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日高川町の譲渡型若者定住促進住宅内覧会に40組以上の家族連れ 〈2015年3月10日〉

2015年03月10日 08時30分00秒 | 記事

内覧会で山野の定住促進住宅を見学する来場者


 日高川町は8日、若者定住施策の1つとしてモデル的に取り組んでいる「譲渡型若者定住促進住宅」の3棟で内覧会を開催。川辺、中津、美山3地区を合わせて40組以上の親子連れなどが訪れるなど関心を集め、見学者らは「木のぬくもりが感じられる物件で、住んでみたくなった」「前向きに検討したい」などの声が聞かれた。過疎化の進む地域に、少子化の歯止めをかける一助になるのか注目される。

 山野地内の町営住宅近くの交差点付近、中津は三十木地内の公営三十木団地内、美山は笠松小近くの旧森林組合付近の3棟。午前9時の開始から多くの家族づれなどが訪れ、一日で川辺は約20組、中津は14組、美山は9組が来場。町担当職員が物件を案内し、アンケートに回答した。
 山野の物件を家族4人で見学に訪れた町内30歳前半の夫婦は「思っていた以上に広くてきれい。アパートなどに住むならこちらの方が良い」などと話し、購入した場合の費用などを町職員に質問し、定住奨励の割引などについて説明を受けていた。
 物件を案内した町職員らは「予想していた以上に多くの人が見学に来て頂けた。物件を見てもらって好感を持って頂けた人も多かった」と話し、内覧会に来場できなかった人にも、希望があれば物件を案内するという。
 過疎化が進む町内3地区でモデル的に払い下げを前提に木造住宅を建設。若い世代の定住を促すことで、少子高齢化の解消や地域の活性化を図ろうというもの。将来は住宅を購入して定住する意思のある人に入居してもらうことで、地域の活動などにも積極的に参加し、少子高齢化の解消や地域コミュニティーの強化や地域活性化の一助になることを狙っている。
 入居条件は、概ね40歳以下で、賃貸で入居後、5年程度で購入を希望する人を理想としており、購入時には支払い済みの賃料を差し引くなどの定住奨励割引もある。敷金15万円で家賃月5万円。購入希望の譲渡額は、住宅建築費から家賃×建築経過年数と定住奨励割引額を引いた価格となり、例えば、2年経過後の家賃累積は120万円、割引は約137万円で、譲渡額は約1240万円。8年経過後は割引額がゼロとなる。
入居申し込みの締め切りは今月23日まで。
 問い合わせや申し込みは企画政策課(電話22・2041)へ。


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