新潟の野鳥・フィールドノート

新潟で観察した野鳥を写真で紹介します.野鳥の日常生活に光を当てられたらいいなーと思っています.

シロハラ 黄色のアイリング

2015-10-31 05:15:59 | ヒタキ科
 シロハラ 学名・Turdus pallidus 英名・Pale Thrush

 シロハラは,新潟には冬鳥として渡来し,林床で落ち葉などを掻き分けて餌を探します.警戒心が強く,驚くと「キョッキョッキョッキョッ」と大きな声を出して,木陰に逃げ込みます.地味な色合いですが,黄色のアイリングがチャーミングです.

シロハラ 雄.
撮影日時 2015.10.27 撮影場所 新潟県新潟市


シロハラ 雄.
撮影日時 2015.10.27 撮影場所 新潟県新潟市


シロハラ 雄.
撮影日時 2015.10.27 撮影場所 新潟県新潟市

ハチジョウツグミ 赤い尾羽

2015-10-30 05:09:08 | ヒタキ科
 ハチジョウツグミ 学名・Turdus naumanni naumanni 英名・Dusky Thrush

 薄暗い水場に,ひっそりとツグミがやってきました.ファインダー越しに赤い尾羽が見えました.ハチジョウツグミです.ハチジョウツグミは,これまで何度も観察する機会がありましたが,赤い尾羽をはっきりと見ることができたのは初めてでした.

 日本に渡来するツグミは,2亜種に分類されています.数の少ないハチジョウツグミ(Turdus naumanni naumanni)と普通に見られるツグミ(Turdus naumanni eunomus)です.亜種・ハチジョウツグミは,顔から腹にかけて美しい橙褐色をしており,亜種・ツグミと容易に識別できます.今回観察できたハチジョウツグミは,喉が白く,黒褐色の縦斑があることから第1回冬羽と思われます.

ハチジョウツグミ 第1回冬羽?
撮影日時 2015.10.27 撮影場所 新潟県新潟市


ハチジョウツグミ 第1回冬羽?
撮影日時 2015.10.27 撮影場所 新潟県新潟市


ハチジョウツグミ 第1回冬羽?
撮影日時 2015.10.27 撮影場所 新潟県新潟市


ハチジョウツグミ 第1回冬羽?
撮影日時 2015.10.27 撮影場所 新潟県新潟市


ハチジョウツグミ 第1回冬羽?
撮影日時 2015.10.27 撮影場所 新潟県新潟市


コハクチョウ 青空と白い翼

2015-10-29 05:13:23 | カモ科
 コハクチョウ 学名・Cygnus columbianus 英名・Tundra Swan

 白い鳥は,ツル類,サギ類など沢山います.その中で圧倒的な存在感を示すのがハクチョウ類です.白鳥(ハクチョウ)と名づけられたのも当然でしょう.日本に渡来するハクチョウ類は,主にコハクチョウとオオハクチョウですが,新潟で観察できるハクチョウ類のほとんどはコハクチョウです.オオハクチョウは,主に,餌付けしている阿賀野市の瓢湖など限られた場所でしか見られないようです.

 澄み切った青い空をバックに飛翔するコハクチョウ.力強く羽ばたく筋肉の音,翼が空気を切り裂く音が聞こえてきます.

コハクチョウ 成鳥.
撮影時間 2015.10.26 撮影場所 新潟県新潟市


コハクチョウ 成鳥.
撮影時間 2015.10.26 撮影場所 新潟県新潟市


コハクチョウ 成鳥.
撮影時間 2015.10.26 撮影場所 新潟県新潟市


コハクチョウ 幼鳥.
撮影時間 2015.10.26 撮影場所 新潟県新潟市


コハクチョウ 幼鳥.
撮影時間 2015.10.26 撮影場所 新潟県新潟市




 

チュウサギとダイサギ(亜種・ダイサギ)

2015-10-28 09:01:16 | サギ科
 チュウサギ 学名・Egretta intermedia 英名・Intermediate Egret

 チュウサギは,夏鳥として渡来,他のサギたちとともに集団で繁殖しています.

 一年を通して体の全体が白く見えるサギは,ダイサギ,チュウサギ,コサギ,カラシラサギの4種です.冬羽では,この4種にアマサギが加わります.大きさは,ダイ,チュウ,カラ,コ,アマの順に小さくなってゆきます.チュウサギとダイサギは,大変よく似ていますが大きさが違い,並ぶと間違うことはありません.しかし,写真では注意が必要です.僕が,識別で注意しているのは顔です.可愛く見えるのがチュウサギです.どちらの顔も怖いという方は,嘴に注目してください.ダイサギのほうが長く見えます.それと嘴の付け根から目先までの長さです.チュウサギのほうがダイサギよりも短く見えませんか?

チュウサギ 冬羽.
撮影日時 2015.10.26 撮影場所 新潟県新潟市・佐潟


チュウサギ 冬羽.
撮影日時 2015.10.26 撮影場所 新潟県新潟市・佐潟


チュウサギ 冬羽.
撮影日時 2015.10.26 撮影場所 新潟県新潟市・佐潟



 ダイサギ(亜種・ダイサギ) 学名・Egretta alba alba 英名・Great Egret

 ここで紹介するのは,ダイサギの亜種のダイサギです.亜種・ダイサギは冬鳥ですが,亜種・チュウダイサギは日本で繁殖しています.普通,亜種・ダイサギはアオサギよりも大きく,亜種・チュウダイサギはアオサギよりも小さく見えます.脛の色に注目してください.脛の色が淡色,黄色っぽいのが亜種・ダイサギの特徴だそうです.

ダイサギ 冬羽.
撮影日時 2015.10.26 撮影場所 新潟県新潟市・佐潟

コゲラ 林でコツコツ

2015-10-27 07:12:27 | キツツキ科
 コゲラ 学名・Dendrocopos kizuki 英名・Japanese Pygmy Woodpecker

 林の中から,「コツコツ」という音が聞こえてきます.「コツコツ」,「コツコツ」.そして,「ギー」という鳴き声.コゲラです.夏の間,繁みに隠れて姿を見ることの少なかったコゲラ.秋とともに身近に感じられるようになりました.

コゲラ.
撮影日時 2015.10.25 撮影場所 新潟県新潟市


コゲラ.
撮影日時 2015.10.25 撮影場所 新潟県新潟市


コゲラ.
撮影日時 2015.10.25 撮影場所 新潟県新潟市


コゲラ.
撮影日時 2015.10.25 撮影場所 新潟県新潟市


コゲラ.
撮影日時 2015.10.25 撮影場所 新潟県新潟市

粟島 2015秋 総集編

2015-10-26 07:18:13 | 新潟の探鳥地
 粟島 2015秋の総集編です.

 10月15日から17日,日本海の離島・粟島に渡り,秋の野鳥を観察しました.一言で表現するとシラガホオジロで始まりシラガホオジロで終わった探鳥行でした.

 これまで「粟島 2015秋」シリーズで紹介できなかった野鳥たちをこの総集編でご覧いただきます.粟島は,やっぱり野鳥の宝庫です.

サメビタキ.
撮影日時 2015.10.15 撮影場所 新潟県・粟島


ヒバリ.
撮影日時 2015.10.15 撮影場所 新潟県・粟島


ノビタキ.
撮影日時 2015.10.17 撮影場所 新潟県・粟島


ジョウビタキ 雄.
撮影日時 2015.10.17 撮影場所 新潟県・粟島


イカル.
撮影日時 2015.10.17 撮影場所 新潟県・粟島


ハシボソガラス.
撮影日時 2015.10.17 撮影場所 新潟県・粟島


カシラダカ.
撮影日時 2015.10.17 撮影場所 新潟県・粟島
 

観察できた野鳥は,次のとおりでした.
ウズラ,マガモ,カルガモ,コガモ,キジバト,アオバト,ウミウ,ウミネコ,オオセグロカモメ,トビ,ハイタカ,ヤツガシラ,カワセミ,アカゲラ,ハヤブサ,モズ,ハシボソガラス,ハシブトガラス,キクイタダキ,ヒガラ,シジュウカラ,ヒバリ,ヒヨドリ,ウグイス,メジロ,シロハラ,ツグミ,ジョウビタキ,ノビタキ,イソヒヨドリ,サメビタキ,スズメ,キセキレイ,ハクセキレイ,ビンズイ,アトリ,カワラヒワ,シメ,イカル,シラガホオジロ,ホオジロ,カシラダカ,ミヤマホオジロ,アオジ(計44種)

粟島 2015秋-7 ヒガラ

2015-10-25 05:09:45 | シジュウカラ科
 ヒガラ 学名・Periparus ater 英名・Coal Tit

 2015年秋の粟島の第7は,ヒガラです.

 日本海の離島・粟島,この島で注目を集めるのは春,秋の渡り鳥たちです.それも,普通では目にすることのできない珍鳥と称される鳥たちです.そして,それらの鳥たちが見られないときは,「なにも出ていない」「駄目だ.さっぱりだ」ということになるのです.

 でも,鳥たちはいます.一年中,島で暮らす鳥たちがいます.その鳥たちの一員,ヒガラです.彼らが,粟島の林を健全に保っているのです.

ヒガラ.
撮影日時 2015.10.17 撮影場所 新潟県・粟島


ヒガラ.
撮影日時 2015.10.17 撮影場所 新潟県・粟島


ヒガラ.
撮影日時 2015.10.17 撮影場所 新潟県・粟島


ヒガラ.
撮影日時 2015.10.17 撮影場所 新潟県・粟島

粟島 2015秋-6 アトリ

2015-10-24 05:04:20 | アトリ科
 アトリ 学名・Fringilla montifringilla 英名・Brambling

 2015年秋の粟島の第6は,アトリです.アトリは,島のあちこちで見ることができました.「キョ・キョッ」「キョッ・キョッ」と鳴きながら50~100羽の群れで飛び回る姿が観察されました.

 島にたどり着いた直後なのでしょうか,道端の草地に1羽のアトリがいました.道路に落ちた草の種子をついばみ,警戒する様子を見せません.腰の白い画像も撮れました.飛んでいるときは,この腰の白さがよく目立つのです.アトリは春,換羽せずに夏羽になります.冬羽の羽縁が擦り切れて,夏羽になるのだそうです.冬羽の地味な色彩の下に,夏羽の鮮やかな装いが隠れている.なんと巧妙な仕組みなのでしょう!

 何枚か撮影後,近くに猫が潜んでいるのに気づきました.このまま立ち去ったのでは危険と思い,そっと飛び立ちを促したのですが,アトリに僕の気遣いが伝わったでしょうか? 

アトリ 雄・冬羽
撮影日時 2015.10.16 撮影場所 新潟県・粟島


アトリ 雄・冬羽
撮影日時 2015.10.16 撮影場所 新潟県・粟島


アトリ 雄・冬羽
撮影日時 2015.10.16 撮影場所 新潟県・粟島


アトリ 雄・冬羽
撮影日時 2015.10.16 撮影場所 新潟県・粟島




粟島 2015秋-5 ウグイス

2015-10-23 06:47:50 | ウグイス科
  ウグイス 学名・Cettie diphone 英名・Japanese Bush Warbler

 2015年秋の粟島の第5は,ウグイスです.ウグイスは,島のいたるところで鳴き声を聞くことができました.しかし,なかなか姿を観察することはできませんでした.

 2日目の早朝,公園の桜の木から「チャッ.チャッ」というウグイスの地鳴きが聞こえてきました.しばらく待つと,葉の落ちた枝に姿を現しました.小刻みに体勢を入れ替えるのでてこずりましたが,何とか撮影することができました.その中には,尾羽が確認できる画像も入っていました.

 スズメ目の鳥の尾羽が通常12枚なのに対して,ウグイスの尾羽が10枚なのをご存知ですか? ウグイスは,よく似たムシクイ類と間違えられることがありますが,ムシクイ類の尾羽は12枚です.ウグイスやムシクイ類の尾羽の枚数を確認することは至難の業ですが,知っておいて損しない豆知識です.

ウグイス.
撮影日時 2015.10.16 撮影場所 新潟県・粟島


ウグイス.
撮影日時 2015.10.16 撮影場所 新潟県・粟島


ウグイス.
撮影日時 2015.10.16 撮影場所 新潟県・粟島


ウグイス.右の尾羽が5枚,左の尾羽が4枚.多分,換羽中と見られます.
撮影日時 2015.10.16 撮影場所 新潟県・粟島

粟島 2015秋-4 ミヤマホオジロ

2015-10-22 07:02:56 | ホオジロ科
 ミヤマホオジロ 学名・Emberiza elegans 英名・Yellow-throated Bunting

 2015年秋の粟島の第4は,ミヤマホオジロです.ミヤマホオジロは,島のあちこちで観察でき,数も多かったのですが,なかなか明るいところに出てきてくれませんでした.出逢うことが頻繁だったので,より条件がよいときにと後回しになり,終わってみると満足な画像がありませんでした.やっぱり,撮れるときに撮っておくべきですね.

 ミヤマホオジロを観察していて感じたことは,ほとんどが雌と見られるタイプで雄が非常に少ないということでした.この時期,一見して雌と見える個体に幼鳥が混じっている可能性があると思われます.僕は,現時点で雌の冬羽と幼鳥の識別ができません.そして,幼鳥かと思われる個体の撮影もできませんでした.秋のホオジロ科の野鳥,観察の課題が多いようです.

ミヤマホオジロ 雄.
撮影日時 2015.10.16 撮影場所 新潟県・粟島


ミヤマホオジロ 雄.
撮影日時 2015.10.16 撮影場所 新潟県・粟島


ミヤマホオジロ 雌タイプ.一見して雌ですが幼鳥の可能性もあります.
撮影日時 2015.10.15 撮影場所 新潟県・粟島