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13日 日高町アイデアル企画 温暖化防止へオーガニックマーケット 〈2020年12月12日〉

2020年12月12日 08時30分00秒 | 記事


参加を呼びかけるチラシ


 環境保護を訴え取り組む日高町の「アイデアル」は13日午前10時から午後4時まで、同町池田のカフェ「SHANCESHANCE(シャンセシャンセ)」で、温暖化防止に貢献できる自然栽培や有機農業を指すオーガニックのマーケット「comida・limpia」を開く。主婦で代表を務める嶋田奈津子さんは「お買い物とはどんな社会に1票を投じるかということ」と参加を促している。

 集約的な慣行農業では化学物質の過剰使用で森林などの植物や土壌に貯蔵されていた炭素を大気へ放出させてしまうことや、高度な機械化が進む環境下で農業が営まれ、化石燃料が消費されるケースなどの研究報告があり、自然栽培や有機農業といった農薬や化学肥料を使わない栽培方法は、温暖化防止に貢献できるという。
 スペイン語で「comida(コミーダ)」は「食べ物」、「limpia(リンピア)」は「きれいにする」という意味。オーガニックな食材や化学調味料無添加の食べ物は身体をきれいにしてくれそうなことや、今回のマーケットは、そんな野菜を作っている人々の販路を作り、その野菜を探している人をつなぎたいと企画した。
 当日は、町若もの広場向かいの同カフェ中庭に11店舗がオーガニックの野菜や苗、体に優しいご飯やパン、手作りや地球に優しい雑貨を並べる。クリスマス時期に合わせたリースや羊毛から作るオーナメントなどのワークショップを開催、自宅で余っている種を持ち寄る交換会もある。
 嶋田さんは「必要以上の農薬散布、化学肥料、添加物に過剰包装。合理性と見た目の美しさを追求するあまり、大切なものを見落としているかもしれない。食はもっとシンプルがいい。作物にどう向かい、どう育てるか。何を食べ、どう生きるべきなのか。作り手と買い手の顔が見える、美しい食べ物のお祭りを開ければ」と話している。
 マイバッグ、マイコップ、マイお箸を持参すること。問い合わせは、嶋田さん(電話090・9987・4949)へ。


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