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今年も8月21日集会所で、お地蔵さんのお祭りがあった。
近くのお墓から、小さい方のお地蔵さんを初の盆の家が集会所へお連れする。
近年は子供が少なくなり、今年はとうとう1軒だけで子供3人だった。
各家々からお供えを持ち、集会所までお地蔵さんを拝みに行く。
私は毎年きな粉のお団子をお供えすることにしている。
お昼には初盆の家が、子どもたちにカレーライスを振舞う。
昨年からは、希望者だけ集まっておとなたちが夜、1杯飲む会も始まった。
昔は、お墓のお堂におられる大きい石のお地蔵さんをおろすのが数人掛りの大ごとだった。
今は、小さいお地蔵さんが作られたが、それでもやはり石。女性では無理だ。
我が家の子供が小学生だった頃は、200円位のお金を各家を回って集め、
そのお金でアイスを買ったりラーメンを食べたり、お供えのお菓子を食べたり、全くの子供たちの自主行事だった。
その中で、子供たちはお金の計算をしたり、お供えをいただいた家の入れ物を覚えておいて、
いただいたお供えを少しずつ分けて入れ、お礼と共にお返しをしに歩いた。
上の子が下の子の面倒をみたり、夜は近くのお墓へ肝試しをしたりして
本当に自由に、しかしいろいろな世間勉強をする行事でもあった。
今年の夏はことのほか暑く、丁度私がお参りしたときは水遊びの後で洋服がぬれて、裸ん坊だった。
この後、母親が着替えを持ってこられた。
わざとお地蔵様の後に隠れたり、元気のいいショウカラ子たちだ。
この子達の後に続く子供が今この町内におらず、先行きが危ぶまれる行事である。
その為におとなが夜、納涼会のような形で1杯飲むことになったのだが、
今年の参加者は全体の半分以下だったそうだ。
少子化と高齢化が確実に現実のものとなってきている。