
明けましておめでとうございます。
我が家の雑煮を紹介します。
左側の「あずき雑煮」です。元日から3日間はこれです。(ということになっています)
お餅は、あずきの汁の中で煮ます。
嫁いできて、初めてのお正月は、まずこの雑煮に驚きました。
まるでおしるこ! でもお汁粉とは少し違い、汁がさらっとしています。
それに今は、甘さも控えめにしているので、食べやすいです。
生まれ育った家の雑煮を食べないと、お正月が来た気がしない年月を過ごしてきましたが、
いつしかそんな気も薄れてきたのは、私がこの家で年を重ねてきたということでしょう。
右側が私が育った家のお雑煮です。
別鍋で茹でたおもちに、薄めのそばつゆ程度の濃さの汁をかけ、
酒で溶いた海苔と、かつおぶしを載せていただきます。
子供のころ、島根半島の海岸から、「うらのおばさん」が大きいかごを背中にしょって(背負って)
お正月の海の幸を行商に来られました。
お雑煮の海苔は「かもじのり」でした。
当時も高かったかもしれませんが、今では手を出す気にもならないくらい高いものです。
でも、この海苔を採られる映像をみたらなんか、命がけの作業のように感じ、
値段もうなづける気がします。http://www.iwanori.info/?m=free6 上物は100g2万円とか。
姑は、「あずき雑煮を食べる家は金持ちだ」と昔、砂糖がいかに高いものであったかを
言っていましたが、今はかもじのりのお雑煮の方が、高級品になっています。
もっとも、私は「餅のり」と書いてある安い海苔を使っています。
我が家にも、「うらのおばさん」が「お宅へ竿をさしてきた」と大きいかごを背負って
来ておられたけれど、買うものがないし、そのおばさんも年をとられたのか
いつしか来られなくなってしまいました。
余談ですがこの「竿をさす」または「棹をさす」かもしれませんが、
意味が分からなくて他の人に聞いたら、「、買ってもらうことをあてにして
物差しで測ったようにお宅を目指してやって来た」ということだと教えていただいたのですが。
夫の記憶では、「さしにさいて来た」だったそうです。
5日のとんどさんでお餅の焼き初めをするまでは、
お餅はもちろん、他のものも焼い食べてはいけませんでした。
五目御飯や赤貝ご飯など、混ぜ物の入ったご飯は7日の七草が済むまでは許されませんでした。
(なぜか過去形です)
お雑煮を食べると昔のことを思い出すのも、またひとつ年をとったということでしょうね。
*おことわり・実際に本物を作って写真を撮ったら、湯気でうまく撮れませんでした。
お餅は固いもので、汁も冷たいものを使って写したので本物ではありません。
料理本はどうやって写しているのだろうと、今ごろになって疑問が湧いてきました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます