鮮やかに生まれ変わった南山陸上競技場
(写真手前の建物が本部棟)
平成23年9月の台風12号による紀伊半島豪雨災害で、多くの家屋が浸水被害を受けた日高川町三十木地内の日高川に自然の在石を使用した全長約2・2キロの美しい護岸が完成した。環境面やコスト軽減だけでなく、護岸に打ち付ける石と同じ強度の在石を使うことで護岸自体の強度が増すと期待されており、昨年までに完成した区間では、昨年8月の台風による増水時に新しい護岸が浸水を食い止める効果を発揮した。
3年前に大きな被害を出した台風12号時、日高川の左岸に面する日高川町三十木地内では日高川の水が堤防を越え、大量の水が集落に流れ込み、旧子十浦小上流付近の町営住宅10戸が1階部分まで冠水するなど床上や床下を合わせて25戸が浸水。付近の子十浦簡易水道施設も壊滅的な被害を受けた。
この被害を受け、国の災害復旧助成事業で三十木地内の日高川左岸約2・2キロで護岸整備を実施。昨年までに原日浦橋上流約100メートルから旧子十浦小前の三十木橋付近までの約1・8キロで整備が完了。引き続き三十木橋下流から上田原方面に向けて残る区間の工事が進められていた。
同護岸整備の特徴は、河床などから掘削した自然の在石を使用していること。自然を重視した外観の美しさだけでなく、増水時などに隔壁にぶつかる流石と同じ強度の在石を使用することで隔壁自体が強固になり、衝撃を軽減する。在石使用と併せ、同事業では日高川に面する水田面積を減らすなどして最大で約20メートル川幅を拡幅。管理道を含めて2段階になった幅約15メートルの隔壁を設け、高さを約10メートルに引き上げた。
対岸の姉子地内などの護岸工事は平成27年度から着手する計画。
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