新潟の野鳥・フィールドノート

新潟で観察した野鳥を写真で紹介します.野鳥の日常生活に光を当てられたらいいなーと思っています.

新潟の野鳥 ユキホオジロ

2015-07-17 09:09:19 | ツメナガホオジロ科
 ユキホオジロ 学名・Plectrophenax nivalis 英名・Snow Bunting

 過去に観察した「新潟の野鳥」シリーズです.

 2014年11月30日,水田でミヤマガラスを観察中,突然,メールの着信音が鳴りました.アルバトロスさんからでした.内容は,「○○ 今,ユキホオジロ 5」.簡潔であればあるほど,緊急を要します.現在,撮影中,の緊迫感が漂っていました.早速,現地に駆けつけると,アルバトロスさんらのレンズの先に,ユキホオジロの姿がありました.数十年ぶりの再会でした.
 
 家に帰り,期待に胸を膨らませながら画像を確認すると,嗚呼! なんとそこにはピンボケ,ブレブレの無残な姿が.最終的に残されたのが,ここに紹介する数枚でした.現地で確認した「伸び」も,「飛翔」も,残念ながらここで紹介できるような画像ではありませんでした.

 後日,アルバトロスさんから,「ユキホオジロの最終確認は,12月16日でした」との連絡がありました.再挑戦は,かないませんでした.

ユキホオジロ.
撮影日時 2014.11.30 撮影場所 新潟県新潟市


ユキホオジロ.
撮影日時 2014.11.30 撮影場所 新潟県新潟市


ユキホオジロ.
撮影日時 2014.11.30 撮影場所 新潟県新潟市


ユキホオジロ.
撮影日時 2014.11.30 撮影場所 新潟県新潟市


ユキホオジロ.
撮影日時 2014.11.30 撮影場所 新潟県新潟市


 アルバトロスさんは,悪天候の中でユキホオジロの継続観察を続け,渡来した5羽の性別と年齢について,
 雄・成鳥 1,雄・幼鳥 2,雌・成鳥? 1,雌・成鳥 1
と識別されてます.残念ながら,僕はというと,そこまでの探究心がない上に,今後の資料とするべき画像も得ることができませんでした.
 アルバトロスさんのご親切に感謝するとともに,その研究成果をここにご紹介させていただきました.

オオタカ・雄  見守る

2015-07-12 04:58:53 | タカ科
 オオタカ 学名・Accipter gentilis 英名・Northern Goshawk

 林の中でカワラヒワ,ヒヨドリ,ホオジロなどが必死に鳴き騒いでいました.その下に,身動きひとつせず,一方を見つめ続けるオオタカの雄がいました.その視線の先には,巣立ったばかりの雛がいるのです.

オオタカ 雄.
撮影日時 2015. 撮影場所 新潟県

新潟の野鳥  ミミカイツブリ

2015-07-11 04:44:57 | カイツブリ科
 ミミカイツブリ 学名・Podiceps auritus 英名・Horned Grebe

 過去に観察した「新潟の野鳥」シリーズです.

 ミミカイツブリは,主に海上で生活する冬鳥です.新潟では,よく似たハジロカイツブリよりも観察の機会がずっと少ないようです.海が荒れた後,漁港などに避難してくることがあります.その時が観察の絶好の機会です.ハジロカイツブリはよく群を作りますが,ミミカイツブリは単独のことが多いようです.ハジロカイツブリとの一番大きな識別点は,まっすぐな嘴です.ハジロカイツブリの嘴は,上に反っているように見えます.

 日本で観察できるカイツブリの仲間は,カイツブリ,アカエリカイツブリ,カンムリカイツブリ,ミミカイツブリ,ハジロカイツブリの5種で.いずれも新潟で記録されています.

 カイツブリの仲間は,カイツブリを除き,冬羽と夏羽では大きな差があります.夏羽では,冠羽や飾り羽が生ずるなど劇的に変化するのです.まだ,ミミカイツブリの完全な夏羽を観察したことがありません.何とか,ミミカイツブリの夏羽に出合いたいものです. 

ミミカイツブリ 冬羽.
撮影日時 2013.01.15 撮影場所 新潟県新潟市


ミミカイツブリ 冬羽.
撮影日時 2013.01.15 撮影場所 新潟県新潟市


ミミカイツブリ 冬羽.
撮影日時 2013.02.01 撮影場所 山形県

新潟の野鳥 アカエリカイツブリ

2015-07-10 04:26:21 | カイツブリ科
 アカエリカイツブリ 学名・Podiceps grisegena 学名・Red-necked Grebe

 悪天候や個人的な都合で野鳥の観察ができなかった時など,過去に観察した野鳥を紹介する「新潟の野鳥」シリーズを挟むことにしました.新潟では比較的珍しい野鳥,これはぜひ見てほしいという自慢の一枚的な画像も混じると思います.ご期待ください.

 アカエリカイツブリは,新潟では冬鳥です.主に海上で生活するため,目にする機会が少ないと思います.カンムリカイツブリよりも小さく,首が短く見えます.

 ここで紹介するアカエリカイツブリは,新潟市西区の西川で観察できたものです.小さな声で,「ケッ,ケッ」と鳴くのを聞きました.新潟市西区の佐潟で観察したこともあります.

アカエリカイツブリ 冬羽.
撮影日時 2012.02.14 撮影場所 新潟県新潟市


アカエリカイツブリ 冬羽.
撮影日時 2012.02.14 撮影場所 新潟県新潟市


ゴイサギ・幼鳥  瞬膜と瞼

2015-07-09 06:44:21 | サギ科
 ゴイサギ 学名・Nycticorax nycticorax 英名・Black-crowned Night Heron

 ゴイサギの幼鳥を観察していたら目の色が変わりました.瞬膜を閉じたのです.瞬膜は,瞼と違って薄いので,瞳がうっすらと見えています.ゴイサギが見つめる川面は,太陽の光を反射してキラキラと光っていました.きっと,眩しかったのでしょう.瞬膜がサングラスの役目を果たしているのかもしれません.ゴイサギは,時々,瞼も半開きにしていました.人が目を細める,そんな感じに見えました.

 鳥たちは,よく瞬膜を閉じます.しかし,瞬間的なので目にする機会が少ないと思います.写真を撮っていると,瞬膜を閉じている場面に出会うことがあります.例えば,飛んでいる時や水に潜る時などです.飛んでいる時に瞼を閉じると衝突の危険があります.水に潜る時に瞼を閉じてしまうと,獲物を見失う恐れがあります.瞼を閉じれない時に瞬膜を閉じているようです.

 ところで,瞬膜がどのように閉じられるか見たことがありますか? ゴイサギの場合,瞬膜は,目頭の方から目尻の方へ横にスライドして閉じられます.瞼は,下から上にスライドして閉じられます.ゴイサギは,眠くなっても決して瞼は重くならないのです.

ゴイサギ 幼鳥.瞬膜を閉じています.
撮影日時 2015.07.07 撮影場所 新潟県新潟市


ゴイサギ 幼鳥.瞬膜を半分閉じています.
撮影日時 2015.07.07 撮影場所 新潟県新潟市


ゴイサギ 幼鳥.瞬膜は横にスライドします.
撮影日時 2015.07.07 撮影場所 新潟県新潟市


ゴイサギ 幼鳥.瞼を半開きにしています.瞼は,下から上に閉じられます.
撮影日時 2015.07.07 撮影場所 新潟県新潟市

ゴイサギ・幼鳥  ひょうきんな奴

2015-07-08 15:01:40 | サギ科
 ゴイサギ 学名・Nycticorax nycticorax 英名・Black-crowned Night Heron

 川岸の鉄パイプにゴイサギの幼鳥がとまっていました.採餌の様子が見れるかと期待したのですが,川面を見つめたまま動きません.しばらくすると両足立ちから片足立ちに.ウーン,じれったい.もうしばらくすると,餌を見つけたのかソロリ,ソロリと動き出しました.ヨシ,と気合を入れると,なんと大きく口を開けました.ひょうきんな奴です.さらに時間が経過し,川面に向けてゆっくりと首を伸ばしはじめました.今度こそ,と思ったとたんに飛び立ってしまいました.周りを見ると釣り人の姿が.

ゴイサギ 幼鳥.
撮影日時 2015.07.07 撮影場所 新潟県新潟市


ゴイサギ 幼鳥.
撮影日時 2015.07.07 撮影場所 新潟県新潟市


ゴイサギ 幼鳥.
撮影日時 2015.07.07 撮影場所 新潟県新潟市


ゴイサギ 幼鳥.
撮影日時 2015.07.07 撮影場所 新潟県新潟市


ゴイサギ 幼鳥.
撮影日時 2015.07.07 撮影場所 新潟県新潟市


ゴイサギ 幼鳥.
撮影日時 2015.07.07 撮影場所 新潟県新潟市


ゴイサギ 幼鳥.
撮影日時 2015.07.07 撮影場所 新潟県新潟市


ゴイサギ 幼鳥.
撮影日時 2015.07.07 撮影場所 新潟県新潟市


ゴイサギ 幼鳥.
撮影日時 2015.07.07 撮影場所 新潟県新潟市


ゴイサギ 幼鳥.
撮影日時 2015.07.07 撮影場所 新潟県新潟市

ツバメ 整羽

2015-07-07 07:29:47 | ツバメ科
 ツバメ 学名・Hirundo rustica 英名・Barn Swallow

 ツバメ,飛ぶ鳥の代表的な存在です.軽快な飛翔は,見ている者の心まで軽やかにしてくれます.その飛翔を支えているのが羽毛です.手入れが欠かせません.一枚一枚,丁寧に嘴で整えます.

ツバメ.
撮影日時 2015.07.02 撮影場所 新潟県新潟市


ツバメ.
撮影日時 2015.07.02 撮影場所 新潟県新潟市


ツバメ.
撮影日時 2015.07.02 撮影場所 新潟県新潟市


ツバメ.
撮影日時 2015.07.02 撮影場所 新潟県新潟市


ツバメ.
撮影日時 2015.07.02 撮影場所 新潟県新潟市


ツバメ.
撮影日時 2015.07.02 撮影場所 新潟県新潟市



サシバ ただいま換羽中です 

2015-07-06 06:38:19 | タカ科
 サシバ 学名・Butastur indicus 英名・Grey-faced Buzzard

 山麓に,サシバの「ピックィー」という甲高い鳴き声が響き渡っていました.青い空をバックに,杉林の上を飛び回っていました.よく見ると,両翼の初列風切の一部が換羽中でした. 

 サシバは,春になると南の国から渡ってきて,人里近くの林で繁殖し,秋にはまた南の国へと帰っていきます.今,子育ての真っ最中ですが,この時期に換羽をしないと間に合わないのです.さらに換羽が進むと,これで飛べるかと思うほど隙間だらけになってしまいます.それでも,必死に雛たちに餌を運び続けます.親も子も,力みなぎる体,風に負けない翼を持たないと渡りを全うできないでしょう.

サシバ 雄.
撮影日時 2015.07.02 撮影場所 新潟県新潟市


サシバ 雄.
撮影日時 2015.07.02 撮影場所 新潟県新潟市


サシバ 雄.
撮影日時 2015.07.02 撮影場所 新潟県新潟市


サシバ 雄.
撮影日時 2015.07.02 撮影場所 新潟県新潟市

カワセミ 幼鳥 

2015-07-05 05:42:21 | カワセミ科
 カワセミ 学名・Alcedo atthis 英名・Common Kingfisher

 山麓の小さな池.睡蓮などの花が咲いていました.朽ちかけた木製のベンチに腰を下ろすと,「チー」というカワセミの声.そして,目の前を青い光が横切っていきました.コシアキトンボが水草にとまっていました.それを眺めながら,冷たいお茶で喉を潤していると,先ほどの青い光が戻ってきてロープにとまりました.あわてることはありません.周りには人っ子一人いないのですから.

 嘴が短く,先端が白く見えます.胸からお腹は黒っぽく,赤みがありません.カワセミの幼鳥です.

 しばらく観察を続けましたが,水に飛び込む様子が見えません.短い尾を小刻みに上げたり,下げたりしてバランスをとっています.親鳥の姿がなく,もう独り立ちしたようです.これから,自分の力で生きていかなければなりません.ガンバレ.ガンバレ! 

カワセミ 幼鳥.
撮影日時 2015.04.02 撮影場所 新潟県新潟市


カワセミ 幼鳥.
撮影日時 2015.04.02 撮影場所 新潟県新潟市


カワセミ 幼鳥.
撮影日時 2015.04.02 撮影場所 新潟県新潟市


カワセミ 幼鳥.
撮影日時 2015.04.02 撮影場所 新潟県新潟市


カワセミ 幼鳥.
撮影日時 2015.04.02 撮影場所 新潟県新潟市

アオサギ 青空に青鷺

2015-07-04 10:14:22 | 新潟の探鳥地
 アオサギ 学名・Ardea cinerea 英名・Grey Heron

 アオサギは,新潟では留鳥で阿賀野川の中洲など各地で繁殖しています.現在は,河川や湖沼,水田などで普通に観察できますが,僕が野鳥を見はじめたころは出会うことの少ない野鳥だったと記憶しています.ちなみに、昭和28年に発行された石沢慈鳥著「原色野鳥ガイド・上巻」改訂増補版(誠文堂新光社)には,「往時は多かったが次第に減少して,営巣に適する樹林のある地方に点々繁殖地が残っているだけである」と記されています.

 人間って不思議ですよね.数が少ないと注目を集め,多くなると誰も感心を持たなくなる.でも,見てください.青空とアオサギ,イイと思いませんか.

アオサギ.
撮影日時 2015.07.02 撮影場所 新潟県新潟市


アオサギ.
撮影日時 2015.07.02 撮影場所 新潟県新潟市


アオサギ.
撮影日時 2015.07.02 撮影場所 新潟県新潟市


アオサギ.
撮影日時 2015.07.02 撮影場所 新潟県新潟市