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御坊市議会全員協議会 認知症支援に本腰 〈2015年3月14日〉

2015年03月14日 08時30分00秒 | 記事

次期介護保険計画の説明を聞く議員


 御坊市議会全員協議会は12日開き、市当局が3月末に策定する第6期(平成27年度~29年度)介護保健事業計画・老人福祉計画を説明。認知症対策について市は「2025年には5人に1人が認知症と予想される。本気で取り組まなければならない課題」とし、6期計画初年度を「オレンジ・チャレンジ元年」と位置づけ、行政、民間、地域が一体となって認知症でも安心して暮らせる地域、人づくりに努める決意を示した。

 市は認知症サポーター養成講座など各種施策を展開し、県下的にも先進地として評価が高いが、6期計画ではさらに支援体制を充実させようと、認知症サポートのシンボルカラー「オレンジ」をなぞらえて27年度を「オレンジ・チャレンジ元年」と位置づけ「認知症でも安心して暮らせる地域づくり、人づくりの体制の充実」を重点項目に掲げて市独自の取り組みなどを明記。市は「本気で取り組む決意を示した」とした。
 認知症ケアでは「本人らしさ」を把握するため、認知症になる前に「趣味は何か」などを記録した「マイライフ・アセスメントシート」を作成し、75歳以上全員への普及定着をめざす▽市に医療・介護専門職による認知症初期集中支援チームを設置し、在宅介護支援センターや地域密着型サービス事業所にも各1人以上の認知症地域支援推進員の配置をめざす。
 認知症の初期段階から活用できる御坊市版「認知症ケアパス」、それをもとにした「認知症ケアパスマニュアル」を作成▽認知症ケアの拠点として市内にグループホーム新規1カ所の設置、小規模多機能型居宅介護の複数設置をめざす▽認知症疾患医療センター、かかりつけ医との連携強化や退院支援・地域連携クリティカルパスの策定・普及をめざす。
 認知症サポーター(昨年末で2255人)を3年間でさらに1500人増やす。サポーターを養成、指導できるキャラバンメイト連絡協議会を立ち上げる▽認知症介護家庭のニーズを視野に定期的に集まり、情報交換できる「つどいの場」を市内6地区につくる▽認知症発見・支援のSOSネットワークづくりとして認知症徘徊手段別の早期発見ネットワーク、連絡・対応マニュアルをつくる▽若年性認知症支援ハンドブックの作成、配布を行う-などを説明した。


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