選手と交流しながら、練習法を学ぶ子どもら
ナショナル・バスケットボール・リーグ(NBL)のウエスタンカンファレンスに参戦している和歌山トライアンズは、5日午後7時から日高町農改センターで、選手が地域の子どもたちにバスケットボールの技術指導するなどの交流会を開いた。シーズン途中で解散寸前に陥ったが、今は新たな運営主体で再スタートしており、「地域に親しまれるような取り組みや普及活動を取り入れたい」と今年から県下各地で交流会を計画し、今回、日高地方で初めての開催となった。
トライアンズは運営会社の経営不振や選手への賃金未払い問題などで一時、解散に追い込まれたが、和歌山県バスケットボール協会が運営主体となり、再建。新しく石橋貴俊ヘッドコーチが就任し、主力選手がケガで戦線離脱するなどで今年は5位と低迷しているが、リーグにも参戦している。
そんな中、チームを県民に広く知ってもらうことや若年層の選手育成で普及活動を取り入れようと、2月から田辺市や橋本市で選手らが指導する体験的な交流会を開いてきた。これまで日高ミニバスケットボールクラブを対象に開催したことはあったが、今回、日高地方のチームが集まって開催するのも初めて。
この日は、トライアンズの石橋ヘッドコーチや塚本鋼平アシスタントコーチのほか、スターティングメンバー(5人)のうちのガードの堤啓士朗選手、センターのポール・ビュートラック選手が来場。日高中、御坊中のバスケ部、御坊BBCjr、日高ミニバスケットボールクラブら90人が参加した。
石橋ヘッドコーチが「一番大切なのは何よりも楽しむこと」と話し、ボールを使った素早いハンドリング、バスケットボールで重要な基本姿勢のパワーポジションを保つことなどウオーミングアップを子どもたちに体験させて紹介。
ドリブルはパワーポジションで低く、速く、強くを重視し、パスはどれだけ正確に速く、相手に取りやすくできるかなど練習。バスケットボール2個を使った両手ドリブルでは、押されたり、引っ張られたり、じゃまされながらもボールキープするなどした。
日高付属中の近田優菜さん(13)は「初めて見る練習方法があったり、普段とは趣向が違ったのでおもしろかった。選手と触れ合えたし、教え方も上手で楽しかった」と笑顔。
石橋ヘッドコーチは「脳から指令をスムーズに伝達させることを意識させるように指導させてもらった。今後も交流会を広げて、子どもたちにバスケットボールの楽しさを伝えたい」と話した。
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