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日高町議選16年ぶり無投票、現職10人と新人・山中雅嗣氏当選 〈2023年2月2日〉

2023年02月02日 08時30分00秒 | 記事


支持者とともに初当選を喜ぶ山中雅嗣氏


 12日の任期満了に伴う日高町議選(定数11)は1月31日に告示、届け出締め切りの午後5時までに立候補したのは現職10人、新人1人の定数ちょうどの11人だけで、平成19年以来16年ぶり2回目の無投票当選が決まった。新人の山中雅嗣氏(46)=比井=が、うれしい初当選を飾り、支援者とともに喜びを分かち合った。当選証書交付式は6日午前10時から町役場で行う。

 立候補届け出締め切りの午後5時までに11人のほかに新たな立候補者はなく、無投票決着となり、選挙戦は一日で終わった。各陣営では締め切りを受けて祝勝会を開くなど当選を祝った。
 山中氏の選挙事務所では、無投票の知らせが届くと、妻・浩美さんら家族や集まった支持者が「やった!」「おめでとう!」と拍手して歓喜。選挙責任者の皿山伊晴さんが「皆さんのおかげで、議員・山中が誕生しました。比井崎のため、日高町のために頑張ってくれると思うので、ご指導ご鞭撻をよろしくお願いします」とあいさつした。
 続いて山中氏が「ゼロからのスタートなので、勉強していって、ご鞭撻していただきたい。気付きの点があったら、皆さんのご意見をください。吸収していきます。日高町の皆さんの聞く耳となるつもりなので、よろしくおねがいします」と意気込みを述べ、万歳三唱などで祝った。
 一日の選挙戦となったが、それでも街宣中に海岸線や原谷などでは人が少ない印象を受け、山中氏は「過疎化が進んできているのではないかと感じた。休耕田の有効活用や空き家対策を考えていかねば」とし、新たな特産品の発掘、商品化などで漁業や農業を支援することで1次産業を活性化させたい意向を示した。
 このほか、観光振興で比井崎地区を活性化を図り、コミュニティーバス導入など外出支援、買い物弱者の対策、避難場所や備蓄倉庫整備などで防災・減災対策を充実などを掲げ、山中氏は「まずは勉強。何ができるかを考えられたら」と話した。
 現職は、西岡佳奈子氏(60)=萩原=が最多の7選を果たしたほか、清水正巳氏(76)=比井=が6回、井垣弥氏(54)=志賀=と芝充彦氏(51)=高家=が4回と続いた。


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