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二階総務会長が日中関係改善へ習主席と対話 〈2015年3月31日〉

2015年03月31日 08時30分00秒 | 記事

 

習主席(前列中)と二階会長(同左から2人目)らが記念撮影


 自民党の二階俊博総務会長(75)=御坊市島、当選11回、志帥会(二階派)会長=は28日、訪問中の中国海南省・海南島で習近平国家主席と対話した。二階会長が今年5月に3千人規模の「日中観光文化交流団」を派遣することを伝えたのに対し、習主席は「大歓迎します」と約束し、和やかなムードで記念撮影。二階会長は「一歩踏み出す知恵と勇気が必要」と、改めて関係改善に努力する強い意欲を見せた。

 二階会長はアジアの経済発展をテーマにした国際会議「ボアオ・アジアフォーラム」に出席するために訪中。同会議の開会式に先立ち、習主席と対話し、記念撮影した。同会議の理事長を務める福田康夫元首相をはじめ、日本の経済界代表者らも立ち会った。
 二階会長は5月22日から26日まで中国を訪問する「日中観光文化交流団」について一般の参加者約3千人を募り、北京をはじめとする中国各地を訪問する計画を伝えると、習主席は「日中友好のためにお見え頂く皆さまを大歓迎します」と何度も述べ、中国政府としての歓迎を約束するとともに、民間交流の活性化によって現状の日中関係を少しでも前進させようとする二階会長の努力に対して賛意を示した。
 会談を終えた二階会長は昨今の日中関係について「日本にとって中国は最も重要な国のひとつ。両国が仲良く協力しあって、共に発展する道を探ることは当然の事である。両国の間に難しい問題もあるが、時によってはそれを少し脇に置いて、一歩を踏み出す知恵と勇気が必要ではないか」と述べ、自らが行動することによって、日中関係改善に向けた役割を果たしたいという考えを示した。
 會培炎・元国務院副総理とも会談し、日中関係改善について意見を交わした。
 日中観光文化交流団は二階氏が会長を務める全国旅行業協会、日本旅行業協会、日本観光振興協会を中心に観光庁なども協力して行う。観光関係者をはじめ自治体や経済界、文化界など幅広い分野から参加。北京市の人民大会堂での「日中文化観光交流の夕べ」など各種交流行事を計画しているほか、二階会長と縁の深い大連市も訪れ、大連アカシア祭り開幕式出席などを予定している。
 二階会長は2月の日韓国交正常化50周年記念日韓友好交流ツアーでは、朴大統領と会談し、安倍総理の親書を手渡した。独自の人脈を生かして日韓、日中の友好改善に向けて努力し、成果を上げている。

医療観光、農業観光推進提案
シンポジウムで日中間連携へ
 同会議のシンポジウムで二階会長は、日本、中国、韓国の関係者に対し、漢方などの東洋医学と観光を組み合わせた「医療観光」を前進させ、世界各国からアジアに観光客を呼び込む体制を確立することを提案した。
 近年、中国から日本に人間ドックと温泉や買い物等をパッケージにした「医療観光ツアー」が人気を呼んでおり、二階会長は政府関係機関と連携をとり、日本として受け入れ態勢を更に充実する事を表明した。
 また、先日、全国土地改良事業連合会長に就任したことを念頭に農業と観光を組み合わせ、特に「地方」への観光客誘致に向け検討していく考えも明らかにした。


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