人は精神から老いていく。 ねえ、何歳から老人というんだろう。新しいシニアを目指して素敵に老いる力を

新しいシニアを目指して素敵に老いる。高齢社会というけれど、高齢者が何を考えているかわかりますか?老いる力と幸せを考える

人生100年時代は、天国か地獄か?

2019-10-27 05:35:00 | 高齢文化 高齢者の学び シニアライフ



2016年


英国のリンダ グラットンと アンドリュー スコットによって、


ライフシフト

「100年時代の人生戦略」が刊行された。


そこには


「2050年までに、日本の100歳以上人口は、

100万人を突破するみこみだ。」



「2007年に日本で生まれた子どもの半分は、

107年以上生きることが予想される。」


と書かれていた。


その衝撃はすごかった。


私の周辺では、



「地獄だ」



「地獄の時代の始まりだあ」という声が



あちこちであがっていた。



107歳まで生きれば、


仮に60歳定年として、



「あと47年も生きなければならないんだよ。」


人生80年なら(それでも長すぎるけど)


定年後は20年がんばれば、



『彼の地』に行けたんだから。






人は、あてもなく



何十年もの人生を漂流することはできない。



お金もなく希望もなく



ただフラフラと生き続けることの地獄。



場合によっては、



寝たきりで自分で自分をコントロールできないまま



何十年も生き続ける無間地獄。



人は長生きしたからと言って



幸せになれるとは限らない。



長生きすることによって



年々歳々大きな不幸がふくらんでいくことだって



いくらでもあるのだ。




(ライフシフトは、100万人と言ってるけど、日本の厚生労働省は、この数字を出している。)

それにしても、すごい数字だ。

この数字を見て、何にも感じない人はいないだろう。


まだ100歳以上人口が、極々少なかった頃の日本。



いろんな市町村で、



100歳の誕生日を迎えたご老人たちに



現金100万円を配ったことを覚えているよね。



その後、100歳以上人口の増加に伴って



100万円が銀杯に



銀杯が銀メッキ杯に



銀メッキ杯が



「100歳の誕生日を祝す、紙ペラ一枚」に



変わっていったんだけどね。


・・・・・・・・・・・・・

老活というけれど



終活というけれど



エンディングノートというけれど



何を目指して生きればいいの?




『返事』

風が耳元で

「もうそろそろ

あの世に行きましょう」

なんて猫撫で声で誘うのよ

だから私すぐ返事したの

「あと少しこっちに居るわ

やり残した事があるから」

風は困った顔をして

すーっと帰って行った
(柴田トヨ)




風を見たか(揺れる草木ではない)


雨音を聞いたか(雨が何かにあたる音ではない)


わきたつ雲の根元に触れたか(恐らくではなく確かに)


己の闇の正体を突きとめたか(あなたのその眼で)


私は、まだ何もできない


ずっと生きてきたのに 
(くろほとき)



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