新潟の野鳥・フィールドノート

新潟で観察した野鳥を写真で紹介します.野鳥の日常生活に光を当てられたらいいなーと思っています.

コアジサシの砂浜-10 突然の最終章

2016-06-21 05:55:25 | コアジサシの砂浜

 「コアジサシの砂浜」,突然の最終章です.このシリーズをはじめた時,まさかこのような形で終わりを迎えようとは考えても見ませんでした.

 昨日,コアジサシの雛誕生を投稿しました.そして,雛の可愛らしさをご紹介すべく砂浜を再訪したのでした.

 砂浜には,1羽のコアジサシの姿も見えませんでした.

 茫然自失.雛も,抱卵中の卵も全て消え去っていました.痕跡さえ残っていなかったのです.


コアジサシの砂浜-9 コアジサシの雛誕生

2016-06-20 06:25:27 | コアジサシの砂浜
コアジサシ 学名・Sterma albifrons 英名・Little Tern

 砂浜でコアジサシの雛が誕生しました.ほんとにちいさな小さな命です. 

 多くの困難を乗り越えて誕生した2羽の雛です.待ち構えている試練を乗り越え,逞しく育ってほしいものです.   

コアジサシ
撮影日時 2016.06.19 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシ
撮影日時 2016.06.19 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシ
撮影日時 2016.06.19 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシ 2羽の雛
撮影日時 2016.06.19 撮影場所 新潟県新潟市

コアジサシの砂浜-8 コアジサシ,カラスを攻撃

2016-06-12 05:50:08 | コアジサシの砂浜
コアジサシ 学名・Sterma albifrons 英名・Little Tern

 コアジサシが集団で繁殖する砂浜に,ハシブトガラスが入り込みました.コアジサシたちが「キリッ キリッ」と鳴きながら攻撃します.攻撃は,ハシブトガラスがテリトリーから出るまで執拗に続けられます.

 砂浜に下りたハシブトガラスには,モビングとともに糞攻撃も行われます.糞攻撃は,頭をめがけて正確に発射されます.カラスは,防戦一方です.

コアジサシ ハシブトガラスを攻撃
撮影日時 2016.06.10 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシ ハシブトガラスを攻撃
撮影日時 2016.06.10 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシ ハシブトガラスを攻撃 糞攻撃
撮影日時 2016.06.10 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシ ハシブトガラスを攻撃
撮影日時 2016.06.10 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシ ハシブトガラスを攻撃
撮影日時 2016.06.10 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシ ハシブトガラスを攻撃
撮影日時 2016.06.10 撮影場所 新潟県新潟市


 今日から1週間,新潟を留守にします.その間,ブログへの投稿は休みます.再開は,6月19日になる予定です.ご迷惑をおかけしますが,よろしくお願いいたします.

コアジサシの砂浜-7 ずっこけたコアジサシ

2016-06-09 05:40:04 | コアジサシの砂浜
コアジサシ 学名・Sterma albifrons 英名・Little Tern

 砂浜をトコトコと歩くコアジサシ.アレッ,ずっこけてしまいました.砂浜の窪みに足をとられてしまったようです.

 足の短い僕は,思わず赤面してしまいました.

コアジサシ
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシ
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシ
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシ
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


 6月,7月は,超多忙です.ブログの投稿が不定期になってしまいます.ご容赦ください.

コアジサシの砂浜-6 衝撃! シロチドリの卵を抱くコアジサシ

2016-06-03 04:53:48 | コアジサシの砂浜
コアジサシ 学名・Sterma albifrons 英名・Little Tern

 衝撃の画像です.

 砂浜で抱卵していたコアジサシが立ち上がり,トコトコと歩き出しました.そして,この後に衝撃の行動が観察されたのです.

 コアジサシが立ち止まったのは,なんとシロチドリの巣の上です.嘴でシロチドリの卵に触れています.卵を壊してしまうのでしょうか? いいえ,嘴で卵をお腹のほうに引き寄せています.そして,座り込んでしまいました.コアジサシがシロチドリの卵を抱いたのです.驚きの出来事でした.さすがにシロチドリは黙っておらず,コアジサシは巣から追い出されてしまいました.この間,1秒に満たない連写でした.

 この行動は,どういうことなのでしょう? 自分の巣とシロチドリの巣とを間違えたのでしょうか? そんなはずはありません.コアジサシは,観察中に何度か巣を離れ,そのたびに正確に自分の巣に戻っていました.自分の1卵の巣よりも3卵のシロチドリの巣に誘惑されたのでしょうか? 大変興味深い行動ですが,僕の浅薄な知識では説明できないのが残念です.

 色々と調べてみたところ,早川雅晴さんが「コアジサシの卵への穴あけ行動」(STRIX Vol.17 159-163:1999)で,コアジサシが隣接するコアジサシの巣の卵に嘴で穴を開けた例,同所的に繁殖するシロチドリの卵にあけられた穴がコアジサシによるものである可能性を報告されています.しかし,コアジサシがコアジサシの他巣の卵を抱いたり,シロチドリなど他種の卵を抱いたという報告は見つけられませんでした.

 コアジサシもシロチドリも,巣の中の卵は,尖端を中央にして放射状に綺麗に並べられます.抱卵する面積を小さくする工夫です.しかし,コアジサシが抱いた後のシロチドリの卵の並べ方は乱れていました.勿論,卵に穴があけられた形跡はありませんでした. 

シロチドリの卵を抱くコアジサシ
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


シロチドリの卵を抱くコアジサシ
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


シロチドリの卵を抱くコアジサシ
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


シロチドリの卵を抱くコアジサシ
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


シロチドリの卵を抱くコアジサシ
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


シロチドリの卵を抱くコアジサシ
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


シロチドリの卵を抱くコアジサシ.シロチドリに追い出される.
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシが抱卵した後のシロチドリの卵
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市




コアジサシの砂浜-5 コアジサシとシロチドリの争い

2016-06-02 06:25:27 | コアジサシの砂浜
シロチドリ 学名・Charadrius alexandrius 英名・Kentich Plover
コアジサシ 学名・Sterma albifrons    英名・Little Tern

 コアジサシを観察するために座り込んだ砂浜.その目の前に,偶然にもコアジサシとシロチドリが営巣していました.2つの巣の距離は,なんと1.5メートル.距離が近ければ軋轢が生じ,争いが起きるのは必然です.両者の間で頻繁に威嚇,攻撃が繰り広げられました.

 シロチドリは,コアジサシよりも積極的でした.ペアでコアジサシを挟んで威嚇したり,翼を広げて突進したりの攻撃を行っていました.対するコアジサシは,頭の羽毛を逆立てて威嚇することもありましたが,ほとんどがその場から飛んで逃げるのパターンでした.

 コアジサシの雄は,給餌のとき意外はほとんど巣に姿を見せませんでした.しかし,シロチドリの威嚇を受けている抱卵中の雌を守ろうと,両者の間に割って入ることもありました.

 これらの争いを見ていて感じたのは,単独で営巣するシロチドリは,同種や他種に対する防衛本能が強く,集団で繁殖するコアジサシは,それが比較的弱いのではないかということです.もしかすると,防衛本能が生じる巣からの距離がコアジサシでは短く,シロチドリでは長いのかもしれません.色々と考えさせられる両者の関係です. 

コアジサシとシロチドリの争い
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシとシロチドリの争い
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシとシロチドリの争い
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシとシロチドリの争い
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシとシロチドリの争い
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシとシロチドリの争い
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシとシロチドリの争い
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシとシロチドリの争い
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシとシロチドリの争い
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシとシロチドリの争い
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシとシロチドリの争い
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシとシロチドリの争い
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市



コアジサシの砂浜-4 シロチドリの抱卵

2016-06-01 09:20:36 | コアジサシの砂浜
シロチドリ 学名・Charadrius alexandrinus 英名・Kentish Plover

 コアジサシが営巣する砂浜で,シロチドリのペアが盛んにコアジサシに対する威嚇行動を繰り返していました.いったい,両者にどんな関係があるのでしょうか?

 砂浜を歩いてきたコアジサシが抱卵に入ると,シロチドリの雌はコアジサシへの威嚇をやめて歩きはじめました.

 立ち止まったシロチドリの足元には,3個の卵が見えました.コアジサシの巣は,シロチドリのの巣から1.5メートルほどしか離れていなかったのです.こんな近くで両種が営巣しているとは驚きでした.争いが起きるのも,もっともなことです.

 シロチドリは,卵の周りの砂を足で掻き出します.シロチドリの巣は,少量の木片などが使われていますがほとんど砂の窪みです.卵は,風で運ばれた砂ですぐに埋もれてしまうのです.雌は,羽毛を広げて抱卵斑が卵に触れるよう包み込み,抱卵を行います.卵が砂で埋もれていては,体温が卵に伝わりにくいでしょう.

 抱卵班とは,腹部の羽毛が抜けて皮膚が裸出した部分をいいます.卵に抱卵班をあて,体温で卵を温めるのです.

シロチドリ 雌
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


シロチドリ 雌
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


シロチドリ 雌
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


シロチドリ 雌
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


シロチドリ 雌
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


シロチドリ 雌
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


シロチドリ 雌
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


シロチドリ 雌
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市

コアジサシの砂浜-3 歩くコアジサシ,そして抱卵

2016-05-28 06:00:35 | コアジサシの砂浜
コアジサシ 学名・sterna albifrons 英名・Little Tern

 コアジサシが砂浜に降り立ちました.灼熱の砂浜を,短い足でエッチラオッチラ歩いてきます.途中,シロチドリの威嚇をものともせず,どんどん近寄ってきます.今回のシロチドリの威嚇行動には,雌も参加しています.

 歩いてきたコアジサシが,足を止めて砂の上に座り込みました.予期しない,まさかの抱卵でした.

 コアジサシが座り込んだ砂浜には,巣材も何も無い砂の窪みに1卵が無造作に転がっていました.

コアジサシ
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシ
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシ
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


シロチドリ 雄
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


シロチドリ 雌
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシ
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシ
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシ
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシ
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシ 抱卵
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシ 抱卵
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシ 抱卵
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシ 巣と卵
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


 明日,5月29日から投稿を休みます.再開は,6月1日になる予定です.

コアジサシの砂浜-2 コアジサシを威嚇するシロチドリ

2016-05-27 04:42:04 | コアジサシの砂浜
シロチドリ 学名・Charadrius alexandrius 英名・Kentich Plover
コアジサシ 学名・Sterma albifrons    英名・Little Tern

 コアジサシの近くにシロチドリの雄が現れました.あちこちを行ったり来たりしています.何か普通と違うと気づいて観察を続けると,シロチドリは,背を低めてコアジサシの周囲を回りながら徐々にその距離を詰めていきました.

 シロチドリは,明らかにコアジサシを威嚇しています.コアジサシが不用意にシロチドリの縄張りに入り込んでしまったのでしょうか? シロチドリは,執拗に威嚇を続けます.このときは,直接的な攻撃には発展せず,コアジサシが飛び立って収束したのでした. 

シロチドリ 雄.
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


シロチドリ 雄.
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


シロチドリ 雄.
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシ. シロチドリ 雄に威嚇される
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシ. シロチドリ 雄に威嚇される
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシ. シロチドリ 雄に威嚇される
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシ. シロチドリ 雄に威嚇される
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


シロチドリ 雄. コアジサシを威嚇する
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市




コアジサシの砂浜-1 コアジサシの給餌

2016-05-26 05:48:21 | コアジサシの砂浜
コアジサシ 学名・Sterma albifrons 英名・Little Tern

 早朝の浜辺に,15羽ほどのコアジサシが羽を休めていました.「キリッ キリッ」,あちこちで求愛給餌が行われていました.

 群れから離れた砂浜に座り込み,観察をはじめました.一度座り込んだら最後まで移動できません.コアジサシたちを驚かせてしまいます.後は,運を天に任せてひたすら待つのです.

 砂浜をトコトコと歩いてきた1羽のコアジサシが,歩みを止めました.しばらくして,「キリッ キリッ」という鳴き声が近づき,それに応えるように砂浜のコアジサシも鳴きました.一瞬の出来事でした.給餌が行われたのです.小魚は,アッという間に飲み込まれていきました.

 「求愛給餌」と思うでしょう.僕もそう思っていました.すぐ後でわかったのですが,すでに繁殖ペアが成立しており,近くで営巣していたのです.抱卵中の雌への給餌だったのです.

 そして,これから驚愕の出来事が次から次へと繰り広げられるのでした.その出来事とは,今後の投稿をご期待ください.

コアジサシ 給餌
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシ 給餌
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシ 給餌
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシ 給餌
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシ 給餌
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシ 給餌
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシ 給餌
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシ 給餌
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシ 給餌
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市


コアジサシ 給餌
撮影日時 2016.05.23 撮影場所 新潟県新潟市