三浦市長が新年度当初予算など発表
三浦源吾御坊市長は24日の定例記者会見で、3月3日開会の3月定例議会に提案する議案18件を発表。令和5年度一般会計当初予算案は151億9063万4000円で前年度比4・4%増。新庁舎建設事業に約25億円計上し、昭和56年度に次いで過去2番目に多く、平成元年度以降では最大規模。注目のスケートパーク建設、健康マージャン全国大会継続開催が事業化されたほか、野口オートキャンプ場拡充、新婚世帯住宅取得エール補助金など各種新規事業も盛り込んだ。
歳出面は新庁舎建設事業や下水道事業の公営企業会計移行、好調のふるさと納税などで経費が増え、過去2番目に多かった前年度予算を上回った。歳入面は市税が前年度比1・6%増、地方交付税が5・5%増を見込み、好調のふるさと納税などの収入増もあり、3年ぶりとなった当初予算での財政調整基金取り崩し額を4800万円の最小限に抑えられた。
新規はスケートパーク等建設事業が事業化され、調査費20万円計上。御坊総合運動公園内の未利用地を候補地に地元区等の同意を得ながら施設管理や料金体系など諸課題解決を図るとともに愛好家協会と協力して仮設スケート練習場を設置し、施設の適正規模等を検討する。6年度設計、7年度建設予定で、事業費は6500万円を想定。
健康マージャン推進事業には420万円計上。御坊市を『健康マージャンの都』と位置づけ、9月に第1回健康マージャンペアフェスタ全国大会を開き、子どもから高齢者までを対象に全国から250人参加。6年度以降も継続開催し、交流・関係人口増、地域性化等につなげる。
過去最高利用者を更新中の野口オートキャンプ場拡張事業に950万円計上。フリーサイトの空きスペースにRVパーク(車中泊スポット)の電源サイト3~5区画を新設する。デジタルサイネージも据え付けるなど施設充実を図る。
移住・定住促進で新婚世帯住宅取得エール補助金に300万円。夫婦とも29歳以下は最大60万円、これ以外は最大30万円補助。
創業者応援支援に250万円。市内で創業する市民を対象に創業に必要な経費に対して補助する。
新規は、ほかに消防救急デジタル無線更新に311万円▼水道応急給水車購入に2200万円▼シティープロモーション動画作成に400万円▼証明書等コンビニ交付サービスに1009万円▼消防団小型動力ポンプ付積載車購入に1546万円▼新庁舎住民用WiFi整備に11万円▼薗地区津波避難タワー風よけルーバー設置に480万円▼省エネ家電製品(LED)購入促進補助金に200万円など。
拡充事業で湯川こどもクラブ拡張工事に2600万円。継続事業は学校施設トイレ環境整備(河南中)設計に200万円▼ファミリーサポートに1289万円▼18歳まで子ども医療費無料化に5400万円▼橋梁長寿命化修繕に1400万円▼高齢者等の外出支援に928万円などがある。
その他の主なニュース
● 日高川町長期総合計画審議会が第2次長期総合計画の後期計画案を久留米啓史町長に答申
● 管内7市町が「御坊市及び日高郡6町埋蔵文化財保護行政事務協議会」を4月に設立
● 統一地方選挙を控え、御坊署にも事前運動取締本部を設置
● 印南町と和歌山大学が包括連携に関する協定書を締結