白樫君の作品
藤原君の作品
瀬戸さんの作品
玉置さんの作品
第34回読書感想画中央コンクール県審査・高校の部の入賞者が決まった。管内から自由図書の部で紀央館高の白樫康平君(3年)の作品「海の表情」が最優秀賞に選ばれ中央展へ出品。同部門で紀央館の藤原歩土君(同)が優秀賞、瀬戸莉弥さん(同)が優良賞、指定図書の部で日高高の玉置和奏さん(1年)が優良賞を受賞した。
白樫君は美術の授業で3カ月かけて制作。読んだのは上間陽子著「海をあげる」で、沖縄の研究者で娘を持つ母でもある上間さんが、性暴力、米軍基地問題など理不尽な暴力に怯える沖縄の住民のインタビューを記録したノン・フィクション。
感想画は、手の中の小さな海にウミガメ、熱帯魚、サンゴ礁や、基地移転に伴う埋め立て問題を捉えテトラブロックをアクリル絵の具などで描き、沖縄の豊かな自然を次世代へ受け継いでほしいとの思いを込めた。一方で、米軍のオスプレイが飛び不安な生活を送る現状を、青と赤の対象的な色で表現した。
初出品で最優秀賞受賞に「選ばれると思っていなかったのでびっくりしました。手が立体的に見えるよう描くのが大変でしたが、高校生最後で受賞できて良かったです」と笑顔を見せた。
藤原君も美術の授業で描いた。初出品の作品は「友情」。読んだ本はダニエル・ペナック著「片目のオオカミ」。
「賞に入ると思っていなかったので選ばれてうれしいです」と話した。
瀬戸さんも美術の授業で制作し、初出品の作品は「オレンジと彼女」。読んだのはヨースタイン・ゴルデル著「オレンジガール」。
「オレンジを塗るのが大変でしたが、自分的には描けたと思います。賞に入りうれしい」。
玉置さんは美術部の活動で描いた。作品「浪漫」は、大正の浅草が舞台の、森川成美著「はなの街オペラ」を読んだ感想画。
「賞をもらえると思っていなかったのでうれしい」と話した。
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