のいくつかを、ご紹介しよう。
まずは、ポピュラーだったのが人が話している時、それを傍で聞いていて、話が切れた時に願い事をすれば、その願いは叶うという方法。
これは「間」は「魔」に通じるという事に由来している。
また、人指し指と中指を突きだし、誰かにどちらかの指を選んで貰おう。
その時、自分が念じている方だったら、想う人が来るという予想法も、かなり広く行われていた。
芸者さん達は、昔から次の様な方法を執っていた。
会いたい人の写真を前にして、寝る前に「白妙(た)えの袖(そで)折り返し恋(こい)うれば」と唱える。
すると、想う人に翌日会えるというオマジナイだった。