コヤチン、さまよい日記

静岡県内を東へ西へ行ったり来たりしています。
応援している清水エスパルスの試合の感想もお伝えします。

西武百貨店沼津店、今日閉店…

2013-01-31 23:33:15 | 日記
今日西武沼津店が55年の歴史にピリオドを打ちました。コヤチンの生まれる前頃に西武百貨店の2号店としてオープンしてから沼津の顔として君臨してきましたが、それも今日を持って終了してしまいました。

子供の頃から数々の思い出がありました。家族で西武の最上階の大食堂で食事をするのが大好きでした。当時は高い建物が無く眼下に沼津駅を見下ろすロケーションは贅沢感を与えてくれたものでした。
エスカレーターやエレベーターは当時西武にしか無かったと記憶しています。ハイテクノロジーに出会える場でもあったんですね。

新館は中学時代にできたんじゃなかったかな。今では大きく感じないけど当時は巨大な建物に見えました。更に本館と新館を連絡通路が道路をまたぐというのは画期的な出来事でした。平浩二が「バスストップ」を歌っていた時営業で西武の新館に来たのに遭遇した事がありました。(ちょっと古い!)

その後大人になり東京等の百貨店を見る機会が訪れると西武沼津店はすごく小さく感じて、大都市と地方都市の差を認識する事になりました。しかし、この頃から徐々に色気づいてブランド物とかに手を出すようになると沼津では西武しか売っていないのでここでも頼りになりました。

沼津に限らず買い物の移動手段が自動車になると街中の商業施設は不利な立場に立たされるようになり、西武沼津店も決して例外ではなくなりました。これは全国の地方都市の課題でもあります。
西武沼津店が閉店後更に街中の衰退化を心配しています。子供の頃人が多すぎて歩きにくかった仲見世通りや駅前通りも普通に歩けるようになり、逆に寂しさを感じます。
「街中の活性化」どこの町でもそうですが永遠の課題です。

最近沼津からの撤退のニュースが相次いでいます。東急ホテルはくれたけ系のリバーサイドホテルに代わり、JRと小田急の相互乗り入れで新宿まで乗り換え無しで行けた特急「あさぎり」は無くなり今度は西武まで撤退と企業として沼津は魅力を感じなくなっているという悲しい実態はなんとかしてもらいたい。沼津市としても早急に取り組んでいただきたいと思います。
自分が生まれ育った町なのでこの窮地を克服して、もう一度胸を張って紹介できる町にしてもらいたいと思います。

もう駅前から西武の看板を見る事が出来ない。そして西武のシャッターが開く事が無いのが寂しい限りです。
思いでの詰まった西武沼津店。長い間ありがとうございました。


閉店翌日の西武沼津店。もうこのシャッターは開きません。