地域交流施設の長屋門には産品販売所を新設
由良町中区にある古民家の改修工事がまもなく完了。地域交流施設「ゆらっと紀州」としてリニューアルオープンし、22日午前10時から現地で住民向けに内覧会を開催する。地域活性化の拠点として整備を進めており、畑・中・門前地区の住民を中心に地域の各課題、農業生産の拡大や観光PRなどに取り組んでいく。
築100年以上経つ古民家(家屋の面積360・66平方メートル、土地4万5052・65平方メートル)は平成23年1月に原三郎氏から町に寄贈され、翌年9月からNPO法人由良わくわく塾に事務所や薬草園として町が貸与している。
町では、古民家(町有地)を活用した集落いきいき活性化事業と位置づけ、昨年11月から長屋門の改修工事などに着手。長屋門(面積110・61平方メートル)には地域の特産品を販売する産品販売所や事務所を新設し、倉庫も整備。紀州材を活用し木のぬくもりが感じられる施設で、事務所はわくわく塾が利用する。
このほか、敷地の北側にある別宅(離れ・面積110・61平方メートル)を解体、長屋門前の駐車場(833平方メートル)を舗装整備し、敷地内に公衆トイレ(40・74平方メートル)も新設。
リニューアルオープンに際し、施設名は町職員で作るプロジェクトチームが考案した3つから住民対象に公募し「ゆらっと紀州」に決定。去る2月24日に由良町地域交流協議会(向井宏幸会長)が発足し、今後運営していく。
22日の内覧会は午前10時から本宅で式典を行い、畑中町長や岡副町長、協議会のメンバーでもある地元の畑・中・門前の各区長、町観光協会、由良わくわく塾、ゆらつくらん会や町職員のほか、来賓も出席。町長らのあいさつに続き、施設名を選んだ人の中から抽選で選ばれた5人に粗品を進呈する。
また、10時30分から産品販売所でハッサク、ワカメ、シラス、チリメン、干物など町の特産品などを中心に販売し、駐車場で漁師鍋、はりわかめ寿司、たこめし、さば寿司、たちうおバーガー、いなり寿司、パウンドケーキなど無料で振る舞う。11時30分からはオープンを祝い、駐車場で餅まきも行う。
改修工事に伴う総事業費は約3030万円、設計・監理は山崎アトリエ=山崎雅史代表・由良町門前=、施工は長屋門改修が中岡建築=中岡英計代表・由良町里=、駐車場舗装が(株)中井組=中井賢次代表・湯浅町=、公衆トイレ整備が貴志建設(株)=貴志八一郎代表・由良町網代=。
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