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美浜町長選・前職・森下誠史氏、公約を提示 〈2023年2月5日〉

2023年02月06日 08時30分00秒 | 記事


「いろんなところに挑戦したい」と意欲を語る森下氏


 任期満了に伴う2月7日告示、12日投開票の美浜町長選に出馬を表明している前職・森下誠史氏(67)=三尾、2期、無所属=が4日、公約を掲げた。町に漂う停滞感を変えたいとの思いから「何とかせんと!チェンジ」をスローガンに据え、「森下の森は3本の木(き)」として▼希望~皆さんが安心して暮らせる希望のまちを創造します▼樹木~美浜のシンボル煙樹ケ浜松林の自然を守り、恵みを大切にします▼機会~アイデアや提案で発展の機会をつくりだします―との「き」の頭文字で始まる3項目を訴える。「いろんなところに挑戦したい」と、積極姿勢で町政を進めたい思いを語った。

 公約に掲げるのは、人口減対策として、若者の移住・定住を促し出産・子育てを下支えするため▼子育て世帯の住宅新築に対し100万円以上の補助▼出生祝い金を復活させ、第3子以降に対し、出生時に20万円、3・4・5歳になる都度10万円の支給▼テレワークやワーケーションができる環境整備の模索▼公園整備と遊具充実など。
「知恵があって面白そうな所に人は集まる」との思いから▼煙樹海岸キャンプ場の通年営業▼積極的な企業誘致▼スケートボード練習場などワクワク感が持てる環境づくり▼町のホームページやSNS等を活用した積極的な情報発信など。
 ほか、教育面では、ふるさと教育や英語教育、施設整備の促進。高齢者福祉では▼以前配布していた健康カレンダーの復活▼外出支援の拡充▼健康長寿の総合的な施策の充実。
 快適な定住環境づくりとして▼西川河川改修や浜ノ瀬海岸越波対策のスピードアップ▼県道御坊由良線整備促進や町内の狭い箇所の整備。
 ほか、行財政改革の一層の見直しと町づくりへの住民参画の促進。町の産業振興策として、住宅新築に伴う水道や電気設備工事を、地元事業所が優先して請け負える仕組みづくりを模索したい考えなども示した。
 森下氏は平成23年から2期8年、「感動の美浜は笑いと元気から」をスローガンに町政をかじ取り。1期目は、町道吉原上田井線整備の新規着手や中学生までの医療費無料化、出生祝い金創設などに尽力。2期目は、松原地区高台津波避難場所など防災施設整備を進め、財務省出身の西山巨章氏を地方創生統括官に迎えて3つの地方創生プロジェクトを創設し町の活性化を図るなど、実績を重ねた。
 町長選は、前職・森下氏と、現職・籔内美和子氏(60)=浜ノ瀬、1期目=が出馬を表明しており、前回がっぷり四つの激戦を繰り広げた両者再決戦の公算が大きくなっている。


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