新潟の野鳥・フィールドノート

新潟で観察した野鳥を写真で紹介します.野鳥の日常生活に光を当てられたらいいなーと思っています.

オオソリハシシギ 幼鳥・翼を広げて

2015-09-30 05:25:38 | シギ科
 オオソリハシシギ 学名・Limosa lapponica 英名・Bar-tailed Godwit

 オオソリハシシギの幼鳥を観察していると,バランスを崩したのでしょうか大きく翼を広げました.これがセイタカシギなら,「優雅に舞う」と形容するのでしょうが,長い嘴が上に反った,少しユーモラスな感じのオオハシシギですから,思わず笑ってしまいました.

 オオハシシギは,新潟では比較的観察する機会が多い大形のシギです.春よりも秋に通過する個体が多いようです.それもほとんどが幼鳥です.成鳥は,渡りのコースが違うのでしょうか.それとも,一気に南下してしまうのでしょうか.不思議です.

オオソリハシシギ 幼鳥.
観察日時 2015.09.20 観察場所 新潟県新潟市


オオソリハシシギ 幼鳥.
観察日時 2015.09.20 観察場所 新潟県新潟市


オオソリハシシギ 幼鳥.
観察日時 2015.09.20 観察場所 新潟県新潟市


オオソリハシシギ 幼鳥.
観察日時 2015.09.20 観察場所 新潟県新潟市


オオソリハシシギ 幼鳥.
観察日時 2015.09.20 観察場所 新潟県新潟市

クマタカ 無惨な連写

2015-09-29 05:47:23 | タカ科
 クマタカ 学名・Nisaetus nipalensis 英名・Mountain Hawk Eagle

 林道を歩いていると,カケスの鳴き声が聞こえてきます.振り向くと大きな鳥の影が見えました.クマタカでした.近い.こんなに近くで,枝にとまっているクマタカと遭遇したのは初めてです.このような機会を求めて,どれほど林の中を歩いたことでしょう.レンズを向け,夢中で連写しました.ファインダーの中では,金色に輝く目も,飛び立つ姿も見えていました.

 その結果が,今日の画像です.まったく無惨な連写でした.画像編集ソフトの力を借りても無駄でした.

 確かに女神は微笑んでくれたのです.しかし,僕がレンズを向けたその瞬間,女神は消え去っていたのでした.

クマタカ 成鳥.
撮影日時 2015.09 撮影場所 新潟県



ハヤブサ 頂点に立つもの

2015-09-28 04:08:27 | ハヤブサ科
 ハヤブサ 学名・Falco peregrinus 英名・Peregrine Falcon

 ハヤブサは,猛禽の中の猛禽です.鳥を狩って生活しています.食物連鎖のピラミッドの頂点に立つ一種です.

 突然,シギたちが飛び立ちました.その直前,何かがシギたちの群れの中に突っ込むのが見えました.これまでも,よくあったことです.ハヤブサの襲来です.いつもは,狩りに失敗したハヤブサが周囲を飛び回り,そして空しく青空の中に消えていくのでした.

 しかし,今回は違いました,一瞬の間をおいて飛び上がったハヤブサの足が何かをつかんでいます.狩りが成功したのです.犠牲者は,キアシシギでした.

 このブログでは,これまで何度も自然界に生きる過酷な掟に触れてきました.そして,今回は,その現実を目の当たりにしました.この現実の前には,陳腐な言葉の羅列が無駄なことは知っています.しかし,だからこそ,彼ら,彼女らは懸命に生きるのです.生きているのです.

ハヤブサ 成鳥.
撮影日時 2015.09.20 撮影場所 新潟県新潟市


ハヤブサ 成鳥.
撮影日時 2015.09.20 撮影場所 新潟県新潟市

チュウシャクシギ 幼鳥

2015-09-27 04:17:32 | シギ科
 チュウシャクシギ 学名・Numenius phaeopus 英名・Whimbrel

 チュウシャクシギは,長く,下方に湾曲した嘴を持つ大形のシギです.このような形の嘴を持つシギは,ホウロクシギ,ダイシャクシギ,ハリモモチュウシャクシギ,シロハラチュウシャクシギ,コシャクシギなどです.ハリモモ,シロハラ,コシャクは,まだ見たことがありません.

 ここで紹介するチュウシャクシギは,幼鳥です.一見して成鳥よりも体色が黒っぽく,上面の淡色班が目立ちました.嘴は,成鳥より短く,湾曲も少ないようです.

 撮影中,上目遣いで空を見上げていましたが,突然飛び立ちました.ハヤブサが襲ってきたのです.シギたちは,羽音騒然として飛び回り,海へと出てゆきました.シギたちは,せわしなく採餌していても,時々,上空を気にしています.ハヤブサが急降下してきたときに気づいたのでは,もう遅いでしょう.彼ら,彼女らは,一刻の油断が生死を分ける過酷な世界を生きているのです.

チュウシャクシギ 幼鳥.
撮影日時 2015.09.14 撮影場所 新潟県新潟市


チュウシャクシギ 幼鳥.
撮影日時 2015.09.14 撮影場所 新潟県新潟市


チュウシャクシギ 幼鳥.
撮影日時 2015.09.14 撮影場所 新潟県新潟市


チュウシャクシギ 幼鳥.
撮影日時 2015.09.14 撮影場所 新潟県新潟市


  

ハマシギ 成鳥・冬羽に換羽中

2015-09-26 04:18:44 | シギ科
 ハマシギ 学名・Calidris alpina 英名・Dunlin

 ハマシギは,ごく普通に観察できる旅鳥ですが,越冬するものもいます.主に海岸や河口で見られ,水田に入ることもあります.大きさは,トウネンとキアシシギの中間くらいです.黒く,やや長めで少し下方に曲がった嘴が特徴です.足は,黒く短めです.

 ここに紹介するハマシギは,成鳥で,夏羽から冬羽に換羽中の個体です.上背と腹部の一部に夏羽が残っていますが,雨覆いや三列風切などは灰褐色の冬羽に換わっています.

ハマシギ 成鳥・夏羽から冬羽に換羽中.
撮影日時 2015.09.14 撮影場所 新潟県新潟市


ハマシギ 成鳥・夏羽から冬羽に換羽中.
撮影日時 2015.09.14 撮影場所 新潟県新潟市


ハマシギ 成鳥・夏羽から冬羽に換羽中.
撮影日時 2015.09.14 撮影場所 新潟県新潟市

キアシシギ 幼鳥

2015-09-25 07:40:53 | シギ科
 キアシシギ 学名・Heteroscelus brevipes 英名・Grey-tailed Tattler

 キアシシギは,新潟では普通に見られる旅鳥です.主に海岸で観察されますが水田に入ることもあります.地味なシギですが,輝くような黄色い足が最大の特徴です.

 「ピュイー」と鳴きますが,この声を聞くと,僕は,秋の到来を感じます.そして,遠くなってしまった若かりし頃を思い出します.僕は,白い砂浜に座り,一人で海を眺めているのです.足跡もない砂浜に一人で.

 ここで紹介するのは,キアシシギの幼鳥です.幼鳥の上面の羽縁には白点があります.顔つきが初々しいですよネ.

キアシシギ 幼鳥.
撮影日時 2015.09.20 撮影場所 新潟県新潟市


キアシシギ 幼鳥.
撮影日時 2015.09.20 撮影場所 新潟県新潟市


キアシシギ 幼鳥.
撮影日時 2015.09.20 撮影場所 新潟県新潟市

ミサゴ 幼鳥

2015-09-24 08:07:01 | ミサゴ科
 ミサゴ 学名・Pandion haliaetus 英名・Osprey

 ミサゴは,タカ目ミサゴ科に属する鳥で世界的に広く分布しています.魚を主食とする,一風変わった猛禽です.

 シギ・チドリ類を観察していると,青空をバックにゆったりとした羽ばたきで大きな鳥が飛んできました.ミサゴです.シギたちが採餌している真上でホバリングしましたが,シギたちは驚きもせず歩き回っていました.ここにいたシギたちは,ほとんどが今年生まれの幼鳥です.これまでミサゴと出会ったことがあるのでしょうか? ミサゴが自分たちを襲わない猛禽であることをどうして知っているのでしょうか? シギたちは,天敵であるハヤブサと,そうでないミサゴを一瞬で見分けているようです.

 このミサゴは,今年生まれの幼鳥でした.雨覆の羽縁が淡色です.次列風切羽の先端が尖って見えるのも幼鳥の特徴だそうです. 

ミサゴ 幼鳥.
撮影日時 2015.09.20 撮影場所 新潟県新潟市


ミサゴ 幼鳥.
撮影日時 2015.09.20 撮影場所 新潟県新潟市


ミサゴ 幼鳥.
撮影日時 2015.09.20 撮影場所 新潟県新潟市

セイタカシギ 第1回冬羽

2015-09-23 05:34:22 | セイタカシギ科
 セイタカシギ 学名・Himantopus himantopus 英名・Black-winged Stilt

 セイタカシギ,よく貴婦人と形容されますが,成鳥はそれにふさわしい気品の漂う容姿をしています.今回紹介するのは,第1回冬羽で,少しあどけなさが感じられます.

 セイタカシギは,これまでに成鳥と幼鳥を観察していますが,今回,初めて第1回冬羽を見ることができました.第1回冬羽と判断したのは,上背と雨覆に淡色の羽縁が見られたからです.また,上面に灰褐色味があることも識別点の一つとなりました.

 ウーン,今回も堅苦しい文章になってしまいました.ブログでは,成鳥とか,第1回冬羽とか,その見分け方とか必要がないかもしれません.「文章を飛ばして,写真を見てください」と言えればよいのですが,その画像もいまいちでは・・・ 女神の微笑を待つしかないですね.

セイタカシギ 第1回冬羽.
撮影日時 2015.09.08 撮影場所 新潟県新潟市


セイタカシギ 第1回冬羽.
撮影日時 2015.09.08 撮影場所 新潟県新潟市


セイタカシギ 第1回冬羽.
撮影日時 2015.09.08 撮影場所 新潟県新潟市


セイタカシギ 第1回冬羽.
撮影日時 2015.09.08 撮影場所 新潟県新潟市

ツルシギ 幼鳥・翼を広げて「伸び」

2015-09-22 03:49:48 | シギ科
 ツルシギ 学名・Tringa erythropus 英名・Spooted Redshank

 ツルシギ・幼鳥の羽繕いに続いて,片側の翼,足を伸ばしての「片側伸び」をご覧ください.正面から右側の「片側伸び」,続いて正面から左側の「片側伸び」,最後に斜め後からの「片側伸び」です.

 真横からの綺麗な「片側伸び」は,残念ながら撮れませんでした.幸運の女神は,すぐ側にいながら横を向く時があるのです.気まぐれなのです. 

ツルシギ 幼鳥.
撮影日時 2015.09.08 撮影場所 新潟県新潟市


ツルシギ 幼鳥.
撮影日時 2015.09.08 撮影場所 新潟県新潟市


ツルシギ 幼鳥.
撮影日時 2015.09.08 撮影場所 新潟県新潟市


ツルシギ 幼鳥.
撮影日時 2015.09.08 撮影場所 新潟県新潟市


ツルシギ 幼鳥.
撮影日時 2015.09.08 撮影場所 新潟県新潟市

ツルシギ 幼鳥・羽繕い

2015-09-21 05:20:47 | シギ科
 ツルシギ 学名・Tringa erythropus 英名・Spotted redshank

 遠くにいたツルシギの幼鳥がどんどん近づいてきて,立ち止まり,羽繕いを始めました.時間をかけ,丁寧に丁寧に羽繕いします.

 鳥の尾の上部,尾羽の付け根付近には脂腺があります.鳥は,脂腺から出る脂を嘴と頭にこすり付け,それを全体の羽に塗ることで水や汚れから守っているのです.羽繕いは,鳥たちにとって大変重要な生活の一部です.

ツルシギ 幼鳥.
撮影日時 2015.09.08 撮影場所 新潟県新潟市


ツルシギ 幼鳥.
撮影日時 2015.09.08 撮影場所 新潟県新潟市


ツルシギ 幼鳥.
撮影日時 2015.09.08 撮影場所 新潟県新潟市


ツルシギ 幼鳥.
撮影日時 2015.09.08 撮影場所 新潟県新潟市


ツルシギ 幼鳥.
撮影日時 2015.09.08 撮影場所 新潟県新潟市