庁舎建設事業関連予算に18億円余を計上(完成イメージ図)
印南町は平成27年度当初予算を発表した。一般会計予算は歳入歳出それぞれ前年度比約40%増の67億8898万円。来年度から本格的に取り組む庁舎高台移転建設事業費で約18億2231万9000円を計上したことで過去最高の当初予算となった。建設事業は、用地買収を終え次第、秋ごろをめどに着工、平成28年度末に完成、平成29年4月から新庁舎での職務スタートをめざしており、日裏町長は「防災拠点としての機能を備えた町のシンボルとしてふさわしい庁舎にしたい」と話している。
新庁舎は現庁舎東方約600メートルの町有地の通称「かえるの里」周辺の海抜約30メートルの神子ノ尾団地に移転し、敷地面積8893平方メートルに免震構造を採用した鉄筋コンクリート造り3階建て(敷地面積910平方メートル)のほか、鉄骨造り2階建ての車庫・書庫棟(200平方メートル)を建設予定。災害時などの停電の際も72時間のバックアップ電源を確保。非常時の災害対策拠点として高い安全性と機能を備えた設計で、想定される「東海・東南海・南海3連動地震」や「南海トラフ大地震」などの大規模災害発生時に、復旧・復興に向けての初動活動にいち早く取り組める「災害に強い庁舎」をコンセプトに、バリアフリーも徹底し「だれでも利用しやすい庁舎」をめざす。
平成27年度当初予算には建設工事請負費14億1012万7000円をはじめ、建設用地購入費1億3563万円、システム構築委託料1億3476万5000円、備品購入費8537万1000円、建設工事管理委託料2274万5000円、立竹木や物件補償費2183万8000円など計上。事業費の財源は国の緊急防災・減災事業債9億5580万円を活用するほか、公共施設等整備基金積立金8億5700万円を充てる。
庁舎建設事業関連他の主な歳出は、上道改良住宅建替第3期建築工事請負費1億3600万円、町道稲原道成寺1号線工事請負費7000万円、橋梁長寿命化修繕工事請負費6590万円、町道西内田西ノ前線工事請負費6500万円、避難路整備工事請負費4300万円、町道崎ノ原軍道線工事請負費3000万円、島田漁港防波堤嵩上げ等工事請負費1200万円などとなっている。
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